和室のカビのお手入れ方法と対策!湿気が多い季節はカビが繁殖しやすい!?
和室ってカビが生えやすい!意外と知られていない和室のお手入れを紹介

和室は湿気を吸いやすい自然素材を使っている箇所が多い。そのため、掃除を怠っていると知らない間に大量のカビが発生してしまうことになってしまう。
では一体、和室のどんな箇所にカビやすいのだろうか。今回は和室のお手入れ方法やカビの対策方法などについてご紹介していく。
このページの目次
和室にカビが生えてしまう原因は?
和室のカビ対策は万全だろうか?カビは温度と湿度が高く、汚れが溜まっている場所に発生する。また、カビはホコリや人間の垢、皮脂などを養分にする。畳を汚れたまま放置しておくと、カビの発生につながる可能性が高まるのだ。
ここからは、カビが生える原因について詳しく解説していく。
和室にカビが生えてしまう原因①:部屋の温度・湿度が高い
カビは高温多湿の環境を好み、特に温度が「20〜30℃」の場所で繁殖しやすいと言われている。季節を問わず湿度が高くなりやすい和室では、梅雨の時期だけでなく、暖房で部屋の温度が高くなる冬も注意が必要だ。
和室にカビが生えてしまう原因②:汚れが蓄積している
和室の畳は湿気やホコリを吸い取る特性があるため、綺麗に見えても汚れが溜まっている可能性が高い。カビは汚れをエサにして発生するので、清潔に保たれていない和室は繁殖しやすい状態だと言える。
和室にカビが生えてしまう原因③:畳が新しい
新しい畳にはカビが生えやすいため、新築の場合は特に注意しよう。畳は「イグサ」から作られており、湿気やホコリを取る吸湿能力が高い。使い込んだ畳は吸収力が落ちているが、新品の畳ほど湿気を吸収するので、カビやダニが発生しやすくなるのだ。
こんな和室はカビが生えやすい!
カビが生えやすい和室だが、対策を行っていない場合は、さらにカビが発生する可能性が高くなる。ここからは、カビの繁殖を許してしまう和室の特徴を紹介していく。自宅の和室が当てはまっていないかを確認してみよう。
カビが生えやすい和室の特徴①:日当たり・風通しが悪い
和室の日当たりと風通しの良さは、カビの発生に関係する。日当たりが良いと湿度は下がるため、部屋の湿気も少なくなる。逆に日当たりが悪いと湿度が上がり、ジメジメとした環境ができあがってしまう。また風通しが悪く、換気がされない環境であれば、大事な畳が腐ってしまうことになるだろう。
カビが生えやすい和室の特徴②:布団を敷いたままにしている
畳に布団を敷いて寝ている場合、そのまま布団を敷きっぱなしにしておくと布団と畳の間に湿気がとどまり、カビが生えやすい。すのこなどで布団と畳にスペースを作ったり、昼間に干したりしながら、布団が敷いたままの状態を作らないことが大切だ。
カビが生えやすい和室の特徴③:部屋干しをしている
カビは湿度が75%以上になると生まれると言われている。洗濯物を部屋干しすると、多くの場合この条件を満たすことになる。
たとえば、5kgの洗濯物を干した場合は約3リットルの水蒸気が発生する。部屋の日当たりなどの状況にもよるが、日常的に部屋干しをしていると和室にカビが生えやすいといえるだろう。
和室のどんな箇所にカビが生えやすいのか知っておこう

では実際に、和室のどんな箇所にカビが生えやすいのかご紹介しよう。湿度・温度の条件のほか、人間の垢や皮脂、ハウスダスト、内装材などがカビのエサになる。
和室の壁は珪藻土や漆喰、砂といった素材を使っている場合がある。これらの塗り壁は調湿機能に優れているので、一見カビ対策にもなりそう。しかし、室内の湿度が高すぎる場合、壁が吸った湿気を放出することができなくなり、常に湿った状態になる。これがカビの原因になりやすい。
畳
畳も調湿機能に優れているので湿気を吸収・放出することができる。しかし高い湿度が続くと、塗り壁同様に畳が湿気を吸ったままの状態になり、やがてカビが発生してしまうことになる。特に新しい畳ほど調湿機能が高く、カビになってしまうことが多い。
押入れ
汗を吸った布団をそのまま押入れにしまうと湿気が溜まり、カビにつながる場合がある。また、たくさんのものを詰め込んでいると、風通しが悪くてカビが発生するということもある。特に湿度が高くなりがちな和室の押入れが要注意。
次のページでは和室のカビのお手入れ方法と対策方法をご紹介!