賃貸アパートでもOK!ベランダや室内での野菜栽培方法&家庭菜園におすすめの品種
アパートでもOK!野菜はベランダや室内でも栽培できる

野菜を自分で栽培して収穫し、その野菜を食べることに憧れを持っている人は多いのではないだろうか。賃貸だからといって、野菜を育てることを諦める必要はない。野菜によってはベランダや室内で栽培できるものもある。
ここでは、自宅で野菜を栽培するメリットやポイント、ベランダや室内で栽培するのにおすすめの品種を紹介する。自宅で野菜を育てることに興味のある人はぜひ参考にしてほしい。
このページの目次
ベランダなど自宅で野菜を栽培するメリット
自宅で野菜を栽培するメリットとして、まずは食費の節約ができるという点が挙げられる。自宅で収穫できれば、スーパーや八百屋で買う頻度が少なくなる。1回の金額は微々たるものかもしれないが、続けることで大きな節約効果になるはずだ。
特に野菜高騰の時期、売っている野菜はどれも非常に高くなる。この時期に家庭菜園で野菜が収穫できれば、かなり食費の節約になるだろう。
また、新鮮な野菜を食べられるのもメリットのひとつ。スーパーや八百屋で購入する場合、収穫から集荷場や市場を経て売り場に並ぶことになるため、当然鮮度は落ちる。しかし、自分で作った野菜なら収穫してすぐに食べることが可能だ。
鮮度だけの問題でなく、自分で苗を植えて水や肥料を与え、手間暇をかけて作った野菜は純粋においしいだろう。また農薬などの心配もないため、体調管理にもつながる。
ベランダなど賃貸で野菜を栽培する際のポイント
野菜栽培に挑戦する場合、チェックすべきポイントがいくつかある。まずは日当たりや風通しなど、野菜を育てるのに大切な条件を満たしているかどうか確認しよう。条件が悪いと、野菜が育たず途中で枯れてしまったり病害虫が増えてしまったりする可能性もある。
また、生活環境や安全性を妨げていないかどうかも重要だ。プランターの土や支柱などによって洗濯物が汚れてしまったり、干すときに引っかけてしまったりすることがないようにしよう。
そもそもベランダはある程度自由に使用できる専用使用権が認められてはいるが、あくまで共有部分であるため、使用する際は注意しなければならない。物件によってはベランダの使用方法が制限されていることもあるので、あらかじめ規約を確認しておいた方がよいだろう。
NG行為は避難経路を塞いでしまうことである。隣の部屋との境目にある間仕切り板や避難はしごを塞いでしまうと、緊急時の避難ができなくなってしまう。避難経路を確保しつつ野菜を育てるようにしよう。
小さなベランダしかない場合、大型のプランターを置くことは難しい。小さなスペースを有効利用しながら野菜を育てる工夫が必要になる。
また、野菜を育てるとたくさんの虫が発生してしまうことも多い。せっかく育てた野菜に被害が出るほか、近隣の部屋に迷惑をかけてしまう可能性もあるので、防虫ネットなどの虫対策はしっかり行うようにしよう。
ベランダでの野菜栽培におすすめの品種とは?
ベランダでの野菜栽培におすすめの品種を紹介する。ホームセンターなどで販売しているプランターなどを使って栽培してみよう。
ベランダ栽培におすすめの野菜①シソ
シソには種から育てる方法と苗から育てる方法がある。種まきは4月~5月が適しており、10日ほどで発芽する。種は育苗ポットなどに植え、草丈が10cmくらいになったらプランターや鉢に植え替えて育てるというのが一般的だ。
また、ある程度の大きさに育っている苗は初心者におすすめ。苗はプランターや鉢に植え、風通しのよい場所で栽培しよう。ほかにも防水コンテナや種、土などがセットになった商品もあるので、気になる人はチェックしてみてはいかがだろうか。
ベランダ栽培におすすめの野菜②トマト
4~5月ごろ苗を植え、夏に収穫できるトマトは、ベランダでも手軽に育てることができる人気の野菜だ。
トマトはしっかりと根を張るため、大きめのプランターを用意しよう。プランターの深さは30㎝以上が目安であり、苗を植えたら支柱を立て、成長しても折れたり倒れたりしないようにする。さらに、支柱と茎を結び付けていく誘引という作業も必要だ。
ベランダ栽培におすすめの野菜③バジル
イタリア料理には欠かせないハーブのひとつであるバジル。バジルの種の発芽には20℃以上の温度が必要であり、種まきは4月~5月ごろが適している。また、ポット苗で購入してもよいだろう。
バジルは暑さに強いため、日当たりのよい場所で育てるのがベスト。しかし直射日光だと葉焼けしてしまう可能性があるため、真夏などは日陰の方がよい。また、半日陰で育てると育てやすいだろう。
ベランダ栽培におすすめの野菜④ミント
ミントはとても丈夫で、初心者でも簡単に育てることができるハーブといわれている。種からも育てられるが、初心者は苗から栽培を始めた方が安心だ。育成適温は15~25℃なので、比較的暖かい季節に種をまき、日当たりと風通しのよい場所で育てよう。
ミントにはさまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なるため、好みのミントを見つけてみるのもよいだろう。料理やお菓子に使用したり、ミントティーにしたりするなど、さまざまなシーンで楽しめる。
室内での野菜栽培におすすめの品種とは?
