【気になる調理器具も】数々のバズレシピが生まれたキッチンを公開!料理研究家リュウジさんのお部屋に潜入
引越ししたばかり!料理研究家リュウジさんのご自宅を訪問
安い、早い、うまいの三拍子そろった「バズレシピ」をTwitterで公開し、90万人を超えるフォロワーから圧倒的な支持を受けている料理研究家のリュウジさん。「大根の唐揚げ」「無水油鍋」など「手軽に作れて、失敗知らず!」と話題になったバズレシピは数知れず。
そんな数々の話題のレシピが生まれるリュウジさんのキッチンってどんな感じ? 最近引越ししたばかりというお宅にお邪魔した。
このページの目次

プロフィール
名前:リュウジさん
職業:料理研究家
年齢:33歳
Twitter:@ore825
ルームデータ
居住地:千葉県
居住人数:1人
間取り:2LDK
築年数:築25年
部屋探しのマスト条件は、24時間スーパーがあること!
「実は2週間くらい前に引越ししたばかりなんです。まだちょっと片付いてないところがあって」(リュウジさん)
2LDKの部屋にはまだそれほど家具が置かれておらず、広々とした印象だった。引越しを決めた理由は「前の部屋が手狭になったから」だそう。
「YouTubeやレシピ本の撮影を自宅ですることが多いんですけど、前の家はLDKタイプの間取りじゃなくて、キッチンが狭かったんです。住み始めて8ヶ月しか経ってなかったですけど、撮影で人がたくさん来ても作業がスムーズにできるように、広いLDKがある部屋に引っ越すことにしました」(リュウジさん)

「自分のプライベートな空間については、最低限ベッドがあればいいかなと。特にこだわってないですね」(リュウジさん)
新居は4畳の部屋が2つと、広いLDKがある間取り。4畳の部屋のうち1室は寝室、もう1室は倉庫になっているそう。
そんなリュウジさんが新居を探すときに、「これだけは!」とこだわったポイントが「近くにスーパーがあること」。
「この部屋、すぐ近くに24時間営業のスーパーがあるんです。それが決め手ですね。僕はフリーランスなので起きる時間が日によってバラバラ。だから、『今レシピを研究したい』と思い立ったときに、すぐに食材を買いに行けることが大事なんです。仕事で遅くなって帰宅が11時過ぎになっても帰りにスーパーによって買い物ができて、翌日の朝ご飯や昼ご飯を作って食べられるっていうのが、すごくいい」(リュウジさん)

スタジオとして使える広いLDKがあることと、24時間営業のスーパーが近くにあること。料理研究家として、この2つだけは譲れない条件だったようだ。
「妥協した点といえば、前の家より駅までの距離は遠くなりましたけど、歩いていけるし、家賃との兼ね合いを考えればまあ十分かなと」(リュウジさん)
カウンター式キッチンで、作りながら、話しながら、飲む!
リュウジさん宅のLDKにはカウンターが設置されたキッチンがある。備え付けのカウンターの横に、前の部屋で使っていたカウンターを連結させていて、3〜4人が並んで座れる長さだ。
「友人がよく遊びに来るんですよ。YouTubeの撮影や編集手伝ってもらうことがあるんで、終わったあとに打ち上げしたりね。みんなにカウンターに並んで座ってもらって、僕はみんなと話しながら酒のつまみを作るんです。もちろん、一緒に酒を飲みながら。このカウンターが料理を出してもてなす場になり、飲みの場になるって感じです」(リュウジさん)
キッチンから少し離れた場所に大きなダイニングテーブルを置くのではなく、あえてキッチンのカウンターにみんなに座ってもらうスタイルを選ぶことが、リュウジさんらしいポイント。料理を作っているときも友人と一緒に盛り上がることができるこのスタイルは、ホームパーティ好きの人にとって参考になるレイアウトかも。

ダイニングをぐるっと見回すと、ダイニングの一角にリキュール瓶がずらっと並んだコーナーが。その上には、リュウジさんのYouTubeでよく背景に写っているパネルアートが飾られている。
「よくうちでみんなと飲むんですが、リキュールを飲む友人が少ないので、ほぼディスプレイですね。前の前に住んでいた部屋でバーっぽい雰囲気にしていて、その頃からずっと置いてます。パネルアートは、海外の通販サイトで見つけて取り寄せたものです」(リュウジさん)
調理器具は吊しっぱなし、調味料は出しっぱなしで爆速調理!
続いて、キッチンを見学。L字型のキッチンは作業がしやすく、料理がはかどりそう。けれど、「レシピ撮影がしやすいようにしたかった」という意図はあったものの、リュウジさんはキッチンに対して特にこだわりはないのだとか。
「僕が提供しているレシピは、一人暮らしのワンルームの小さなキッチンでも簡単に作れるものでなければならないんです。だから、僕自身がキッチンにこだわってはいけないと思ってます。撮影を考えるとちょっと広めのキッチンが必要ですけど、それ以外はなるべくシンプルにしたいなと」(リュウジさん)
キッチンに並ぶ調理器具も、数は多いものの、ごく普通のものばかり。コンロに並ぶフライパンや鍋も、一人用の小さなタイプだ。

リュウジさんといえば、爆速で簡単に作れるレシピが大人気だが、すばやく調理するためのコツはあるのだろうか?
「『調理器具は吊す』ってことくらいですかね。必要なときにすぐ手に取れるようにしています。洗ったあとも吊すだけなので、いちいち拭く必要ないですし」(リュウジさん)


キッチンの一角には、膨大な調味料がずらりと並んでいるコーナーがある。ここにも爆速調理の秘訣がありそうだが……。

「料理中に『味付けどうしようかな』と思ったときに、ぱっと見てアイデアがひらめくように、調味料は基本的に出しっぱなしにしています。目に付いたものをぱっと入れたら、感動するウマさになることも」(リュウジさん)
「使うものは、すぐ手に取れる状態にしておく」ことは、料理上達への近道かもしれない。
いい道具を使わなくても、ウマい飯は作れる
料理研究家のキッチンというと最先端の設備がずらりと並んでいるのを想像しがちだが、リュウジさんのキッチンには特別な道具は一切置かれていない。目に付く設備といったら、オーブンレンジと冷蔵庫くらいだ。

「このオーブンレンジは10年くらい使ってますね。僕、物持ちがすごくいいんです。壊れるまでこのオーブンレンジを使い続けますよ。そもそも、最新のやつなんて、みんなが持っているとは限らないですしね。こっちの冷蔵庫は必要な大きさがある中で一番安いのを買いました」(リュウジさん)
最後に、リュウジさんがいつも愛用している調理道具で、一人暮らしでも持っていると便利なものを教えてもらった。

「このマイクロプレインのグレーターは、ニンニクやチーズを少しだけおろすときにオススメです。あとは、包丁研ぎ。包丁の切れ味って大事ですからね。これはニトリの包丁研ぎですが、十分切れるようになります。それから、ぶんぶんチョッパー。引っ張るだけでみじん切りができるので便利です。少量だったらミキサーは使わず、これで済ませてますね」(リュウジさん)
なるほど。この3つがあれば、バズレシピがもっとおいしく作れるかも?
数々の人気レシピを生み出す料理研究家・リュウジさんのキッチンは、ワンルームの一人暮らしでも簡単に作れることを徹底的に考えたキッチンだった。
料理が苦手な人や、狭いキッチンの部屋に住む人をイメージし、努力し続けるリュウジさん。どうりで、彼が生み出すバズレシピが、安くて、手軽に作れて、おいしいわけだ。
文=村上佳代
写真=北原千恵美