○○町△丁目□番●号……、番地などの住居表示の決め方は?
番地などの住居表示はどうやって決められるの?
取材で初めての街を訪れたとき、筆者はスマホの地図を見つつも電住の住所も頼りにすることが多い。しかし、住所の番号がいきなり飛ぶことが意外と多いのだ。
住居表示が決まるルールを確認しよう!
一体、住居表示はどんなルールで決められているのだろうか? さっそく、調べてみた。
住居表示は「住居表示に関する法律」で決められており、「街区方式」と「道路方式」の2つがある。
住居表示を採用するか否か、採用したら「街区方式」と「道路方式」のどちらを採るかは、各自治体に委ねられている。住居表示を実施している自治体の多くは、「街区方式」を採用しているので、今回はそのパターンを見ていこう。
例)「○○町△丁目□番●号」の表記の場合(東京都)
・△丁目の決まり方
「△丁目」は皇居に近い側から一丁目、二丁目、三丁目……と定める「放射式」によるものが多い。一方で、街の中心に近い方に一丁目を置く「環状式」もある。
・□番の決まり方
□番は街区符号にあたり、1つのエリアを道路や線路、河川、恒久的施設などで区切り、番号を割り振る。数字は隣り合った街区でつながるように定められるのが一般的だが、ひとつの方向に沿ってではなく蛇行しながらつけられることも。そのため、一見すると番号が飛んでいるように見えることがあるのだ。また、皇居に近い街区から1番とされることがあるが、街の中心を何にするかは自治体によって異なる。
・●号の決まり方
●号は住居番号と呼ばれ、右回りの法則がある。道路などで区切られた街区に対し、その周囲を起点と決めて一定間隔で右回りに基礎番号を割り当てる。それぞれの建物の主な出入り口がある位置の基礎番号をもとに、その建物の住居番号がつけられる。奥まった場所にある住居の場合は、基礎番号のついた道路と敷地が接する部分で決まることがある。
つまり、住居表示は基礎番号に右回りの法則がある以外は、自治体ごとにバラバラのようだ。
効率よく目的地にたどり着くには、地図を読み解く力がマストだといえそうだ。
(南澤悠佳/ノオト)