次に、室内での野菜栽培におすすめの品種を紹介する。トレーやペットボトルなどを使用して栽培するため。ベランダで育てるよりも比較的手軽に野菜を育てることができるだろう。
室内栽培におすすめの野菜①豆苗
豆苗はえんどう豆の若い葉と茎を食べる緑黄色野菜であり、スーパーでも安価で売られている。豆苗は種の上に若葉が直に生えている状態で売られているため、収穫した後に再度栽培することが可能だ。
豆苗を収穫した後はトレーなどに入れ、部屋に置いておこう。種に水がかからないようにすることが重要で、水は毎日取り換える必要がある。豆の発芽適温は20℃前後なので、日当たりのよい場所で育てるのがよいだろう。
おおよそ1週間~10日程度で2回目の収穫ができる。2回目以降の収穫も可能だが、えんどう豆の種自体が持つ養分が減っているため、収穫する際は注意しよう。
室内栽培におすすめの野菜②水菜
水菜は11~25℃程度の冷涼な気候を好む。栽培時期は秋~冬の始まりぐらいがちょうどよいとされるが、水耕栽培ではほぼ年中育てることが可能だ。準備するものは水菜の種と種をまくスポンジ、スポンジを並べる薄型のトレーと500mlペットボトル、そしてアルミホイルである。
スポンジに種をまき、水を入れたトレーにスポンジを並べると2~5日程度で発芽する。スポンジの下から根が伸び、葉が育ち始めたらペットボトルで作った容器に移そう。このとき、根の下の部分が水につかるように水量を調節する必要がある。
また、根腐れを防ぐため、ペットボトルの周りにアルミホイルを巻き付けて根の部分に日が当たらないようにする。ある程度育ったら根本の部分から3㎝程度のところをカットして収穫しよう。
なお、水菜栽培の専用キットも売られているので、種や入れ物などを準備する手間を省きたい人にはおすすめだ。
室内栽培におすすめの野菜③リーフレタス
リーフレタスはレタスの仲間である。葉っぱが開いているため全面に光が当たりやすく、球型レタスよりビタミンやミネラルなどの栄養素が高いのが特徴だ。
育て方は水菜とほぼ同じだが、レタスの種の中には発芽に必要な最低限の栄養素しか含まれていない。そのため、しっかりと育てるためには、ある程度の液体肥料を与える必要がある。
発芽したら1週間に1回、液体耐肥料入りの水を全部取り替えながら、こまめに育苗管理を行うようにしよう。
室内栽培におすすめの野菜④パクチー
エスニック料理に欠かせないパクチーも水耕栽培で育てることができる。栽培適温は20~25℃で、種まきから収穫まで60日ほどかかる。
栽培方法は水菜と同様で、日当たりのよい場所で育てることがポイントになる。また、水耕栽培キットも販売されているので、慣れていない方はこちらを利用するのもよいだろう。

賃貸物件でもベランダや室内で野菜栽培を楽しもう!
トマトやバジルなど、家庭菜園で育てられる野菜はたくさんある。賃貸物件でもポイントをしっかり押さえれば、おいしい野菜を自分で育てて食べることが十分可能だ。
野菜の持つ特徴をよく理解し、その野菜に適した育て方をすれば見た目も味もよいものができるだろう。賃貸物件でも、ベランダや室内で野菜栽培を楽しもう!
※この記事は2021年3月8日現在の情報をもとに制作しております