一人暮らしのミニマリストに聞いた!“持たない”シンプルライフを続けるコツは?

公開日:2018年4月27日

一人暮らしのミニマリストは、どんな方法で部屋作りをするのか?

部屋の中に物が多すぎると、狭くて自分の部屋なのに居場所がない、片付けや掃除が大変など、いろいろな不都合が起こるもの。自分の部屋に嫌気がさして「不用品を捨てよう!」と断捨離したはずなのに、気付けばまた部屋にものがあふれていたり……。

可能な限り部屋の中に物を置かないシンプルライフを実践しているミニマリストは、どんなことに気を付けて部屋作りをしているのか。

今回は神戸市の賃貸物件で愛犬と一緒に暮らしている、インスタグラムで人気のミニマリスト、ピーコさんに「持たない暮らし」を続けるコツについて聞いてきた。

風通しと日当たりの良い居室。ピーコさんのお気に入りの場所だという。ミニマリストのピーコさんに、シンプルな暮らしを送るコツを教えてもらおう!|シンプルライフで快適な一人暮らし。愛犬と一緒に住む女性ミニマリストに聞いた「持たない暮らし」を続けるコツ
風通しと日当たりの良い居室。ピーコさんのお気に入りの場所だという。ミニマリストのピーコさんに、シンプルな暮らしを送るコツを教えてもらおう!

この記事でわかること
引越しを機に一気に家具を処分!ものがなくなったので引越し費用が安くなった
いきなり捨てることに抵抗があれば、“小さく”変えてみる
シンプルライフを続けるためには、「ものが少なくなったか」ではなく「心地良いか」を重視すること

プロフィール

名前:ピーコさん
職業:会社員
instagram:@syk188
居住形態:一人+犬一頭

ルームデータ

所在地:兵庫県神戸市
家賃:4万円
間取り:3LDK(約40㎡)
築年数:45年
建物:鉄筋コンクリート

実家暮らしの頃は汚部屋だった!?

インスタグラムでキレイに片付いた部屋やファッション、バランスのとれた食事など、自身の“シンプルライフ”を公開し、現在約2.7万人のフォロワーをもつミニマリスト、ピーコさん。きっと幼い頃から几帳面で、整理整頓が上手だったのだろうと思っていたが、5年ほど前までは全く逆の暮らしをしていたという。

「実家にいた頃はいわゆる“汚部屋”でした。部屋にはものや洋服があふれて足の踏み場もないほど。飲み終わったペットボトルもその辺に放置してあるような、だらしない生活をしていたんです。24歳で一人暮らしを始めてからも洋服は片付かず、そこにソファやテーブルが加わって部屋がさらにものだらけ……。仕事が終わって家に帰ってきても全然くつろげませんでした」(ピーコさん)

物を捨てて、気分をスッキリさせたい

日々の仕事に追われ、休日は掃除や洗濯など家事で終わってしまう。そんな生活に嫌気が差し、「ものを捨てたら心もスッキリするかも」と考えるようになった。

ちょうどその頃、一人暮らしを始めて2軒目の家に引っ越すことに。いい機会だと、ダイニングテーブル、ソファ、カーテン、タンス、食器、鍋などを一気に処分。ものがなくなったので引越し費用が思いのほか安くなり、驚いたという。

そして同じ時期に雑誌やブログで“ミニマリスト”という言葉を知る。ピーコさんも自身のシンプルライフを記録しようと、インスタグラムをスタートした。

手持ちの洋服はこれでほぼ全部。服が見えるように収納することで、無駄な洋服を買わなくなったそう|シンプルライフで快適な一人暮らし。愛犬と一緒に住む女性ミニマリストに聞いた「持たない暮らし」を続けるコツ
手持ちの洋服はこれでほぼ全部。服が見えるように収納することで、無駄な洋服を買わなくなったそう

暮らし始めてから、理想の部屋を作る

愛犬と一緒に暮らしているピーコさんは、物件選びの際に“ペット可”を絶対条件に設定。それ以外は特にこだわらずに引越し先を探すことが多いそう。現在の部屋は家賃が安かったことが決め手だった。

「部屋の条件にこだわりを持たない理由は、シンプルライフをスタートしてから、“理想の部屋を探す”のではなく引越してから“理想の部屋にしていこう”と考えられるようになったから。すると暮らし始めてから部屋の良さがいろいろ見えてくるようになったんです。今の部屋も住んでみたら風通し、日当たり、ともにいいことがわかりました。愛犬にとっても快適みたいで、よく窓辺でお昼寝しています(笑)」

ミニマリスト、シンプルライフと聞くとものが少ない暮らしをイメージしがちだが、ピーコさんはものだけでなく、時間やお金に対する考え方も同じようにシンプルにすることが大切と考えているそう。固定費だって節約したい。だから家賃だって安いほうが良い。

