【間取り解説】二人暮らしもファミリーも広々!2K、2DK、2LDKの違いと使い方のコツ

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2K、2DK、2LDKなら二人以上でもラクに暮らせる

2K、2DK、2LDKは、キッチンのある空間以外に部屋が2つあるので、2人以上でも比較的ストレスなく暮らせる間取り。特に二人暮らしならお互いのプライベートが守りやすい。また、広さにもよるがカップルや3~4人のファミリーにも人気がある。

今回は、カップルやファミリーに人気の「2K、2DK、2LDK」の特徴と使い方のコツを解説しよう。

2K、2DK、2LDKは、家族で暮らすも、同棲、ルームシェアで暮らすも良しな間取り
2K、2DK、2LDKは、家族で暮らすも、同棲、ルームシェアで暮らすも良しな間取り

そもそも2K、2DK、2LDKの違いって?

2Kは2部屋とキッチン(K)、2DKは、2部屋とダイニングキッチン(DK)、2LDKは、二部屋とリビングダイニングキッチン(LDK)で構成される間取りで、それぞれの違いはキッチンの広さにある。

1DK、1LDK編で解説したように、不動産広告の内容が正しいか審査・調査している「不動産公正取引協議会連合会」では、居室が2部屋以上ある2DK、2LDKの場合、DKは6帖以上、LDKは10帖以上と定められているので、これを目安にするといいだろう。リビング・ダイニングの表示基準

リビング・ダイニングの表示基準

居室(寝室)数k(キッチン)DK(ダイニング・キッチン)LDK(リビング・ダイニング・キッチン)
1部屋4.5帖未満4.5帖以上8帖以上
2部屋以上6帖未満6帖以上10帖以上
2K、2DK、2LDKの間取り図

2K、2DK、2LDKによって変わる暮らしのスタイル

2K、2DK、2LDKの違いはキッチンの広さだけだが、大別すると、暮らしのスタイルやポイントに差が出てくる。

2K

2Kは、1980年代に流行った間取りで、基本的にキッチンは調理のためだけの空間になる。キッチンに続く居室をダイニングとして使うことが多く、その居室が和室の場合は、昼はダイニング、夜は寝室と効率よく使うこともできる。

2DK

2DKも、1980年代に流行った間取り。ダイニングキッチンは6帖以上で、2~3人でも暮らしやすい。ダイニングキッチンに独立性を求めるか、連続性を求めるかで、選ぶべき間取りが変わる。

2LDK

2LDKは、カップルや共働き、3~4人家族向きの間取り。広々としたリビング+寝室+仕事部屋(もしくはゲストルーム)という使い方のほか、4人家族なら一部屋を子ども2人で使うこともできる。また、広いリビングを、食事やくつろぎの空間など用途に合わせてゾーン分けするのもよい。

2K、2DK、2LDKの良いところ、悪いところ

【2K、2DK、2LDKのメリット】

①. 部屋が2つあるので、二人暮らしでもプライベートが守れる
②. 契約によっては、子どもが生まれても住み続けられる
③. ライフスタイルに合わせて、部屋の使い方をアレンジできる

【2K、2DK、2LDKのデメリット】

①. 居室が2部屋あるため、居室が1部屋の1Kや1DK、1LDKと比べて家賃が高くなりやすい
②.2Kや2DKは昭和の時代に流行った間取りのため、築年数が経過している場合は設備が古かったり、エアコンが付いていなかったりするケースもある

これらのメリット、デメリットを理解したうえで自分たちのライフスタイルと照らし合わせて部屋の間取りを決めるのがいいだろう。では、どんな人が2K、2DK、2LDKの暮らしに向いているのだろうか?

▼2DKのデメリットを解消するインテリア術を、インテリアコーディネーターが伝授!

2K、2DK、2LDK暮らしに向いている人

余裕を持って二人暮らしをしたい人

もちろんすべての部屋を共有にするのもアリだが、3部屋あるので、キッチンがある部屋だけを共有して2人で一部屋ずつ使ったり、一部屋をゾーン分けして別々に使ったりと、さまざまな使い方が可能。収納が豊富な物件なら、クローゼットを別々にすることもできる。

夫婦2人と小さなお子さん1~2人のファミリー

家族でくつろぐリビング、夫婦の寝室、子ども部屋(子どもが小さい間はゲストルームや仕事部屋など)という使い方ができる。広さによっては子どもが成長すると手狭になりがちなので、引越しを視野に入れておくといい。

2K、2DK、2LDKで快適に暮らすワザ

二人暮らしでは、一部屋をフリースペースにする

常に全ての部屋を共有していると、知らず知らずのうちに、相手の存在がストレスになることもある。一部屋をそれぞれが自由に使えるフリースペースにして、一人で読書をしたり、仕事や勉強、趣味の時間に集中できるスペースを確保しておくといい。フリースペースがあると、ケンカをした時にこもれるというメリットも。

一部屋をフリースペースにすることで、二人暮らしでも読書や作業に集中できる
「基本的にずっと一緒にいたいけれど、たまに一人の時間も欲しい」という人には、フリースペースを設けるのがおすすめ

生活リズムが違うカップルなら、別々の部屋を使う

二人暮らしで起床時間や帰宅時間が大きくズレていると、生活騒音がストレスになることも。もしそれが争いのタネになりそうなら、いっそのこと最初から二人の部屋を分けておくのもアリだ。

別々に自分の部屋を持つカップルの様子
カップルによってはそれぞれの寝室を持つことが、長続きのコツになるかも!

二人でもファミリーでも2K、2DK、2LDKで快適な暮らしを

2K、2DK、2LDKタイプは、カップルやファミリーはもちろん、さまざまなライフスタイルに対応できる。とはいえ、一つの物件を複数人で使うことになるので、共有スペースの切り分けやルール作りも大切になる。今回紹介した間取りの基本やワザを活用して、楽しく快適な共同生活を実現しよう!

教えてくれたのは?

鈴木理恵子先生

鈴木理恵子先生

オールアバウトインテリアコーディネートガイド。ハウスメーカーのインテリアアドバイザーとして、住宅などのインテリアコーディネートを担当。現在はフリーランスの立場で、ネットショップや雑誌のインテリア記事などを執筆している。

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CHINTAI編集部
CHINTAI編集部

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