【住む街ガイド】小説『探偵はバーにいる』の舞台・ススキノは眠らない街だった
色とりどりの光を放つ眠らないネオン街・ススキノ。そこには若者が住みやすい街が広がっていた

探偵はバーにいる
東 直己・著 821円 早川書房
『探偵はバーにいる』のあらすじ
ススキノで「探偵みたいな」と噂される便利屋を営む「俺」のもとに、北海道大学の後輩が持ち込んできた行方不明の友人探し。ところが思いがけず殺人事件に首を突っ込むことになり……。現在までに12作が刊行されている人気作。
遊びには困らない!? 道1本でON・OFF切り替え
所狭しと輝く色とりどりのネオン。何が起きてもおかしくないと思える混沌とした雰囲気は、ハードボイルド小説の舞台にぴったりだ。ススキノは、かつてこの一体にあった官庁公認(!)の遊郭から名付けられた通称で、交差点名、駅名などはその名残。
映画にもなった小説『探偵はバーにいる』ではススキノにある架空のバー「ケラー・オオハタ」が主人公たち二人が入り浸る店として登場し、夜の街を舞台に奇想天外な事件に巻き込まれていく様が描かれた。女性クラブオーナー、ゲイバーの店員など登場人物も個性的だ。そんな彼らを包み込み、ススキノの夜は更けていく。
小説に登場するスポットを歩いてみよう!
スポット①:ススキノ交差点

昼間に比べて華やかなススキノ交差点

観覧車はススキノのランドマーク的な存在だ
観光地、ビジネス街として発展している札幌大通公園周辺から南に数百mほどしか離れていないにもかかわらず、街の表情が一変。そんなススキノの玄関と言えるのが札幌駅前通と月寒通(南4条通)の交差点、通称ススキノ交差点だ。大きなビルの壁を隙間なく飾るネオン看板は、映画版「探偵はBARにいる2」のポスターにも起用された。すすきの観光協会によると、夜間の人口はこの一帯だけで約8万人にもなるとか。
●住所:北海道札幌市中央区南4条西3丁目付近
●アクセス:地下鉄南北線すすきの駅から徒歩1分
ススキノの暮らしやすさについて
日本でも有名な繁華街・ススキノ。ありとあらゆる業種の店が軒を連ねる。すすきのの中心部にはデパートがあり、スーパーやドラッグストアも徒歩圏内。深夜まで営業している店も多く、仕事の帰りが遅い人にはありがたい。繁華街から5分も歩けば静かな路地に入るので、駅から数分歩いたところに部屋を借りるのが良さそうだ。
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文=田端邦彦(アクストリー)
写真=古本麻由未
※「CHINTAI2017年9月号」の記事をWEB用に再編集し掲載しています
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