二人暮らしの引越し費用はどのくらいかかる?安く抑えるコツも紹介!
二人暮らしにかかる費用ってどのくらい?

二人暮らしを始めるとき、だいたいどのぐらいの引越し費用がかかるのか気になりますよね。
実は、引越し費用は一律ではありません。引越し業者選びだけでなく、引越し時期によっても大きく違いがあるのをご存知ですか?
それを知ってうまく活用すれば、引越し費用を大きく抑えることができるかもしれません。
今回は、引越し料金の内訳や、引越し費用の相場と6つの節約ポイントなどを、詳しくご紹介します。また、「これから二人暮らしをするカップルに気をつけて欲しいこと」として、先輩カップルに行ったアンケートもご紹介していますので、ぜひご覧ください。
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二人暮らしの引越しの費用はどうやって決まる?

引越しの料金の内訳は大きく分けると、実費、基礎運賃、オプション料金の3つからなっており、その合計によって算出されます。それぞれ詳しく見てみましょう。
引越しの基礎運賃の計算方法
基礎運賃は、国土交通省によって基準運賃が決められているので、引越し業者によって大幅に違うということはありません。基礎運賃の基本的な計算方法は、以下の2通りがあります。
<時間制運賃>
引越し先までの距離が100㎞以内の場合に適用。
4時間制と8時間制があり、1時間超過ごとに追加料金がかかります。
<距離制料金>
引越し先までの距離が100㎞以上の場合に適用。
こちらも超過距離によって別途追加料金がかかります。
この基礎運賃から上下10%の範囲内の割増・割引が認められていて、引越し業者側で決めることができます。
基礎運賃以外の人件費や資材費用
実費とは、引越し作業員の人件費や、段ボールなどの梱包資材にかかった費用のことです。ほかにも高速料金など、有料道路を利用した場合の費用もこれに含まれます。
エアコンや大型家具の搬出などオプション料金

オプション料金とは、エアコンの取り外し作業や、大型家具の搬出にかかる費用のことです。
大きいサイズのベッドなど、玄関からの搬入ができずにベランダから釣り上げた場合などは、別途オプション料金が発生します。ほかにもピアノの輸送や、不用品の回収サービスがある場合なども別途料金がかかるので、あらかじめ確認しておきましょう。
二人暮らしのスタートだとその分高額に
初めて二人暮らしをするときは、それぞれ別の住まいから引越してくるので、一人暮らしのときよりも引越し費用が高額になってしまいます。仮に荷物の量が一緒だと想定しても、すでに二人暮らしをしているところからの引越しと比べると、別々のところから引越しをするのとでは、引越し作業全体にかかる費用は後者のほうが高額になってしまいます。
そもそも、二人暮らしをするにあたって、引越し費用の相場はどのぐらいなのでしょうか。
引越し費用の相場料金を確認しよう!【二人暮らし・単身】

