【同棲経験者400人に聞いた!】二人暮らしの部屋探し、ケンカを避けてうまく進める方法&コツは?
二人で一緒に暮らすなら、どんなことに気を付けるべき? 先輩カップルの体験談を教えてもらった
いざ同棲生活! 好きな人と一緒に暮らすのだから「どんな部屋にしようかな♪」とあれこれ迷う時間も楽しいはず。なのに、お互いの意見やこだわりの食い違いから、ひとつ間違えばケンカに発展なんてことも……。
せっかくの新生活、二人が納得したうえでスタートできるように、部屋探しのもめ事はできる限り避けたいもの。
そこで今回は、同棲経験のある男女400人を対象にCHINTAIが実施したアンケート結果から、部屋探しでもめた点とうまくいく方法を探ってみよう。

このページの目次
ケース1:お互いの住みたい街が食い違った場合のうまくいく方法
「立地」は部屋探しで重要なファクターの一つ。
二人の通勤の便はもちろん、ふだん立ち寄りたいお店や施設があるかなどプライベートの過ごし方も関係してくるため、もめ事のタネになることも多い。
では、住みたい街が食い違った場合、先輩カップルはどうやって意見をすり合わせたのだろうか。うまくいく方法は大きく3つのタイプに分かれた。

二人暮らしの街選びがうまくいく方法①:現地偵察型
「デートがてら散策して良い点を見つけた」(東京都 32歳・男性)
「一度見に行って通勤の利便性や、雨の時や雪の時の対応など意見を出しあった」(埼玉県 35歳・女性)
まずは、気になる街へ二人で行ってみるという方法。
実際に街を歩けば、駅までの距離や近くにスーパーがあるかなどを確認でき、新生活のイメージを具体的に描ける。また、街の雰囲気や治安など、肌で感じてはじめてわかることもある。
なお、下見の際には「あれも確認しておけばよかった~」ということがないように、二人が気になるポイントを事前に洗い出してから出掛けることをおすすめしたい。
二人暮らしの街選びがうまくいく方法②:優先順位共有型
「条件や予算などを出し合い優先順位をつけた」(神奈川県 27歳・女性)
「箇条書きで条件を出し、譲れないものを10くらいに絞って、それに合うものを探した」(埼玉県 36歳・男性)
「お互いの譲れない項目ベスト3を出し合い、共通するところを第一候補にした」(福岡県 31歳・男性)
こだわりが多いカップルは、優先したい事項を伝え合い、すり合わせるという方法が参考になりそう。互いの価値観をあらかじめ理解しておけば、新生活が始まってもケンカすることは少なそうだ。
二人暮らしの街選びがうまくいく方法③:1ポイント突破型
「金銭面で解決」(大阪府 38歳・女性)
「お互いの通勤時間が同じぐらいのエリアで妥協」(東京都 27歳・男性)
「治安を優先した」(茨城県 25歳・男性)
どうしても住むうえで譲れないポイントさえクリアできれば「あとは文句言いっこなし!」と二人の間で決めておくのも手。
ただし、「彼女の希望を叶えた。あとあとウルサイから」(兵庫県 31歳・男性)、「相手の言いなり。一歩もひかないから……」(東京都 35歳・女性)など、相手の意見にひたすら折れるしかなかったという回答がかなり多かったのも事実。
二人の職場に近く、駅近で生活利便性も高い物件を見つけられれば問題ないが、一般的に好立地とされる物件は家賃も高く、なかなか空きが出ないことも。
また、一方だけが通勤に不便な場所だと、帰宅時間など生活リズムにズレが出て、二人の関係や仕事にも影響が出かねない。それではせっかくの同棲生活も楽しさが半減してしまうだろう。
片方だけが我慢することがないよう、候補物件には、実際に二人で公共交通機関を使って足を運んでみるなど、実生活に近い感覚で検討してみると良さそうだ。
ケース2:二人暮らしの部屋の間取りでもめた場合のうまくいく方法
お互いのプライベートの確保や家賃とも大きく関わるだけに、「間取り」で意見が食い違ったという人が多かった。特に争点になりやすいのが「それぞれのプライベート空間を確保するかどうか」。
ケンカしてしまっても、一人になれる場所がない……というのはストレスの元になりかねない。相手に自分の希望をきちんと説明することが大切だ。

「私は2LDK、相手は1LDK希望。自分の時間も必要と説明して理解を得た」(京都府 38歳・女性)
「2LDKにしたが家賃が高くてもめた。でもプライベートな空間が欲しかったので家賃を妥協した」(北海道・30歳女性)
また、実際に同棲を始めた後日談として、下記のような“後悔の声”も寄せられた。
「初めは何も気にしていなかったが、徐々に一緒にいる空間に嫌気がさし、別々の部屋を設けるべきだったと後悔した」(埼玉県 38歳・女性)
「個別の部屋を設けることを疎かにして結局あとで揉めた」(東京都 35歳・男性)
部屋数があるに超したことはないが、節約や結婚資金を貯金することなどを考えればそうとばかりは言っていられない。
一緒に暮らしていればケンカする時もあるし、趣味やごく個人的なことなど互いに“侵して欲しくない一線”というものもある。二人暮らしの中で、どのように「一人の時間」「一人の空間」を持てるようにするのかを、あらかじめよく話し合っておくことが大切だ。
また、アイデア次第では、限られた空間のベターな活用方法を工夫するのも一つの手。
「リビングが欲しいと言われたが、私は別になくても良いと考えていた。 2Kだったので一部屋をリビングとして使うことで決着」(東京都 32歳・男性)
「部屋数が足りないと思ったが、彼女が一部屋を自由にしていいと譲歩してくれた」(神奈川県 39歳・男性)
予算内で理想的な間取りの物件を見つけることが難しい場合もある。生活スタイルに合った使い方を二人で考えてみよう。
ケース3:住宅設備でもめた場合のうまくいく方法

「お風呂の追い焚き機能が欲しかったが、彼に『そんなに湯船に入らないから』と言われ、納得して広さと立地を選んだ」(東京都 31歳・女性)
「オートロック付だと家賃が高く、最終的には安心を考慮して自分たちで付けた」(東京都 33歳・男性)
「家具を買い足した」(愛知県 29歳・男性)
二人暮らしの賃貸物件の「住宅設備」で意見が割れるケースもある。
優先順位を付けつつ、自分たちで設置したり買い足したりできないかを検討するのも解決策の一つ。設備面も家賃に関係しているだけに、全てを二人が満足いくようにするのは難しいことを互いに自覚しておきたい。
二人のこだわりポイントをすり合わせて部屋を探そう
快適な同棲生活の重要ポイントである部屋探し。希望に沿った物件を見つけるまでには、ある程度二人の根気が必要だ。
「早く一緒に住みたい!」「引越しまで時間がない!」となると、つい焦ったり妥協したりしがちだが、一度引越してしまえば簡単に次の場所に引っ越すのも難しい。
お互いの希望を挙げればキリがないし、こだわる点も人それぞれ。まずは二人でこだわりのポイントをピックアップし、優先順位をじっくり話し合っておこう。そうすることで、あとで「しまったー!」と後悔することも減りそうだ。
文=cozyco.i(アンズコミュニケーションズ)
※ アンケート調査について
調査方法:インターネット調査
調査時期:2018年3月
調査対象:恋人との同居経験がある全国の男女・20歳~39歳
調査人数:400人(男200人/女200人)
※雑誌「CHINTAI」2018年4月24日発売号の特集は「同棲経験者400人に聞いた! 幸せな二人暮らしの始め方」。こちらから購入できます(毎月24日発売)
https://www.chintai.net/magazine/