マットレスの引越し。必要な準備や運搬方法、自分で運ぶ際の注意点などを解説
かさばるマットレス、引越し準備や移動の方法とは?

引越しの際に迷うのが、大型家具であるマットレスの梱包方法。運搬中の汚れや傷などをできるだけ防ぎたいところだが、布団と違ってマットレスは折りたたむ事ができない場合も多い。
そこで本記事では、マットレスの引越し準備について詳しく解説。引越し会社に運んでもらう場合に加え、自分で運ぶ際の注意点や、処分したい場合の流れについても解説する。
このページの目次
マットレスの梱包方法

マットレスをそのままの状態で運ぶと汚れてしまったり、布が破れてしまったりする可能性がある。引越し当日から気持ち良く使うためには、しっかり梱包をする必要がある。
マットレスの引越しを専門の引越し事業者に依頼するのであれば、プランによっては梱包そのものを請け負ってくれたり、梱包資材を用意してもらえたりする場合が多い。
自分で梱包資材を用意する場合、引越し当日に雨が降る可能性もあるので、エアキャップか大型ラップで梱包するのがベストだ。これらが用意できない場合、毛布などでも梱包可能だ。
なお、圧縮袋を使うという方法もあるが、スプリングが入っているものや低反発素材のものには適さないので、圧縮できるマットレス以外はエアキャップか大型ラップ、毛布で梱包しよう。
以下で、マットレスの具体的な梱包方法を解説する。
マットレスの梱包方法:エアキャップ
エアキャップとは、割れ物などを包むときに使う「プチプチ」と呼ばれる梱包材のこと。ホームセンターで購入できる。梱包方法はマットレス全体に巻き付けるだけだが、角はぶつけやすいため、露出しないようにエアキャップをガムテープなどで貼り付けよう。
マットレスの梱包方法:大型ラップ
大型ラップも、ホームセンターで購入できる。巻き数は50mや100mなどの種類があるが、できるだけ巻き数が多いものを購入することをおすすめする。
梱包方法は、まずマットレスを縦にして壁に立てかけて、ラップで側面から巻いていく。側面横を巻き終わったら、横向きに倒して同じように巻いていこう。また、エアキャップで包む際と同様、四隅にラップを張り付けて角が露出しないようにしよう。大型ラップは緩衝材ではないため、衝撃から守れるように厚めに巻くのがポイントだ。
マットレスの梱包方法:毛布
毛布は、巻くだけで衝撃から守ってくれるため、一番手軽に梱包できるアイテムだ。マットレスを毛布でくるむように梱包し、ずれないようにロープで縛るだけでよい。
縛りが緩いと、運んでいる最中にずれてしまうことがあるので、麻ひもなど毛布に食い込むタイプの紐を使うことをおすすめする。
運搬事業者にマットレスの引越しを依頼する場合

マットレスの引越しを運搬事業者に依頼する場合の準備や運搬当日の流れ、費用相場などを解説紹介するしよう。
事前準備
梱包から搬送までがサービス内容に含まれているのであれば、特に事前準備は不要。
配送だけのプランの場合は、自分で梱包しておく必要がある。梱包材は業者にもらえることもあるので、事前に確認しておくといいだろう。
運搬当日の流れ
業者にマットレスの引越しを依頼する場合、梱包から搬出・搬入までしてもらえるが、念のため引越しの流れを把握しておこう。
- マットレスの梱包
- 搬出してトラックに積み込む
- 引越し先についたらトラックから降ろす
- 部屋に運んで完了
注意点
マットレスの引越しを委託していたとしても、梱包や開梱は有料オプションになることがあるので注意しよう。
見積もりの際、配送だけの費用なのか、梱包や開梱の費用も含まれているのか、オプションで依頼する必要があるのかを確認をしておこう。引越しの当日に段取りが狂ってしまう。
サービス内容は引越し会社によって違うので、事前に確認することが重要だ。
マットレスの引越しを依頼する場合の料金相場
引越し料金は、繁忙期と閑散期、サービス内容などによって異なるが、ここでは費用相場の目安を紹介するしていこう。
引越し料金:繁忙期(3月~4月)の場合
繁忙期(3月~4月)の引越しプラン 繁忙期(3月~4月)の引越し費用相場 | 料金引越し相場 |
---|---|
学生プラン(1R)※学割あり | 約35,000~60,000円 |
単身プラン(1R) | 約35,000~60,000円 |
2人暮らし | 約65,000~100,000円 |
ファミリープラン | 約95,000~160,000円 |
引越し料金:閑散期(5月~2月)の場合
繁忙期(5月~2月)の引越しプラン 閑散期(5月~2月)の引越し費用相場 | 料金引越し相場 |
---|---|
学生プラン(1R)※学割あり | 約30,000~40,000円 |
単身プラン(1R) | 約30,000~60,000円 |
2人暮らし | 約60,000~75,000円 |
ファミリープラン | 約65,000~95,000円 |
マットレスのみ配送の場合
マットレスのみの料金目安 (同じ市町村内の場合) マットレスのみの料金目安(同じ市町村内の場合) | 料金引越し相場 |
---|---|
シングルベッド | 約15,000円 |
ダブルベッド | 約22,000円 |
マットレスの引越しを自分で行う場合

