引越しのとき自転車はどうする?ロードバイクの梱包方法や引越しプランの選び方
引越しの際に自転車を持っていきたい!
引越しを検討している人の中には、自転車を新居へ持っていきたいと考えている人もいるだろう。引越し業者に自転車の輸送を依頼する場合、どのようなプランがあるのだろうか。また、梱包についてはどのようにすべきだろか。
この記事では、引越しで新居へ自転車を持っていきたい場合の引越しプランや、自転車の梱包方法について紹介する。

このページの目次
引越し先に自転車を持っていく方法
引越し先に自転車を持っていく方法は、主に以下の3パターンだ。
- 自分で運ぶ
- 業者に依頼する
- 配送業者に依頼する
自分で持っていくことができればベストだが、引越し先の距離が遠いとそれも難しくなってしまう。また、運搬中に傷を付ける恐れもある。
より安心・安全に自転車を運ぶためには、有料にはなるが業者に依頼した方が良いだろう。ここからは、それぞれの方法について詳しく解説していく。
引越し先に自転車を持っていく方法①自分で運ぶ

引越し先が近場なら、自分自身で自転車を持っていくことがオススメだ。自転車に乗って引越し先まで向かっても良いし、自動車に積んで運んでも良い。公共交通機関に持ち込める種類の自転車なら、電車やバスを使って運搬することもできる。
引越し先に自転車を持っていく方法②配送業者に運んでもらう
引越し業者を利用しない場合は、配送業者に運んでもらうと良いだろう。大手宅配業者ではさまざまなプランを用意しており、大型の家具を運搬するノウハウも持ち合わせている。
自転車に傷が付かないように注意を払って運送してくれるし、不安な場合は補償を付けることも可能だ。
引越し先に自転車を持っていく方法③引越し業者に運んでもらう
引越し業者に依頼する場合は、荷物の1つとして自転車があることを伝えておこう。プランにもよるが、基本的に追加料金が発生することはほとんどないため、宅配業者を利用するよりもお得だ。
ただし、自転車の台数が3~4台以上になると追加料金が発生する場合もある。また、トラックに自転車を積み切れない可能性もあるため、積載量の上限を事前に確認することも大切だ。
引越し業者であれば、高価な自転車の運送や取り扱いに慣れていることが多い。たとえばロードバイクの場合、分解したパーツを個別に包装してもらえるため、トラブルが起きるリスクも少ない。大事な自転車がある場合、引越し業者に頼んだ方が良いだろう。
引越し先に自転車を持っていく場合、防犯登録の手続きを忘れずに
自転車の防犯登録とは、自転車の盗難予防を目的におこなう所有者を明確にするための手続き。
法律上、各都道府県への登録手続きは義務化されているため、自転車を購入したら 「自転車防犯登録所」(自転車店・スーパー・ホームセンターなど)での手続きをおこなう必要がある。
住所や氏名が変わったときは「変更登録」、現在住んでいる都道府県から別の都道府県へ転居する際は「抹消登録」をおこなって転居先で新規登録が必要となる。
単身向けの引越しプランで自転車は運べる?

引越しで自転車を新居に運びたい人は、利用予定の引越し業者に自転車の同梱プランがあるかどうか確認しよう。
また、引越し先までの距離によっては、一般的な自転車は配送するより、新しく購入した方が割安になることもある。その場合は、友人にゆずったり処分したりすることも検討しよう。
一人暮らしの引越しの場合、引越し業者の「単身パック」を利用する場合も多いだろう。単身パックとは、専用のコンテナに入る分だけ荷物を運んでくれるプランのことで、これは主に大手引越し業者各社で利用できる。
コンテナのサイズは業者によってまちまちだが、一般的には幅110㎝×奥行75㎝×高さ150㎝程度。大人用の自転車は全長185cm程度あるため、単身パックのコンテナに入れることはできない。
一方で、大人用の自転車でも分解できるタイプのもの、幼児用の自転車や折り畳み自転車は、単身パックを利用できる可能性がある。引越しで自転車の輸送を考えている人は、各引越し業者のプランを比較検討してみると良いだろう。
引越しの際の自転車の梱包の仕方は?
ほとんどの引越し業者では、一般的な自転車であれば梱包は必要ない。そのままトラックに積んで運んでもらえるため、特に梱包などの作業は不要となる。
ただし競技用バイクやロードバイクなど高価な自転車については、分解・梱包したうえで送った方が安心だろう。ここでは引越し時のロードバイクの梱包方法を説明する。

