風水で運気チェック! 中国命理学研究家・林秀靜さんに聞いた「幸せになりたいなら避けたい部屋」
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風水を取り入れて部屋探しをしよう
部屋探しをする時は通勤通学のしやすさや駅からの距離、築年数や設備などを比較して決める人が多いだろう。
引越しを機に心機一転、ハッピーに暮らしたい!と願うなら、そこにもう1つ「風水的に見て運気が良くなる部屋かどうか」という条件を加えることをオススメする。
「風水」と聞くと、占いやおまじないのようなイメージを持つ人もいるかもしれないが、風水は中国に古代から伝わる「環境学」という学問。都や建造物を建てる際など、さまざまなシーンで活用されてきた。その古代からの知恵をお部屋探しに取り入れることができれば、劇的に開運できるはず!
今回は中国命理学研究家の林 秀靜(りん しゅうせい)先生に、住んだら運気が下がる部屋のポイントを聞いてきた。
風水でいう「気」って何?
風水では、「気」という言葉をよく使う。この気とは、自然界が持つエネルギーのことで、家はその気を取り入れているのだと林先生は話す。
「私たちは、目に見えないエネルギーである気の満ちた所に暮らしています。気には、“元気”や“やる気”といったポジティブなものも、“邪気”や“陰気”といったネガティブなものもあります。ポジティブな気……つまり良い気に包まれていると、運気はアップし、反対にネガティブな気に包まれていると運気が悪くなってしまうのです」(林先生)
良い気に満ちた土地や建物に引っ越せば、自然と運気も上がる。本格的な風水での開運は、専門家に依頼しなければ難しいそうだが、ある程度は自分で見て判断することができるらしい。さっそくその方法を教えてもらった。

まずは土地の「勢」を判断
風水には「勢(せい)・形(けい)・気(き)」の三原則がある。引越し先を決める時は、まず、その土地の「勢」を見ることが大切だそう。
「土地の勢とは、土地自体が発するエネルギーのことです。難しく考えすぎず、その土地にいる時にどう感じるかに注目してください。陰気な雰囲気のする場所は避け、明るい気持ちになれる場所を選びましょう」(林先生)
確かに、訪れるだけでワクワクしたり、リラックスできたりする街はある。林さんによると、そういう感覚を大切にすれば良いとのこと。「ここに住んだら……」と想像したとき、ネガティブな感情が湧き出るような街は避けたい。

建物の「形」をチェックする
次に建物の「形」を見ていく。建物などの物の形には「形殺(けいさつ)」という殺気が存在しているのだという。
「住む人に悪影響を及ぼすと言われている、いくつかの形殺があります。引越し先を選ぶ時は、できるだけこのような建物を避けることをオススメします」(林先生)
具体的には以下のような形殺があるという。
形殺の種類
・飛刃殺(ひじんさつ)
隣の建物の角やとがったものが自宅を向いている状態。特に玄関や窓に向かっているのはNG。
・丁字路口(ていじろこう)
T字路の突き当たりにある家。
・天斬殺(てんざんさつ)
ビルの隙間の家がある。
このほか、玄関の前に視界を遮る電柱や大木がある「頂心殺(ちょうしんさつ)」、四方を高いビルに囲まれた「四害殺(しがいさつ)」、弓なりのカーブの外側に家がある「反弓殺(はんきゅうさつ)」なども避けたほうが良いそうだ。

良い「気」に満ちた場所を選ぶ
最後に、その土地の持つ「気」を見ていく。土地の気であるエネルギーは建物にも影響し、住む人の運気をも左右するのだそう。
本来は、気を方位に当てはめて土地のエネルギーを見ていくが、それは専門家でなければ難しい。そこで私たちでも判断できるポイントを教えてもらった。
「“勢”でお伝えしたように、明るい雰囲気の土地を選ぶようにし、あとは、悪い気を呼び込みやすいものが近くにあるような土地を避けることが大切です」(林先生)
避けたほうが良いもの
ガソリンスタンド、寺、墓地、病院、高圧電線などが近くにある土地は避けよう。このほか、ごみ処理施設や刑務所(その跡地も含む)も悪い気を呼び込みやすいとのこと。

実際に周囲を歩いてお部屋を決めよう
このように、部屋のある建物だけでなく、その周囲の環境も運気を上げるためには大切なことがわかった。部屋の内見に行く時は、実際に近所を歩いて雰囲気を見たり、NGな施設が近くにないかどうかチェックしてみるといいだろう。
イラスト=今井夏子
文=明道聡子
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