引越し費用は、時期や移動距離によっても変わります。新生活が始まる春先は、引越しの依頼が増えるため、その分費用も割増になってしまいます。時期や移動距離によってどれだけ違いがあるのか、引越しの費用相場を見ていきましょう。
参照元:https://hikkoshizamurai.jp/price/pair-cost-rate/
単身赴任の場合
まずは、単身赴任の場合の引越し費用を見ていきましょう。とくに出張業務が多い会社では、単身赴任をしなくてはならないケースがほとんどです。そこで、単身赴任をする際にどれくらい引越し費用が必要なのか、しっかりと把握することが重要です。
通年
単身赴任をしなければならなくなるのは、通常3月または4月であることが多いでしょう。また、単身赴任の場合は引越しすることが前提になります。そのため、会社側は辞令の1ヶ月前くらいに内示をすることがほとんどです。
そこで、一般的に繁忙月と呼ばれる3月〜4月と、通常月5月〜2月の引越し費用の平均を「通年の料金」として、ご紹介します。
- 平均:6.8万円
- 50kmまでの同都道府県程度の距離:5万円
- 50kmを超える遠距離の場合:8.5万円
通常月の引越し相場
5月〜2月までの引越し相場は、以下のとおりです。
- 50kmまでの同都道府県程度の距離:5万円
- 50kmを超える遠距離の場合:7万円〜8.5万円
上記のように通常月とはいえ、距離によっては2万円〜3万円ほど引越し費用に差が出ます。
繁忙月の引越し相場
3月〜4月までの引越し相場は、以下のとおりです。
- 50kmまでの同都道府県程度の距離:5万円〜5.6万円
- 50kmを超える遠距離の場合:7.9万円〜9.6万円
繁忙月での引越しでは、通常月と比べて費用の差はそこまでありません。しかし、引越しする際に配送してもらう荷物の数や大きさによっては、10万円以上になる可能性もあります。そのため、もし単身赴任の話が内示されたら、できるだけ早く引越しの見積もりをしてもらうことがおすすめです。
二人暮らしの場合
次に、二人暮らしの場合の引越し費用をご紹介します。先ほど解説した単身赴任とは異なり、必要な家具はすべて運んでもらう必要があるでしょう。単身赴任同様に、通年と通常月、繁忙月に分けて解説しますので、参考にしてくださいね。
なお二人暮らしの場合は、家にある家具の数や大きさによって、引越し費用が大きく変わります。必ず複数の引越し業者で見積もりをしてもらい、比較検討を徹底しましょう。
通年
繁忙月といわれる引越しのピークは、3月と4月です。それ以外の5月から2月が通常月と呼ばれ、この二つを平均した通年の料金からご紹介します。
- 平均:6.9万円
- 50㎞までの同都道府県程度の距離:6万円
- 50㎞を超える遠距離の場合:8~17万円
単身赴任の引越し費用と比べると、全体的に割高です。とくに50kmを超えて引越す場合は、15万円を超えることもあります。二人暮らしでの引越しのほうが、家具の多さも変わってくるからでしょう。
通常月の引越し相場
次に、5月から2月の通常月の引越し費用です。
- 平均:6万円
- 50㎞までの同都道府県程度の距離:5万円
- 50㎞を超える遠距離の場合:9~15万円
単身赴任と比べると、50km以内であればそれほど差はありません。しかし、50kmを超えてくると5万円〜7万円ほど割高になります。
繁忙月の引越し相場
1年で最も引越しが多い、3月と4月の相場はどうでしょうか?
- 平均:7.8万円
- 50㎞までの同都道府県程度の距離:6~7万円
- 50㎞を超える遠距離の場合:10~20万円
繁忙月は通常月と比べて1~2万円ほど、遠距離移動の場合にはおよそ2~5万円も引越し費用が高くなってしまいます。
サービス内容には変わりがないのに、時期によってこれだけの差があります。
さらに単身赴任と比べると、やはり割高になる傾向です。とくに繁忙月での引越し費用は10万円を超えることが普通になります。そのため、事前に複数の業者で見積もりをとってもらい、資金面も余裕を持って引越しができるように計画を立てることがおすすめです
二人暮らしの引越し費用を節約するポイント6選
続いて、引越し費用節約のポイント6つをまとめてご紹介します。
二人暮らしの引越し費用を節約するポイント①引越し料金の安い通常月を利用する
3月と4月の繁忙月には引越し料金が高くなってしまうことを、先ほどご紹介しました。もし引越しの時期を選べるのであれば、繁忙月を避けて料金の安い通常月にすると、それだけでも数万円の節約になります。
また、梅雨時期は引越し需要が少なく、比較的料金が安く設定されている場合があります。雨が降っていると引越し作業は少し大変にはなりますが、節約の面ではおすすめの時期です。
二人暮らしの引越し費用を節約するポイント②曜日に注意し、時間指定もないフリー便を利用する
引越し料金は、曜日や時間帯によっても安くなります。引越しの依頼は土日や祝日に多いので、平日に指定したほうが比較的安くなるのです。
また、通常は朝からの引越しを希望する人が多く、「午前便」の料金は割高に設定されています。そのため、午後から作業する「午後便」、または時間を指定しない「フリー便」にすると、さらに費用が抑えられる可能性があります。
二人暮らしの引越し費用を節約するポイント③単身パックを利用する

単身パックは、サイズの決まったコンテナボックスに荷物を積んで輸送する単身者向けのサービスですが、荷物をコンパクトにすれば二人暮らしの引越しでも利用できます。
通常の引越しと比べて料金が格安なので、費用を大幅に抑えることができます。
ただし、コンテナボックスのサイズが決まっているので、 荷物が多くて入りきらなかったり、家具が大きくて積み込めなかったりする場合には追加料金がかかるので、注意しましょう。
二人暮らしの引越し費用を節約するポイント④引越し業者の料金を相見積もりする
引越し料金は、業者によって大きく差があります。最も高い引越し料金と、最も安い引越し料金を比べると、倍以上の差があるケースも多々あります。引越しの一括見積もりサービスなどを利用し、複数の業者の見積もりを比較検討して、予算やオプションサービスなど自分の希望に合ったところを見つけましょう。
二人暮らしの引越し費用を節約するポイント⑤ネットから予約する
電話ではなく、インターネットからの申し込みで割引される引越し業者もあります。ホームページの申し込みフォームから、名前や住所などの必要事項を入力することで、業者側の手間が省けるので、その分割引されるという仕組みです。
二人暮らしの引越し費用を節約するポイント⑥いらない家具は先に処分しておく
引越しは荷物の多さによって料金が変わるので、不要なものをあらかじめ減らしておけば、その分節約できます。それぞれが持っている冷蔵庫などの家電や家具のどちらかを新居で使用する場合は、どちらを使うのかを先に決めておき、不要なものは引越しに処分しておきましょう。
引越しで行う必要な手続きとは

