古道具とDIYで和室をおしゃれに! 2児のママに聞いた昭和レトロな和室インテリアの楽しみ方
せっかくの和室。インテリアをどうしたらいい?
「自分の部屋が和室だけれど、どんなインテリアにしたらいいかわからない」という悩みを持つ人もいるのでは? とりあえず適当に家具を置いたり、使い道がわからなくて荷物置き場にしてしまっていたり、なんてケースもしばしば。
オシャレな和室インテリアのヒントが知りたい!ということで、今回は和室を昭和レトロな空間にコーディネートしている鶴田彩香さんのお部屋を訪問。和室がある部屋を選んだ理由と、和のインテリアを楽しむコツを教えてもらった。

プロフィール
名前:鶴田彩香さん
職業:主婦
居住形態:4人
ルームデータ
所在地:東京都練馬区
家賃:17万円
間取り:3LDK(75㎡)
築年数:30年
建物:鉄筋コンクリート
和カフェにあこがれて和室のある物件を選んだものの……
3LDKの賃貸マンションで家族4人で暮らす鶴田さん。「子どもたちの成長やライフステージに合わせて、その時々に最適な部屋に住みたい」という考えから、賃貸マンション暮らしを選択。現在のマンションを探した時は、「和室があること」がマスト条件の1つだったそう。6年ほど住んでいる現在の物件には和室が2部屋ある。
「子どもの頃からずっと和室に馴染みがあったのと、畳のあるカフェが昔から好きだったので、自宅にも和室がほしいなと思っていたんです」
2つある和室のうち1室は、旦那さんの寝室兼書斎として活用。引越してきたばかりの時はモノも少なく、インテリアを工夫することもなかったという。
しかし、2年前に旦那さんの単身赴任によって空き部屋になったことで「空間がもったいない……」と思い、インテリアをチェンジすることを決意したのだそう。

昭和レトロな和室空間を作るポイント
和室のインテリアに着手するにあたり、鶴田さんはまず「昭和レトロ」というテーマを決めた。
「和室の良さをとことん活かそうと思いました。家具は基本的に木の温もりを感じる古いアイテムをセレクト。全体的に茶系で統一しました。特に気に入ってるのは、古道具屋さんで探した和だんすです。ほかにも、文字が書かれている昔ながらのポスターや木箱、“昭和のお家”にありそうな湯飲みセットや升、カゴ、欄干などをディスプレイしました」
また、和室ならではのふすまには、空間のアクセントとして黄色の花柄のビンテージ壁紙を貼ってレトロな雰囲気に。
「ふすまは面積が大きいので、自分の好きな柄の壁紙を貼るだけで部屋の印象ががらりと変わります。賃貸でも、ふすまは好きに張り替えていいという物件もあるので、契約時に確認してみるといいと思います。また、どうしてもモダンな雰囲気が出てしまうパソコンデスクの椅子は、畳の縁のグリーンと色を合わせることで統一感を出しました」




リビングとつながる和室は、和テイストを消して子ども部屋に
鶴田さん宅にはもう1つ和室がある。お部屋を訪ねた時も、ご本人から言われるまでこの部屋が和室だとは気が付かなかった。

「こちらの部屋は子ども部屋です。リビングともつながる空間なので、畳の上にカーペットを敷いてDIYで和の雰囲気を消しました。おもちゃをしまうと子どもたちが遊ばなくなってしまうので、壁に棚を作って見せる収納に。中央にはちゃぶ台と小さな椅子を起きました」
和室を洋風に変えたい時にネックになるのがふすまだが、先ほどの和室と同じくカラフルな壁紙を貼ることで雰囲気をチェンジ。カラフルな壁紙は子ども部屋とも相性が良い。また、仕切り扉に板壁を貼るなどの工夫も。



テーマのあるインテリアで和室をもっと楽しむ!
部屋ごとにテーマを決めて、インテリアを楽しんでいる鶴田さん。昭和レトロというテーマをはっきりと設定し、色やアイテムのテイストを統一したことで、ベッドやデスクなどの家具を置いてもうまく空間になじんでいる。
せっかく和室があるのなら、鶴田さんのようにインテリアを工夫して、とことん和の空間を満喫してみては?

和室をオシャレな空間にするコツ
今回、鶴田さんに教えてもらった、オシャレな和室空間を作る際のポイントをまとめてご紹介。
・畳の縁の色をキーカーラーにすると、統一感を出せる
・古道具や昔ながらの雑貨をディスプレイして昭和感を出す
・面積の大きいふすまは、壁紙を貼って空間のアクセントに
・和室は圧迫感が出やすいので、背の高い家具はなるべく置かない
テーマを決めてコツさえ押さえれば、簡単にオシャレな和室空間が出来上がるはず。自宅の和室を持て余している方は、ぜひ参考にしてみてはどうだろう。インテリアの選択肢が広がれば、和室のある部屋での暮らしがもっと楽しくなるに違いない。
文・写真=村上佳代
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