これで部屋がスッキリ!佐々木典士さんに聞いたミニマリストになるための物の捨て方12
手放すことで近づく! ミニマリストへの道・後編
7.熱く語れないものは手放す
熱く語れるということは、明確に選んだ理由があるということ。すなわち、それは替えのきかないものである。そういったものは持っているだけで満足度が高い。逆に、熱く語れないものは、なんとなく選んだ物である確率が高い。ほとんど使わない物や、思いつきで集め始めたコレクションなどは手放してしまおう。なくしたとしても「もう一度買いたい」と思える、お気に入りのものこそ自分にとって本当に必要な物だ。

8.捨てづらい物は写真に撮る
捨てるのが難しいのは、物ではなく、その物にまつわる思い出だ。だから、思い出の品はデジタルカメラで撮っておくと手放しやすくなる。実際、押入れの奥にしまっておくより見返しやすいし、写真でも当時の記憶を呼び起こすことができる。そして写真を見返さなくなったらデータも削除すればいい。これを繰り返せば、いつしか写真を撮らずに捨てられるようになる。物を捨てることと、その思い出を捨てることは別物なのだ。

9.「仮に」捨ててみる
捨てようかどうか迷ったなら、「仮に」物を捨ててみる。捨てようと思っている物を段ボール箱に入れたり、押入れに隠したり、ゴミ袋に入れて捨てる直前の状態にしてみたりする。普段とは違う場所に置くのがポイントだ。ある程度の期間、その物がなくても問題なく過ごせたなら、それが不必要な物だったとわかる。「でも、いつか使うかも……」と思うかもしれないが、その「いつか」は永遠に来ないだろう。

10.ひとつ買ったらひとつ減らす
物を買う際は、同じ数だけ物を減らしてから買うようにする。服の場合は、ハンガーの数を先に決めてしまうことで、服の数を調整すると効果的だ。また、上着だったら上着、靴だったら靴と同じジャンルのもので調整するのが鉄則となる。もちろん、物を減らすときにも応用できる。物を減らしている最中に何か買う場合、1つ買ったら2つ以上を手放す。全体として物の総数を減らすことができるのだ。

11.借りられるものは借りる
現代は、ネット経由で多くの物を気軽にレンタルできるようになった。借りられるものは、クルマやダイビング機材、アウトドア用品など多種多様だ。そのため、1年に1回しか使わない物はわざわざ買う必要はない。もし頻繁にレンタルするようであれば、そうなった段階で購入すればいい。毎回レンタル料を払うのは損をした気分になるかもしれないが、管理などの手間を考えれば意外に手頃だと思えるはずだ。

12.物が売れる最新サービスを利用する
一度にたくさんの物を手放すのは大変だ。物の捨て分けは面倒だし、ゴミとして捨てるのは、経済的にも物に対しても「もったいない」。そういったときは、代行オークションの「QuickDo(クイックドゥ)」や出張買取の「高く売れるドットコム」など、物をまとめて買い取ってくれるサービスを利用するのがオススメだ。手間を減らせるだけでなく、誰かに使ってもらえるので、気持ちよく手放すことができるだろう。

以上のことを実践して、あなたもミニマリストになろう!
さて次からはミニマリストになるための心得をご紹介。
物の考え方が変わる、ミニマリストの心得
捨てることは得ること
物を捨てることはマイナスではない。時間やスペース、掃除のしやすさなど得られるものはたくさんある。
街があなたの「間取り」
街の店や施設を「自宅の一部」と思う。そうすれば、家に物を詰め込まなくてもいいと思えてくるはず。
失敗は認め勉強代と思う
「買って失敗した」と思った物はすぐに手放す。失敗した理由を明確にして次に生かせば、それで良い。
必要なものは帰ってくる
「手放して二度と出会えない物」はほとんどない。本当に必要なものは手放しても再び手に入るはずだ。
感謝して手放す
人からもらったが使わない物は「要らない」と思いながら持ち続けるより、感謝をして捨てた方が美しい。
もったいないのは自分の気持ち
「もったいない」と物を持ち続けることで自分の気持ちが損なわれるなら、それこそが本当にもったいないものだ。
手放したから忘れない
手放すこと=忘れることではない。手放すときに大切だと気付くものや、手放したから忘れないものがある。
満足は物の数とは無関係
物が多いほど一つ一つへの意識は薄まる。数が少なければ一つの物に愛情を注げて満足度も高まる。
少ない方が個性的だ
個性を作るのは「経験」だ。物を持たない暮らしをする人たちは経験を重視する人が多く、個性豊かだ。
多少の不便は楽しい
人は不便さにも慣れる。慣れると便利な物に感動するようになり、小さな幸せを感じられるようになる。
常識を疑えばもっと手放せる
「この物はこれだけに使う」という常識を捨てれば、物の使い方が豊かになる。物ももっと減らせる。
持ちたいも捨てたいも一緒
捨てることは持つことと同様に刺激的。だから捨てることを目的にして、こだわりすぎたり、執着してはいけない。
重要なのは物を減らした後
物を減らせば必要な物が残り、自分の大事なものがわかる。重要なのはその後、何をするかだ。
この心得を胸に、ミニマリストへの道を歩もう!
手放すことで手に入れる自由がある
ミニマリストというと、ただ物を持っていない人のことだと思ってはいないだろうか。しかしここまで読んでわかるとおり、ミニマリストとは自分のことをしっかり理解していないとなれないものなのだ。以上のアドバイスをもとに、物を手放して、自分にとってもっと気持ちのよい生活を送ろう。
教えてくれたのは?
文=綱島剛
写真=阿部昌也
イラスト=株式会社コットンズ+古藤みちよ
※「CHINTAI2017年1月19日号」の記事をWEB用に再編集し掲載しています
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