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「土嚢」の代わりに「水嚢」で水をせき止める方法と、自宅でできる浸水対策

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水嚢で家の浸水対策ができる!

土嚢じゃなくても浸水対策はできる!

浸水対策と聞くと「土嚢(どのう)」を思い浮かべる人も多いだろう。土嚢とは、袋の中に土砂を入れたもののこと。しかし、土嚢で浸水対策を行うためには事前に用意しておく必要があり、さらに重量もあるため常備しておくことは難しい。しかし、土嚢のかわりに、より手軽に用意できる「水嚢(すいのう)」で浸水対策をすることが可能だ。

そこで本記事では、水嚢の使用方法や浸水対策について防災・危機管理アドバイザーの山村武彦さんに教えてもらった。

ぜひ、本記事を参考に万が一の浸水に備えてほしい。

今回紹介する水嚢による浸水対策は、主に1階もしくは戸建てに住んでいる場合を想定している。自身が住んでいる住まいに合った対策を検討しよう。

「防災・危機管理アドバイザー」に家の浸水対策を教えてもらった!

浸水被害に遭った人たちはみんな「まさか自分の自宅がこんなことになってしまうなんて……」と思っているようだ
浸水被害に遭った人たちはみんな「まさか自分の自宅がこんなことになってしまうなんて……」と思っているようだ

年々増えている台風やゲリラ豪雨などの大雨による被害。全国各地で発生している土砂災害のニュースも連日大きく報じられているが、低階層や一戸建てに住む人は、いつ自宅が浸水するか心配しているのでは?

もしものときに備えて、普段からできる浸水対策はあるのだろうか。防災・危機管理アドバイザーの山村武彦さんに教えてもらった。

「浸水を防ぐには、水をせき止めるか別な方向へ誘導するしかありません。そのために有効なのは『土嚢』ですが、自宅で用意するのはなかなか大変。しかし、土の代わりに水を利用する『水嚢』なら、身の回りにあるもので簡単に作ることができますよ」(山村さん)

山村さんが述べているように、土嚢は浸水対策をするためにはとても有効な手段だ。しかし、通常の家庭で浸水した際のために土嚢を用意し、保管しておくのは困難だろう。そこで、土の代わりに水を利用する水嚢が役に立つということだ。

土嚢よりも簡単な家の浸水対策!簡易水嚢の作り方

簡易水嚢の作り方は以下のとおりだ。

1. 40~45リットル程度のごみ袋を二枚重ねて水を入れる。
2. 中の空気を押し出し、袋の口をねじって縛る。

この簡易水嚢は、排水溝からの逆流防止や止水板の代わりとして使うことができる。続いて具体的な使用方法を見ていこう。

簡易水嚢を使った家の浸水対策

台風や豪雨などのときは急激に水位が上昇するため、下水管が満水の状態になってしまう。そのため、住居が低地にあると下水が逆流して排水口から噴出する「排水溝逆流浸水」が起こりやすくなる。

水が逆流しやすい箇所はトイレ・風呂場・洗濯機の排水口の3つ。浸水対策の方法は以下のとおりだ。

・水嚢をトイレの便器の中に入れる
・水嚢を浴室、浴槽、洗濯機の排水口の上に載せる

水嚢だけでは心配な場合は、使い古したタオルなども水嚢と一緒に置いておくとより高い効果が期待できるだろう。

「止水板」と水嚢を組み合わせた家の浸水対策

止水板を玄関や半地下への出入り口に設置することで、家や地下室への浸水対策ができる。

簡易水嚢を使った止水版の作り方は以下の2通り。

作り方①:長めの板を置き、段ボールの中に水嚢を入れて並べ、止水板にする。
作り方②:水を入れたタンクを並べ、レジャーシートで包む

ちなみに家庭にプランターがあるなら、プランターに土を入れて並べ、レジャーシートで巻くだけでも簡易的な止水板にすることが可能だ。

その他、水害に備えてやっておきたい、3つの家の浸水対策

万が一のために対策はしておこう

ここでは、水害に備えてやっておきたいその他の浸水対策を紹介する。近年では激しいゲリラ豪雨や今までにない異常気象などによる災害が多発している。いつ何が起きても大丈夫なように、水害への対策は入念に行っておこう。

家の浸水対策①:自分の住んでいる土地について知っておく

防災・危機管理アドバイザーの山村さんは、「普段の自宅周辺の状況を知るためにも、あまり雨が激しくない日に散歩してみるとよいでしょう。水の濁り方や土砂の流れ具合など、荒天時の状態を把握できます。そもそも、各自治体などが発行する『ハザードマップ』で、自分の土地が浸水しやすい地域なのかどうかを知っておくことも大切です。」と教えてくれた。

普段何気なく過ごしている周辺の土地について知っておくことで、いざ台風や豪雨が起きた際に水害が発生しやすいポイントはどこなのか、どの程度の浸水が予想されるのかを把握できる。

家の浸水対策②:防災グッズを揃えておく

万が一の災害に備え、以下の防災グッズを用意しておこう。

・ゴミ袋
・段ボール
・レジャーシート
・ロープ
・ガラス飛散防止フィルム

ゴミ袋と段ボールは、先ほど解説した簡易的な水嚢や止水板が作れるので多めに用意しておきたい。

また、ガラス飛散防止フィルムも必ず常備しておいた方が良い。浸水するほどの大きな台風や豪雨の場合、雨水だけでなく強風の影響で窓ガラスが割れてしまうこともある。被害を防ぐためにもぜひ常備しておこう。

家の浸水対策③:避難場所を調べておく

先ほど紹介したハザードマップと一緒に、自分が住んでいるエリアの指定避難場所も調べておこう。ほとんどの場合が、学校や公共施設など耐災害の構造になっている建物が避難場所になっているはずだ。

いつ起きるかわからない水害…!水嚢で浸水対策しよう

家の浸水対策に有効な水嚢。身近なもので比較的簡単に作成することができるので、普段から準備しておくとよい。

本記事でも紹介したゴミ袋を使った方法のほか、水嚢専用の袋も売られているのでそちらを購入してもいいだろう。いつ災害が起きても対処できるように、きちんと準備するようにしよう。

ミノシマタカコ+ノオト
2021年7月加筆=CHINTAI情報局編集部

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