【日本最古の地下街】観光の街・浅草でディープでレトロな浅草地下商店街を散策してみた
浅草文化を地下から支え続ける異空間へGO!
「浅草地下商店街」への出入口は4つ。銀座線浅草駅の出入口8と出入口6(新仲見世商店街内)、銀座線浅草駅改札口(出入口5・6・7・8方面)、東武線と銀座線の地下連絡通路からアクセスできる。
今回は「浅草エキミセ(松屋浅草)」そばにある出入口8から潜入してみることにした。

階段を降りると剥き出しのダクトや薄汚れたコンクリートがお出迎え。階下にはスタンディングスタイルの店らしきものが見える。

階段脇にはショップリストが貼られていた。こちらも数年前に新調されたものと思われる。飲食店、理容店、整体院など22店舗が表示されており、そのうち3つはコインロッカーのようだ。




階下に見えたスタンディングスタイルの正体は「立喰いうどん・そば 文殊」だった。浅草ダンディがひしめき合う様を横目に西へ通路を進むと、右に「700円カット」正面に「香香(シャンシャン)」の文字が現れる。
階段脇のショップリストには「香香(シャンシャン)」という店名は見当たらなかったので、新しく入った店だろう。「香香(シャンシャン)」を右手に向きを変えると、その先にはコインロッカーや金券ショップ、そして「浅草地下商店街」で2番目に古い店「福ちゃん」がある。




創業50余年の「福ちゃん」で名物焼きそばに舌鼓
昭和40年からここで営業している、焼きそばで有名な「福ちゃん」。50余年の歴史を物語るのは、飴色に染まった壁やカウンター。
居合わせた常連客の〝スーパーホッピー〟ことセキちゃん曰く「この汚さが良いんだ。リフォームなんかしたら二度と来ないよ」。名物の焼きそばは懐かしい銀皿で供される。アットホームで気取りない雰囲気が心地よく、つい長居してしまった。







「福ちゃん」に別れを告げ、通路を北に戻ってみる。「福ちゃん」向かいの「Jプライス」は中古DVDや家電小物を揃えるディスカウントショップ。店主のナガイさんは「浅草地下商店街」会長だ。







タイ通も納得のハンパない本場感を「モンティ」で満喫
「たんぼ」の真向かいにあるのが、タイ屋台料理の「モンティ」。日本人の味覚に迎合することなく、本場の味そのままに提供している。ゆえに辛い! とにかく辛い! しかしクセになる辛さ、つまり美味!
店員さんは日本語がほとんど通じないし、電飾はビッカビカだし、もちろんBGMもタイのポップチューンだし、タイの屋台街に迷い込んだようなバーチャル感が楽しい。










いやはや、食べ過ぎた。そして辛過ぎた。しかし、我々にはどうしても訪ねたい店がまだ残っている。そう、この「浅草地下商店街」が開業した当時から営業している店だ。「モンティ」の電飾でバカになった目をこすりながら、3軒隣りの「亀すし」へ向かった。
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