マンスリーマンションとは?気になる初期費用や光熱費・注意点をご紹介
マンスリーマンションとは?
マンスリーマンションは、1ヶ月以上の短期滞在を目的としたマンションのことだ。マンスリーマンションの「マンスリー」は、「毎月・1ヶ月ごと」という意味を表しており、通常の賃貸物件と比べて異なる特徴を持っている。
ここではマンスリーマンションと普通のマンションの違いや、マンスリーマンションを契約するときの注意点などについて解説する。マンスリーマンションに興味のある人はぜひ参考にしてほしい。
このページの目次
マンスリーマンションどんなときに使うの?
マンスリーマンションは、さまざまな用途で利用される。ビジネスシーンでは、長期出張や短期の単身赴任などで利用されることが多い。
また、一人暮らしや同棲のための試し住みやリフォーム時の仮住まい、大学受験の滞在先などの目的でも利用されている。
マンスリーマンションと普通のマンションの違いとは?
普通のマンションとマンスリーマンションでは、異なる点がいくつかある。それらの違いについてひとつずつ見ていこう。
マンスリーマンションの居住期間
まずは居住期間であるが、通常の賃貸物件は2年契約がほとんどである。敷金や礼金、家具・家電の購入など初期費用もかかるため、短期滞在には向かない。
一方、マンスリーマンションは短期滞在を目的としているマンションである。月単位で契約を結ぶため、1ヶ月以上1年未満といった短期滞在に向いている。
短期滞在にはホテルなど宿泊施設の利用も考えられるが、滞在期間が1ヶ月以上の場合はマンスリーマンションのほうがリーズナブルである。
マンスリーマンションの初期費用と料金
敷金や礼金を支払う必要のある普通のマンションと異なり、マンスリーマンションでは敷金や礼金は必要ない。また仲介手数料も支払わなくてよい場合がほとんどだ。
通常の賃貸物件よりも初期費用が低く抑えることができるが、鍵交換代や食器・寝具などのレンタル代、管理費などが必要な場合もある。予想外の初期費用がかかる場合もあるので、事前に確認しておこう。
マンスリーマンションは普通のマンションと異なり、家具家電は元から部屋においてあるため、引越しにともなって自分で購入する必要がない。水道や電気の開通手続きなども必要なく、契約した日から生活できる。
そのためマンスリーマンションの家賃は、一般的な賃貸物件と比べて割高になっている。
マンスリーマンションの設備
マンスリーマンションには基本的な家具や家電がそろっている。ベッドやデスク、チェアに加えて、カーテンやダストボックスなどのインテリア雑貨、食器や調理器具も用意されているのが特徴だ。
家電ではテレビや冷蔵庫、電子レンジや洗濯機などがある。また、掃除機や電気ポットなども用意されているため、日常生活に困ることはないだろう。
マンスリーマンションによって置いてある備品は異なるが、タオルや台所洗剤、トイレットペーパーなどの消耗品もそろっている場合も多い。何か買い足さずとも、入居日当日から不自由なく過ごすことができるだろう。
マンスリーマンションの水道光熱費
マンスリーマンションの水道光熱費は、実費請求ではなく定額設定となっており、滞在日数によって支払う金額が決まる。この金額はあらかじめ決められており、使用量によって支払う額が変わることがないので、無理に節約をする必要もない。
電力会社や水道局、ガス会社に直接支払う必要はなく、支払先はマンスリーマンションの運営会社となる。支払い方法は家賃に含まれている場合と、別途運営会社に支払う場合があるので、あらかじめ確認しておこう。
水道光熱費は基本的に定額制だが、過剰に使いすぎると別途料金を請求される場合もある。しかし、通常の使用であれば請求されることもほとんどないため、特に気にしなくてもよいだろう。
マンスリーマンションを契約する際の注意点
マンスリーマンションを契約する際に注意したほうがよい点をいくつか紹介する。
家賃は一括前払いが基本になる
マンスリーマンションの家賃の支払いは基本的に一括前払いとなる。入居前に滞在日数に応じた料金を支払う必要があるため、まとまったお金が手元にない人は注意が必要だ。
ただし長期滞在の場合は一括前払いではなく、月払いにできる可能性がある。一括支払いに不安がある人は、一度運営会社に相談してみるとよいだろう。
事前の内見ができない場合がある
1ヶ月以上住むとなると、事前に部屋を確認しておきたいという人も多いのではないだろうか。しかし、マンスリーマンションでは内見ができない場合が多い。
入れ替わりが多いマンスリーマンションでは、まだ入居者がいるなど部屋が空いていることが少ないため、内見の実施が難しいのである。また、内見を行うと物件の紹介にスタッフの時間が取られるため、内見の相談を断られる場合もある。
ただし、中には内見を実施している場合もあるため、事前に部屋を見ておきたいというときは事前に連絡してみよう。希望の部屋に前の入居者がいたとしても、代わりに似た部屋を内見させてもらえる場合もある。
ゴミの搬出にルールがあることが多い
マンスリーマンションでは、ホテルと異なり自分でゴミ出しする必要がある。入居中に出たゴミは、そのマンションのルールに従って搬出するようにしよう。
ゴミを出す場所や曜日、分別方法などはマンションがある自治体によって異なるため、あらかじめルールを確認しておくとよいだろう。
契約途中に退去すると支払った料金が返ってこないことがある
基本的にマンスリーマンションは前払い制なので、契約期間中に退去すると残りの料金が返ってこないことがある。
ただし運営会社によっては決められた日までに退去の旨を伝えると、料金が戻る場合もある。万が一のときのことを考えて、契約する前に途中解除の条件について確認しておこう。
マンスリーマンションを住むときのポイント
マンスリーマンションは、運営会社によって設備や備品の種類は異なる。基本的な家具・家電は付いているかもしれないが、細かい点は異なるので、事前に充実度を確認しておくとよいだろう。
また、基本料金に含まれる内容もしっかり確認しておこう。基本料金が安くても、別途料金を請求されることもある。インターネット使用量や寝具の利用代金など、ほかの料金がどのくらいになるかチェックしておくことが大切だ。
水道光熱費を含めて合計でかかる費用を見よう!
また水道光熱費も、家賃とは別に支払う必要がある運営会社もある。水道光熱費を含めて、合計でかかる費用をしっかり確認しておこう。
マンスリーマンションの特徴を知ってお部屋探しをしよう!
マンスリーマンションは1ヶ月~数ヶ月の短期滞在に向いているマンションであり、初期費用が安い特徴がある。また基本的な家具・家電が付いているため、契約したその日から日常生活が送れるのもポイントだろう。
ただし通常の賃貸物件より家賃は高く、一括前払いする必要がある。マンスリーマンションを借りる場合はこのような特徴をよく理解したうえで、自分にあったお部屋探しをしてみよう。