同棲から結婚までのベストな期間とは?結婚前提で同棲を行うメリット・デメリットも確認
理想的な同棲期間、結婚のタイミングについて解説!

「結婚に踏み切る前に、まずは同棲から始めてみよう」と考えるカップルも多いだろう。しかし、なかには「喧嘩せずに暮らせるのか」「結婚へ進むタイミングを逃してしまわないか」など不安に思うカップルもいるかもしれない。
今回は、結婚前提で始める同棲のメリットやデメリット、結婚にいたるまでの理想的な期間やベストなタイミングなどを解説していくので、結婚前の同棲で不安を抱いているカップルはぜひ参考にしてほしい。
このページの目次
同棲から結婚までの期間は「1~2年」がベスト!
結論から言うと、同棲から結婚までのベストな期間は「1~2年」といわれている。
同棲期間が短すぎると、お互いの価値観の違いを理解し合ったりフォローし合ったりという時間が足りず、不安を抱えたまま結婚生活を始めることになるかもしれない。また、逆に同棲から結婚までの期間が長すぎると、以下でご紹介するデメリットがより顕著になり、結婚するタイミングを逃してしまう可能性も出てくる。
詳しくは以下で順を追って説明していく。
結婚前提の同棲をするメリット・デメリット
そもそも「結婚をする前に同棲をしてみる」ということについては、親世代からの意見も含めると賛否あるのが現実だ。しかし一番大事なのは当人同士の意識である。
ここでは結婚を前提に行う同棲のメリット・デメリットについて見ていこう。
結婚前提の同棲をするメリット
結婚前提に同棲をするメリットは主に3つある。
メリット①:相手の価値観、生活習慣を知ることができる
別々の場所で育った人が一緒に暮らすのだから、お互いの価値観や生活習慣は違って当たり前である。結婚前に同棲をしておくことで、さまざまなものに対する価値観や考え方、生活のリズムなどをお互いに知ることができるのだ。
メリット②:結婚の準備をスムーズに進めることができる
同棲生活により、一緒にいられる時間を長く確保することができ、入籍の段取りや結婚式の話し合いがしやすい。また、それぞれが一人暮らしをするよりも家賃や光熱費などの固定費を抑えることができるため、結婚式や婚約指輪などの費用も貯めやすいのが魅力だ。
メリット③:結婚生活の予行練習になる
同棲生活と結婚生活の主な違いは「入籍しているかどうか」である。同棲から始めて結婚となる場合は、生活自体は大きく変わらないだろう。そのため、同棲生活はいざ結婚となった際の予行練習ともいえるのだ。
結婚前提の同棲をするデメリット
次に、結婚前提に同棲をするデメリットを見ていこう。
デメリット①:恋愛感情が薄れ家族のような存在になってしまう
一緒にいる時間が長くなることで生活するうえでの協力者という感覚になり、家族としての情愛に変化するケースもあるだろう。そのため、同棲する前のような情熱的な恋愛感情は薄れてしまうかもしれない。
デメリット②:関係のマンネリ化
シンプルにいえば「お互いの存在に慣れてしまう」ということである。関係がマンネリ化することで付き合っていた当初の情熱が薄れ、結婚の必要性を感じなくなってしまったり、タイミングをつかめなくなってしまうケースも少なくない。
デメリット③:喧嘩の回数が増える
一人の時間が作りづらかったり、価値観や生活習慣の違いで少しずつストレスが溜まったりするなど、些細なことで喧嘩が増えてしまうカップルも多い。ただしこの問題については、お互いの時間や価値観を尊重することで解決できるかもしれない。
同棲から結婚をするのにベストなタイミング
以上をふまえると、前述の通り結婚を前提とした同棲生活の期間は「1~2年あたりがちょうど良い」と考えられる。さらに、同棲から結婚へ踏みきるタイミングとしては、以下のようなライフイベントがきっかけとなることも多い。
- 前もって決めていた期間を迎えたとき
- 結婚式のための目標額が貯まったとき
- 子どもを授かったとき
- 賃貸物件の契約更新月を迎える直前
前もって決めていた期間を迎えたタイミング
結婚生活の練習として同棲を始める場合、事前に同棲期間を決めておき、結婚までのプランを立てておくとスムーズに結婚へ進むことができる。
結婚式の費用が貯まったタイミング
同棲期間中に結婚式費用を2人で貯めて、目標金額に達したら結婚に進むというカップルも少なくない。結婚準備クチコミ情報サイト「Wedding Park」によると、結婚式費用は平均で293.4万円といわれている。
※参考:結婚準備クチコミ情報サイト「Wedding Park」調べ(2022年10月時点)
結婚式費用の内訳は会場使用料・衣装・ヘアメイク・演出・料理・飲み物・写真・引き出物・その他交通費など多岐にわたる。 ゲストの人数や料理のレベル、衣装の数、結納をするかしないかなどによって、100~200万円は変わってくると考えておこう。
ちなみに厚生労働省の調査結果によると、初婚平均年齢は夫が31.0歳で妻は29.5歳 、また平均貯金額は20歳代で302万円、30歳代で965万円 となっている。自分たちの結婚式ではどのくらいの費用が必要になるのか2人で話し合い、貯金の目標額を決めよう。
