こたつの電気代は高い?安い?節約術やほかの暖房器具と比較した結果も紹介!

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こたつの電気代や節約術について確認しよう!

こたつで寝ている女性
一人暮らしにこたつはおすすめ!

冬の風物詩であるこたつ。「実家にはあったけど、一人暮らしを始めてから使っていない」という人も多いのではないだろうか。実はこたつは電気代が安く、冬が終わっても1年中使えるなどの理由から、一人暮らしにおすすめのアイテムなのだ。

今回はこたつのメリットやほかの暖房器具と比べた場合の電気代の比較など、一人暮らしにおけるこたつの魅力を解説する。どの暖房器具を導入するか迷っている人はぜひ参考にしてほしい。

こたつの電気代は安い?ほかの暖房器具と徹底比較

一人暮らしにこたつをおすすめしたい理由の1つが、ほかの暖房器具と比べて電気代が安いことだ。冬はガス代などの光熱費がかさみやすい季節。毎月の生活費を抑えたい人に、こたつはおすすめといえる。

ここからは、こたつの電気代の目安と、ほかの暖房器具との電気代の比較について解説していくので、購入の前にチェックしてみてほしい。

こたつの電気代の目安と計算方法

電気代は、下記の計算で求めることができる。

消費電力(kW)×使用する時間(時間)×電気料金の単価(円/kWh)

一人暮らしサイズである70×70cmのこたつの消費電力は、およそ300w程度が一般的。しかし、これは最大出力の時の消費電力を示したも。

一度温まった後、保温状態の場合には「強」運転で160W、「弱」運転で80Wほどだ。

1kWhあたりの電気料金を27円と仮定すると、計算式は以下のとおりである。

1時間あたりのこたつの電気代:「強」運転で4.32円

0.16kW×1時間×27円=4.32円

1時間あたりのこたつの電気代:「弱」運転で2.16円

0.08kW×1時間×27円=2.16円

なお、電気料金の単価は電力会社やプランによっても異なるので注意しよう。

暖房器具ごとの電気代の目安

こたつ以外の暖房器具の電気代の目安は以下のとおりだ。

暖房器具名電気代の目安(1時間あたり)
こたつ2.2円~4.3円
電気ヒーター ※110.8円~43.2円
電気毛布 ※20.7円
ホットカーペット ※38.4円
エアコン ※489円~211円
※1:消費電力750Wの場合 ※2:消費電力27Wの場合
※3:消費電力312Wの場合 ※4:消費電力5.4Wの場合

電気代だけを見ると電気毛布がお得といえるものの、隙間なく布団をかけることによって稼働していなくても保温効果があるこたつに比べ、電気毛布は電源を切るとすぐに冷めてしまうのがデメリットだといえる。

1ヶ月あたりのこたつ電気代はおよそ400円

上記で算出した目安の電気代を1ヶ月に換算すると以下のようになる。

暖房器具名目安の電気代(1ヶ月あたり)
こたつ264円~516円
電気ヒーター1,296円~5,184円
電気毛布84円
ホットカーペット1,008円
エアコン10,680円〜25,320円
※毎日4時間使う想定で算出

こたつを毎日4時間使うと、1ヶ月の電気代はおよそ264~516円だ。もちろん、使用時間が長ければ長くなるほどその分電気代は高くなる。

こたつは布団で覆われており、ほかの暖房器具よりも保温性が高い。そのため一度温まったら電源を切ってしまえば、さらに電気代を下げることも可能だ。

こたつのメリット

こたつを囲んで談笑する女性たち
こたつにはメリットがたくさん!

ここからは、詳しいこたつのメリットを見ていこう。ほかの暖房器具と比べると、こたつには以下のようなメリットがある。

  • 電気代が安い
  • 部屋の乾燥を防げる
  • 全身温められる
  • 1年中使える

こたつのメリット①:電気代が安い

電気代の安さは、上記で説明したとおりだ。1ヶ月およそ1,000円以下で使えるため、非常にリーズナブルな暖房器具だといえる。

こたつのメリット②:部屋の乾燥を防げる

電気代以外では、「部屋が乾燥しない」点がメリットといえる。

冬の空気乾燥はインフルエンザなどウイルス感染の原因になる可能性があるほか、ドライアイや肌の乾燥を引き起こすリスクがある。電気ヒーターやエアコンは、空気を暖める仕組みのため部屋が乾燥してしまう。

その点、こたつであれば温めるのは布団の中だけであるため、部屋全体が乾燥してしまうことを防ぐことができる。

参考:インフルエンザの基礎知識

こたつのメリット③:全身温められる

電気毛布やホットカーペットもこたつと同じように空気を暖めない暖房器具だが、これらは全身を温めることができない。敷いている場所しか暖かくならない電気毛布・ホットカーペットと違い、こたつは布団をかぶると全身の暖を取れるのがメリットだ。