次に引越しを行う際に必要な手続きについて、解説します。家具などは引越し業者に依頼するだけでいいですが、郵便物や各種保険などは別に手続きが必要です。そのなかでも、必ず把握しておいて欲しい手続きを4つご紹介します。引越し前に手続きするものもあるので、しっかりと覚えておきましょう。
転出届の手続き
転出届は、今住んでいる市区町村から他の市区町村へ移る、「14日前から当日」までに必要な届出です。転出届の手続きは市役所にて行えます。つまり、引越しする前に市役所へ行き、手続きを済ませることが必須です。
また、転出届の手続きをすると「転出証明書」というものがもらえます。この証明書は、引越し先の市役所で、「転入手続き」を行う際に必要なので、大切に保管しておきましょう。
ちなみに最近では、マイナンバーカードを利用して転出届の手続きを行うと、転出証明書の提出が必要なくなることもあります。引越しをする際は、今住んでいる市役所のホームページなどでしっかり確認しておきましょう。
国民健康保険の手続き
転出届と同時に手続きをしてもらいたいのが、国民健康保険の手続きです。ただし、単身赴任であれば、退職するわけではないので国民健康保険の手続きは必要ありません。もし、退職した場合は、退職日から14日以内に手続きをしましょう。
ライフラインの手続き
ライフラインは、おもに「水道」「電気」「ガス」のことを指します。基本的には入居する前に開通手続きは済ませておきましょう。しかし、ガスの手続きのみ開栓作業の立ち会いが必要です。手続きする日付は十分注意しましょう。
また、上記3つの手続きに加えて、インターネット回線の契約をしておくことがおすすめです。引越し先でインターネットが使えないと、パソコンはもちろん使用できません。そのうえ、スムーズに契約できないとその間はスマホのデータ通信量も膨大になってしまうでしょう。引越し後、もしくは引越し前に契約を済ませておいたほうが、トラブルがなく安心です。
そのほか確認したい手続き
上記以外の手続きで確認して欲しいのが、転送届です。転送届とは、引越し前の旧住所に届く郵便物をすべて、引越し後の住所に転送できる届出のことを指します。
この転送届は、近くの郵便局ですぐに手続きが可能です。手続きをしておかないと重要な書類などが旧住所に届いてしまうので、引越し前に必ず済ませておきましょう。
また、ホームセキュリティ関連を契約するのもおすすめです。とくに単身赴任の場合、世帯主が家を空けることになるため、留守宅の防犯面は不安になるでしょう。さらに留守宅への不安を抱えたままだと、仕事への集中もしづらくなるかもしれません。ホームセキュリティを強化することで、不安の改善にもつながるでしょう。
最近では、24時間セキュリティ対応をしてもらえるサービスもあるので、ぜひ検討しましょう。
これから二人暮らしをするカップルに気をつけて欲しいこと

先輩カップルに、以下のアンケートを行いました。
【アンケート実施内容】
調査名:同棲に関するアンケート
調査方法:インターネット調査
調査時期:2019年8月
調査対象:同棲を経験したことのある男女(20~30代)
調査人数:446人(男223人/女223人)
質問:ご自身の経験のうえで、これから同棲する人が気をつけたほうがよいところなどのアドバイスがあれば教えてください。

お互いの関係性や生活環境について
「独りの気楽さより、二人の煩わしさを楽しむこと」
「仲良くする、二人の時間をつくる」
「遠慮を忘れないこと」
「一人になれる部屋かスペースはあったほうがいい」
一緒に生活するうえで、お互いを大事に思うという基本的な姿勢が大切です。毎日一緒にいると、それが当たり前になってしまい、同棲前のような気づかいを忘れてしまうことも。二人で協力して生活していく以上は、お互いに思いやりを持ち続けて接していけたらいいですね。
また、「二人の時間をつくる」こととは反対のようにも見える、「一人になれる部屋かスペースはあったほうがいい」という意見もありました。ずっと誰かと一緒にいられる人と、一人の時間も大切にしたい人という差もあるかもしれませんが、たとえば言い争いをしてしまったときにも、物理的に距離を置けるスペースがあることは重要なポイントなのかもしれませんね。
お部屋を探しするときには、このような条件も入れて話し合ってみてはいかがでしょうか?
「男の人は家事など甘えの部分が多いので、家政婦(母親代わり)にならないように注意したほうがよい」
「お金を出す比率と家事の比率の水準を同じにする」
「相手はきちんと毎月の生活費を出してくれるか。保険やカードの引き落としなどに滞納グセがついていないか」
「初期費用は一人暮らしのときよりもかかってしまうが、二人で負担すれば一人暮らしの初期費用より抑えられることもある」
やはり家事分担やお金に関することは気になりますよね。優しさや思いやりがあるからこそだとは思いますが、アンケートでは、家事の負担が片方だけになり過ぎないよう、仕事と家事の比率を考えながらもバランスよく行ったほうがいい、というアドバイスがありました。
お金については、使い方や管理の仕方に問題ないかなどの見極めも大切とのことでした。
また、引越しの初期費用は、同棲の場合は二人で負担すれば、一人暮らしの初期費用よりも負担が軽くなるということなので、今回ご紹介した様々な節約方法と合わせて、話し合ってみてくださいね。
まとめ
二人暮らしの引越しの費用と、その節約方法をご紹介しましたが、楽しい二人暮らしをするための準備は意外と大変なことも多いですよね。引越し費用はできるだけ安く、お部屋探しは二人で楽しくサクサク進めたいですね!