※参考 厚生労働省 「令和3年(2021)人口動態統計月報年計(概数)の概況」
※参考 日本銀行金融広報中央委員会 「令和3年家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]」
子どもを授かったタイミング
子どもを授かるというライフイベントが、同棲から結婚へと進む大きなきっかけとなるカップルも多い。家族計画は2人で話し合って立てることが前提であるため、子どもを授かる前にお互いに結婚の意思があるかどうか、将来子どもがほしいかどうかをきちんと話し合っておこう。
賃貸物件の契約更新月を迎えたタイミング
同棲期間を1~2年と考えるのであれば、一般的な賃貸物件の契約期間がちょうど同じくらいの期間となるため、次の契約更新を結婚のタイミングとする方法もある。また、同棲期間中に住んでいた間取りを見直す機会にもなるのでおすすめだ。
結婚前提の同棲を始めるベストなタイミング
なお、結婚を前提に同棲生活を始めるタイミングとしては、以下がおすすめだ。
- 付き合い始めてから1年ほどたったころ
- 婚約やプロポーズの直後
- 賃貸物件の契約更新月の直前
人によってそれぞれ異なるため、お互いの関係性についても考えながらチェックしてほしい。
付き合い始めてから1年ほどたったタイミング
付き合ってから1年の間には、お互いの誕生日・季節ごとのイベント・カップルの記念日などを経験することになる。価値観の違いや性格などもある程度わかり、信頼関係もできているだろう。このとき、次のステップとして結婚を意識し、その準備として「同棲」の話が出るカップルは多い。
婚約やプロポーズを受けた・申し出たタイミング
婚約したことをきっかけに同棲を始めるカップルも少なくはない。「いずれ一緒に暮らすから」「家賃の節約になる」など、結婚後の生活を見据えて同棲を始めるのは自然なことといえる。
賃貸物件の契約更新月を迎えたタイミング
お互いに、もしくはどちらかが一人暮らしをしているカップルの場合、住んでいる賃貸物件の契約更新を迎える直前に、1LDKなど二人暮らし用の部屋へ引越して同棲を始めるのはちょうど良いタイミングだといえる。更新料の支払い前に新居へ移ることで、無駄な出費を抑えることができ、今後の生活費に回すことができる。
結婚前提の同棲を始めるための準備と注意すべきこと

いざ、結婚を見据えて同棲生活を始めようとするときには、以下の4つの項目について、あらためて2人で話し合っておこう。
パートナーの両親へ挨拶を行う
「結婚前の同棲」に対する風潮は昔ほど厳しくはないものの、やはり大切に育ててきた自分の子どもがどんなパートナーと暮らすのかは気になるのが親の心情だ。近い将来、同棲から結婚へとスムーズに進めるためにも、同棲前にはお互いの両親へきちんと挨拶を済ませておくのがベストだろう。
挨拶の際には、清潔感のある服装や誠実な態度を心がける他、手土産の用意にも気を配りたい。
結婚などの今後について話し合う
ここまで何度か説明してきたが、以下の2点は事前にしっかり話し合っておきたい項目である。
- いつまでに結婚したいのか(同棲期間の決定)
- 結婚式を挙げるなら、2人でいくら貯金をするのか(結婚資金額の決定)
また、仕事・人・お金・物に対する価値観や考え方なども、お互いの違いに気づいたときにその都度話し合っておくとすれ違いを回避できるのでおすすめだ。
一緒に住む物件を探す
同棲を始めるには2人で住む場所が必要となる。2人の通勤経路を考えてエリアを決め、次に部屋の間取りをチェックしていこう。このとき、ワンルームや1Kの部屋は二人以上の入居が不可となっていることが多いので、何か特別な事情がない限り1DK以上の間取りを選ぶことになるだろう。
避けたいのは、一人暮らしをしているパートナーの部屋に2人で住むという方法で、これは契約違反となる可能性があるので注意しよう。同棲を始めるために部屋探しを行うときは、「二人での入居」「同棲カップル」がOKかどうかを確認することが重要だ。
毎月の生活費の支払いについて話し合う
家賃や光熱費、食費はどのように分担するのかなど、金銭面についてはデリケートな問題になりやすいので、早めに相談しておこう。先延ばしにすると話すきっかけが見つからず、些細なことでトラブルになってしまうカップルも少なくはない。話題にしづらいかもしれないが、お金のことは同棲生活を始める前に話し合い、具体的なルールを決めておこう。
結婚前提の同棲で、結婚生活の具体的な予行練習をしておこう
結婚を前提に行う同棲生活は、相手の持つ価値観や生活習慣を知ることができる貴重な期間である。「一緒に過ごす時間が増えて喧嘩になった」などのデメリットもあるが、「結婚生活がイメージできる」「仕事での悩みごとをすぐに相談できる」など、一緒に暮らしてみて初めてわかるメリットも多いのだ。
同棲生活から結婚へとスムーズに進めるためにも、結婚資金の目標額を決めるなどお互い遠慮なく話し合いができる信頼関係を築いていってほしい。