二人暮らしを円満にスタートするには?先輩同棲カップルのリアルエピソード大公開!

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本番前のお試し同棲期間が成功の秘訣 賢く計画的な二人暮らしの始め方

カップルなら誰もが一度はあこがれる「二人暮らし」。しかし、そう簡単に始められるものではない。スケジュールやお金など、決めるべきもの・用意すべきものがとにかくたくさんある。

今回は、二人暮らしを円満に始める術を知るべく、入籍して1年の鈴木さん夫婦のお部屋を訪問。彼らが同棲生活を始めるまでのストーリーや、結婚後の部屋探し、気になる費用面などについて聞いてみた。

リビングのソファで和やかに談笑する鈴木さん夫婦|「二人暮らしは家事の負担も家賃も半分、だけど楽しさは2倍です!」と語ってくれた鈴木さん夫婦に、賢い二人暮らしの始め方について聞いてみた
「二人暮らしは家事の負担も家賃も半分、だけど楽しさは2倍です!」と語ってくれた鈴木さん夫婦に、賢い二人暮らしの始め方について聞いてみた

プロフィール

名前:鈴木誠人さん
職業:会社員
年齢:26歳

名前:さやかさん
職業:会社員
年齢:25歳

ルームデータ

所在地:千葉県八千代市
築年数:7年
家賃:80,000円
間取り:2LDK

鈴木さん夫婦が2人暮らしをしている2LDKの賃貸物件の間取図
それぞれに個室があり、プライベートな時間も大切したいカップルにおすすめな2LDK

将来をイメージして計画的に二人暮らしをスタート

千葉県八千代市の閑静な住宅街に暮らす鈴木さん夫婦。結婚式のウェルカムボードが飾られた玄関を入るとすぐに階段が。2階のLDK空間には、新居に引越してから購入したというテーブルとファン付の照明があり、シンプルながらもおしゃれな雰囲気だ。

鈴木さん宅の玄関。シューズボックスの上にウェルカムボードやリースが飾られていておしゃれな雰囲気!
玄関を開けると、結婚式で使用したというウェルカムボードやフラワーリースが迎えてくれる。築浅で日当たりがよく清潔感のある雰囲気

二人がこの部屋に住み始めて約1ヵ月。

「日当たりの良さと内装のきれいさを重視してこの部屋に決めました。今のところ満点です!」

と妻のさやかさんは笑顔いっぱいで話してくれた。二人がこの理想の部屋を見つけるまでには、しっかりしたプランと、ちょっとした失敗があった。

二人が出会ったのは学生時代。1つ年上の誠人さんが卒業してから付き合い始めたそう。さやかさんが大学を卒業してから2年間は、同じ駅で別な部屋に住みつつ、お互いの部屋を行き来する半同棲生活をしていた。いわば同棲前のお試し期間。

しかし、「近くに住んでいるのに家賃がもったいない」という理由から、契約更新のタイミングで一緒に暮らすことに。この時、旦那さんはプロポーズすることを決意していて、同棲することをご両親にも報告。婚約はまだだったが、結婚を意識した二人の同棲生活がスタートした。それが、今から1年半ほど前のこと。しかし、二人で暮らすにあたって住環境が大事だということを二人はすぐに知ることに。

「最初に住んだ幕張本郷の部屋は利便性重視で選びました。でも、日当たりが悪く冬は寒くて、失敗でした。引越して2ヵ月で婚約、半年ほど経ってから入籍したのですが……。やっぱり住み心地が悪くて、ずっとこの部屋には暮らせないと思って、契約更新を待たずに新居を探すことにしました」(さやかさん)

目標金額を決めて協力しあうことが、無理なく貯金を続ける秘訣

一緒に暮らし始めてから、結婚式の費用と将来のために月12万円という目標を立てて貯金をしていた二人。結構な額だが、「余裕があるほうが貯める」という方法で、無理なく貯金を続けていった。そのため、2回目の引越し資金はその3ヵ月分でまかなうことができたそう。

さて、今度は夫婦として初めての部屋探し。前回の失敗もあり、時間をかけて慎重に進めていった。一戸建ての購入も検討したが、一度物件を購入したら後には引き返せない。そこで、将来家族が増えた時のことも考えて生活しやすそうな街を選び、まずは賃貸で暮らしながら住み心地をお試しすることにしたのだそう。なかなか堅実で、賢い部屋探しの方法だ。

鈴木さん宅のリビングは、料理をしながら会話ができると人気の対面式のキッチン。リビングには2人暮らしには少し大きめのダイニングテーブルと4つの椅子が置かれている
話しながら料理ができるダイニングキッチンも部屋のお気に入りポイントの1つ。料理は基本さやかさんが担当。手前にあるダイニングテーブルは将来のことも考え椅子を4つに

半同棲のおかげで「二人で暮らしているイメージ」がより具体的に

「『将来も暮らしていけるか』という視点で街を探していたところ、知人から八千代が住みやすいとすすめられたんです。調べたら静かで環境も良く、子育てもしやすそうだなと。でも、住んでみないと本当のことはわからないので」(誠人さん)

 前回の失敗を活かして、二人が快適に暮らせる部屋かどうかも吟味した。内見時に細部をチェックすることはもちろん、大事にしたのは「二人で暮らしているイメージが湧くかどうか」。半同棲を始めてからの3年半の間で、お互いの性格やライフスタイルを熟知していたため、部屋の好みでケンカをすることもなかったそう。そして、ついに二人にとって好条件の住まいを見つけたというわけだ。

結婚式場からプレゼントされたおしゃれなフラワーボトルライト
結婚式で飾ったお花をボトルに入れ作られたフラワーボトルライト。式場が記念にプレゼントしてくれたそうだ。この灯りを見るといつまでも結婚当時を思い出せるそう

鈴木さん夫婦に学ぶ、賢い二人暮らしの始め方

鈴木さん夫婦に学ぶ、円満に二人暮らしを始めるためのポイントは以下の通り。

・本格的な二人暮らしを始める前の半同棲で、互いの長所やクセを知っておく
・費用は目標金額を設定し、互いに協力し合ってためる
・二人の将来像をきちんとすり合わせたうえで、住みたい場所や部屋を決める

半同棲のお試し期間でお互いのことを知り、同棲をしながらコツコツと貯金を開始。そして、一戸建てを買う前に街を知るための賃貸でのお試し生活。新居で幸せに暮らす鈴木さん夫婦を見ていると、「将来、二人がどんな生活を送りたいか」をきちんと考えて計画的な部屋選びをすることが、円満な二人暮らしの秘訣と言えそうだ。

文=村上佳代 写真=阿部昌也

※雑誌「CHINTAI」2018年6月号の記事をWEB用に再編集し掲載しています

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