部屋はまず住んでみて、そこから良い部分を探し、さらに良くできるよう工夫する。こんなおおらかな気持ちでいると、シンプルライフは一層快適になるのかもしれない。

ピーコさん流・ミニマル部屋のつくり方

ここで、ピーコさんのシンプルなお部屋と部屋づくりの工夫を紹介しよう。

【リビング】カーテンの代わりに布で目隠し

リビングは、窓際に小さな棚があるだけ。窓にカーテンをかけることもやめた|シンプルライフで快適な一人暮らし。愛犬と一緒に住む女性ミニマリストに聞いた「持たない暮らし」を続けるコツ
リビングは、窓際に小さな棚があるだけ。窓にカーテンをかけることもやめた

「カーテンがなくて困らない?と質問されることが多いですが、100円ショップで買った布で目隠ししているのでまったく困りません。むしろ窓のサイズを気にしなくていいので使い勝手がいいですよ」(ピーコさん)

そして棚の上には観葉植物が。

「ものが少ないと、模様替えも簡単にできます。観葉植物を置く場所をちょっと移動するだけでも、気分が変わりますね」(ピーコさん)

部屋には、タンスなどは置かず、押し入れのふすまを外して小さなカラーボックスを置いた。下段は愛犬のベッドスペースに|シンプルライフで快適な一人暮らし。愛犬と一緒に住む女性ミニマリストに聞いた「持たない暮らし」を続けるコツ
部屋には、タンスなどは置かず、押し入れのふすまを外して小さなカラーボックスを置いた。下段は愛犬のベッドスペースに

【寝室】まずは“捨てる”ではなく“変える”ことから

シンプルなベッドを配置した寝室は、大きめの観葉植物と黄色いクッションがアクセントに。ベッドサイドには小さなテレビが|シンプルライフで快適な一人暮らし。愛犬と一緒に住む女性ミニマリストに聞いた「持たない暮らし」を続けるコツ
シンプルなベッドを配置した寝室は、大きめの観葉植物と黄色いクッションがアクセントに。ベッドサイドには小さなテレビが

「普段から使っているものをいきなり処分するのは難しいですよね。そんな時にオススメしたいのが、“小さく”すること。そうすることで部屋はずいぶんスッキリしますからね。捨てることに躊躇してしまう人は、まず“変える”ことができるものがないか、部屋を見渡してみてください」(ピーコさん)

【玄関】シューズボックスはあえて持たない

シューズボックスはなく、クリアボックスに靴を収納。洋服と同じように見える収納にしたことで、すっきりしたそう|シンプルライフで快適な一人暮らし。愛犬と一緒に住む女性ミニマリストに聞いた「持たない暮らし」を続けるコツ
シューズボックスはなく、クリアボックスに靴を収納。洋服と同じように見える収納にしたことで、すっきりしたそう

靴は洋服と同じように“見える化”することで増えにくくなった。たくさんの中から悩みながら選ぶことがなくなったので、時短にも繋がっているという。

シンプルライフを長続きさせるコツ

物を見えるようにする、捨てるのが難しければ小さくするなど、ピーコさんならではのシンプルライフの極意を教わってきたが、最後にこれからシンプルライフをスタートしたい人に向けて、長続きさせるための秘訣を聞いた。

・「ものが少なければいい」ではなく、「心地良いかどうか」を重視すること
・1つ買ったら1つ捨てる、を自分ルールに
・いきなり全てを捨てるのではなく、管理できるくらいの量を目指す
・先輩ミニマリストの良いところを取り入れる

物がある生活に慣れたところからいきなり何もない生活に切り替えてもストレスが溜まってしまう。「絶対に買わない」ではなく、「買ってもいいけどその代わりに1つ捨てる」など、ある程度ルールに余裕を持たせることが大事なのかもしれない。

「私も、最初はミニマリストにあこがれ、捨てる・減らすことだけにこだわっていました。でもそれだと心がギスギスして、どうしても続きませんでした。どうすれば居心地が良くなるか、という考え方のほうが続くと思います」(ピーコさん)

そしてピーコさんのようにSNSで自分の生活を公開するのもおもしろい。ただ、人に公開することを目的にしてプレッシャーを抱えるのではなく、「自分の暮らしを客観視するくらいのつもりで」とピーコさんからアドバイスがあった。

部屋がスッキリすれば、同じ部屋でも広く使える。自分らしいシンプルライフを想像しながら物件を探してみよう。

文=高橋満
写真提供=ピーコさん

※雑誌「CHINTAI」2018年4月24日発売号の特集は「同棲経験者400人に聞いた!幸せな二人暮らしの始め方」。こちらから購入できます(毎月24日発売)
https://www.chintai.net/magazine/

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