シングルサイズのマットレスの場合や、引越しを手伝ってくれる人がいるのであれば、自分で運搬してしまうという手段もある。
ここでは、マットレスの引越しを自分で行う場合の手順を見ていこう。
準備すること
特にマットレスのような大型家具の場合、当日にスムーズに引越しを行うには事前の準備が肝心だ。以下のとおり準備をしておこう。
マットレスのサイズ確認
一般的なマットレスのサイズは以下の通り。ただし念のため、自分でも寸法を測っておこう。
- シングル:幅97cm×丈195cm
- セミダブル:幅120cm×丈195cm
- ダブル:幅140cm×丈195cm
経路の確保
ほとんどのマットレスはたたむことができないので、そのままの状態で運び出せる経路を確保しておこう。廊下や階段を通れない場合は、窓から搬出することになる。1階であれば数人がかりで運び出せるが、2階以上の場合は自力で窓から搬出するのは危険。自力での引越しはあきらめ、業者に依頼しよう。
自動車やレンタカーの手配
マットレスを運搬する経路が確認できたら、次は自動車(レンタカー)を手配しよう。格納できる車のサイズを事前にチェックしておく必要がある。
シングルサイズであればミニバンやワゴン車に積むことができる場合が多いが、それ以上のサイズの場合難しいかもしれない。普通自動車免許を持っていれば、2トントラックを運転できるので、ミニバンやワゴン車に格納できない場合は2トントラックを手配するという手もある。
梱包材の用意
前述の通り、梱包材の種類にはエアパッキンや大型ラップ、使わない毛布、圧縮袋などがあるが、マットレス全体を覆うことができるものを選ぶのが鉄則だ。
マットレスの引越しを自分で行う場合の運搬当日の流れ
マットレスの引越しを自分で行う場合の運搬当日の流れを確認しよう。マットレスを引越し直前まで使う場合は、梱包は当日に行うことになる。
- マットレスを梱包する
- 搬出して車に積み込む(二人以上で運ぶ)
- 引越し先についたら車から降ろす
- 部屋に搬入する
マットレスの引越しを自分で行う場合の注意点
マットレスの引越しを自分で行う場合、運搬中に落としたりぶつけたりして物件に傷をつけないように注意しよう。
また、車で運ぶときにも注意が必要だ。車内でマットレスを完全に寝かせて運べるのであれば問題ないが、車内に立てかけるように積む場合、マットレスに遮られてバックミラーでの後方確認ができなくなることのないよう、配置に注意しよう。
マットレスを処分する方法

マットレスを運ぶのにかかる料金や手間を考えると、新しく買い直してしまった方が安く上がるケースもあるだろう。そのような場合は、思い切って処分をしてしまうという方法もある。
自治体では、粗大ごみとしてマットレスを回収してもらえる場合が多い。処分方法や費用は自治体によって異なるが、一般的には「粗大ごみシール」を購入して、回収日に指定の場所に置いておけば回収してもらうことが可能だ。
住んでいる地域の自治体で回収をしていないという場合は、不用品回収業者に依頼するという方法もある。粗大ごみとして処分するより費用がかかってしまうかもしれないが、引越し料金よりは安いので、インターネットなどで回収してくれる業者を探してみよう。
マットレスの引越し方法は早めに決めておこう!
大型家具の中では、比較的軽量なマットレス。自力での引越しも可能ではあるが、搬出・搬入経路の確認や運搬手段の検討など、やるべきことは多い。また、運搬中に物件を傷つけたり、事故を起こしてしまったりといったリスクもあることを理解しておこう。
マットレスは引越し当日の夜からさっそく必要になるものだ。安全に問題なく運搬するためにも、しっかりと梱包を行うなど、事前の準備は抜け目なく行おう。