引越し時のロードバイクの梱包手順
- 自転車の前輪と後輪、サドルを外す。
- 自転車の骨組み、ギア、ハンドル部分に緩衝材(エアキャップ)を巻き付ける。
- 専用の段ボールに、自転車が逆さまになるように入れる(あらかじめタオルを敷くのもOK)。
- 段ボール内に小さめの折り畳んだ段ボールを壁になるように挟み、残りのスペースにタイヤとサドルを入れる。
引越しのタイミングで新しい自転車に買い替えるのもあり!
これまでにご紹介したように、自転車の引越しを行うためには1万円前後の運送費がかかり、さらに梱包にも手間がかかってしまう。そのため、思い切って新しい自転車に買い替えるのも良いだろう。ここでは、今の自転車を処分する方法と、新しい自転車を選ぶ際のポイントを解説する。
今の自転車を処分する方法

自転車は一般ゴミとして扱うことができず、ゴミ捨て場へ勝手に捨てていくことは不法投棄にあたる。ゴミとして処分するためには、粗大ゴミ扱いにしなければならない。そのほかにもいくつかの処分方法があるため、順番に見ていこう。
・粗大ゴミに出す
コンビニなどで粗大ゴミシールを購入し、自転車に貼り付けたうえで、所定の場所に粗大ゴミとして出そう。防犯登録の有効期限が残っている場合は、抹消手続きが必要になる。最寄りの交番または警察署、防犯登録指定所で手続きを行おう。
・リサイクルショップで売る
リサイクルショップや中古自転車販売店に売却することもできる。粗大ゴミシールの購入費用を省けるため、仮に売却価格が低くなったとしてもお得に処分できる。
・オークションやフリマアプリで売る
高価な自転車を手放す場合は、オークションやフリマアプリに出品することをオススメする。自転車マニアが高額で買い取ってくれる可能性もあり、臨時収入を得ながら次の乗り手へと引き継げることがメリットである。
・家族や友人にゆずる
家族や友人の中で自転車を探している人がいれば、こういった人たちにゆずるという選択肢もある。自転車は比較的高価なものであり、喜ばれるケースがほとんどだ。これまで大事にしてきた自転車だということを伝えれば、長く大切に扱ってくれることだろう。
自転車を廃棄する/ほかの人にゆずる場合は防犯登録の手続きを忘れずに
自転車を廃棄したり、譲渡して所有者が変わったりする場合には、防犯登録の手続きが必要となるので注意しよう。
譲渡の際、スムーズに登録を行うためには、「譲渡証明書」を作成しておくとトラブルが少ない。証明書の取得はこちらから確認できる(東京都の場合)
新しい自転車を選ぶポイント
続いて、新しい自転車を選ぶ際のポイントを簡単に解説する。まずはどういった用途で使うのかを考えて、それに適した自転車を購入しよう。
・使用用途
通勤や通学に使うのか、それとも買い物に使うのかなど、主な使用用途に合わせて自転車を選ぼう。
通勤用なら電動アシスト付き自転車が便利だし、買い物に使うならカゴが付いていた方が良い。登山などの趣味で使う場合は、スポーツ性能に秀でた自転車を選ぶようにしよう。
・サイズ
再び引越しをする可能性があるならば、できるだけコンパクトなものを選んだ方が良いだろう。折り畳み式自転車を選べば、単身パックなどで別料金を支払わずに運ぶことも可能だ。また、自宅の収納スペースに余裕を持って置けるサイズを選ぶこともポイントになる。
・料金
自転車の価格はタイプによって大きく異なる。実用性やスポーツ性能を重視する場合は高額になりがちなので、予算に合ったものを選ぼう。近い将来再び引越しをする可能性があり、その際も買い替えをする可能性が高ければ、乗り換えやすいように価格の安いものを選ぶようにしよう。
新居へ自転車を持っていきたいなら、引越しプランをよく確認しよう
引越し先へ自転車を送る場合は、依頼する引越し業者のプラン内に自転車の配送が含まれているか確認することが重要だ。
梱包について、一般的な自転車であれば必要ないが、ロードバイクなど分解が簡易な自転車は、自分で梱包して配送すると良いだろう。業者によっては、配送用の梱包資材を購入できることもあるので確認してみよう。
文=森田真紀子
2021年6月加筆=CHINTAI情報局編集部
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