こたつのメリット④:1年中使える

さらに、布団を外して机として利用すると1年中使うことができる。電気ヒーター・電気毛布・ホットカーペットは冬以外に使い道がないため、収納場所にも苦労してしまう。その分、こたつは布団さえ外せば年中活用できるのも大きなメリットだといえる。

こたつのデメリット

メリットがたくさんあるこたつにも、以下のようなデメリットが存在する。

  • 設置スペースが必要
  • こたつから出ると寒さを感じる
  • こたつ中心の生活になってしまいがち

こたつのデメリット①:設置スペースが必要

暖房器具としてこたつを選ばない理由の多くに、スペースの問題が挙げられる。一人暮らし用のこたつでさえも70cmほどの幅が必要なため、部屋の大きさの問題から置くのを諦める人も少なくはない。スペースを取るこたつは基本的に置きっぱなしになり、部屋もせまく見えてしまう。

こたつのデメリット②:こたつから出ると寒さを感じる

また、こたつは部屋全体を暖めることができず、料理中や就寝時などはほかの暖房器具がないと寒い思いをするだろう。このような事情から、一度こたつに入ってしまうと出たくなくなってしまう。

こたつのデメリット③:こたつ中心の生活になってしまいがち

家にいるときはずっとこたつのなかにいて、ついついうたた寝をしてしまうといった人もいるかもしれない。

人によっては仕事や勉強など、やらなくてはいけないこともあるだろう。たくさんのメリットがあるこたつだが、頼りすぎると悪影響が出るということを頭に入れておこう。

こたつの電気代の節約術

こたつの電気代は、以下の4つの節約術をおこなうことでさらに安く抑えることができる。光熱費節約のためにこたつを取り入れる予定の人は、お得な使い方を覚えておくとよいだろう。

こたつの電気代の節約術①:敷き布団やカーペットなどを敷く

フローリングの上にそのままこたつを置くと、熱が床を伝って逃げてしまう。そのため、こたつを効率よく温めるためにも敷き布団やカーペットを事前に用意しておこう。なお、床と敷物の間に断熱シートを敷くと保温性が高くなり、電気代をより節約することができる。

こたつの電気代の節約術②:こたつのサイズに合った掛け布団を選ぶ

先述のとおり、ほかの暖房器具と違って保温性のあるこたつは、掛け布団のサイズや厚さをこたつに合わせることでより保温性を高めることができる。掛け布団が小さすぎて隙間ができてしまうと、そこから熱が外に逃げてしまう。

ベストな掛け布団のサイズは、こたつテーブルより110cm以上大きい掛け布団だ。70cm四方のテーブルの場合は、縦横180cm以上の掛け布団がおすすめである。

また、保温性を気にするのなら、掛け布団の厚みにも注意したい。掛け布団が厚ければ厚いほどこたつの保温性が高くなる。しかし、薄いものに比べてボリュームがあるので、掛け布団の厚さは好みやライフスタイルなども考慮して決めるのがよいだろう。

こたつの電気代の節約術③:設定は「中」以下にする

こたつの消費電力目安(最大出力)は300wだが、設定温度を低くするとその分消費電力を抑えることができる。消費電力を抑えることでダイレクトに節約につながるため、こたつの温度設定は「中」以下にしておくと節電効果が大きい。

こたつの保温性を高めておくことで、設定温度が低いままでも十分温まることができる。断熱シートや大きくて厚めの掛け布団を使用すれば、仮に「弱」であっても快適に過ごすことができるだろう。

こたつの電気代の節約術④:ほかの暖房器具と使い分ける

消費電力をなるべく抑えたまま効率的に温まるには、複数の暖房器具を使い分けるとよいだろう。エアコンの温度設定を低くしながら一時的に部屋全体を暖めておくと、こたつの使用電力も少なくて済む。また、こたつの敷物をホットカーペットにすれば、どちらの設定も「弱」したまま十分に温まることができる。

このように、暖房器具を1つに限定せず、シーンに応じて使い分けることで暖房器具の電気代を抑えることが可能になるのだ。

こたつを上手に活用して冬を乗り切ろう!

一人暮らしでこたつを使うメリットはおもに以下の4つだ。

  • 電気代が安い
  • 部屋の乾燥を防げる
  • 全身温められる
  • 1年中使える

毎日使用しても1ヶ月の電気代が1,000円ほどで済むこたつ。先述したポイントを押さえることでさらに電気代を節約することができる。上手にこたつを活用して、寒い冬をお得に乗り切ろう!

CHINTAI編集部
CHINTAI編集部

1992年創業、お部屋探しや生活の情報を発信してきた株式会社CHINTAIが運営するWebメディア。引越しに関する情報はもちろん、家事や家計、季節の楽しみなど日々を豊かにする知識を調査・ご紹介。
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