【住む街ガイド】小説『阪急電車』の舞台・宝塚市小林は「いい駅」のある街だった

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小説『阪急電車』の舞台・宝塚市小林に足を運んだら、日常に潜むちょっとした幸せを感じられる駅がたくさんあることがわかった

阪急電車 有川 浩・著 576円 幻冬舎文庫

阪急電車
有川 浩・著 576円 幻冬舎文庫

『阪急電車』のあらすじ

普通の毎日のなかで起きた「奇跡」に胸アツ!な人気作。片道わずか15分、同じ路線を利用する乗客たちの人生がオムニバス形式で交差して描かれる連作短編集。映画&マンガ化もされ、100万部を超えるベストセラーになったことも記憶に新しい。何気ない日常のなかの小さな奇跡にハラハラ、ニヤリ。

駅ごとに見つけるそれぞれの人間ドラマ

『阪急電車』は、たった8駅、片道15分ほどの阪急今津線を舞台にした連作小説。駅ごとに登場する人物が、時間軸をずらして交差しつつ、時には別の登場人物の背景となってドラマを紡いでいく。

作中に登場する駅、小林駅の改札は一つ、駅前には車1台ターンできるスペースさえない。見上げれば小説と同じようにツバメが巣を作り、跨線橋から見下ろす土手の急斜面にはやっぱりワラビが繁茂している。舞台となった店を訪れるのも楽しいけれど、自然のものが小説と同じように息づいているのを確認できるのは、こんな小さな駅ならではだ。

駅近くには大きな図書館や、フラワーガーデンもあって、この町の文化の匂いを感じさせる。西側に続く斜面の家や、マンションからは大阪平野が見渡せるだろう。

主人公の一人、翔子は、この町を気に入って引越した。彼女はどんな部屋を選んだだろう。もし自分なら、と考えてみたくなる。

小説に登場するスポットを歩いてみよう!

スポット①:阪急今津線・小林駅

主人公の一人、翔子が引越した町でもある阪急今津線・小林駅

主人公の一人、翔子が引越した町でもある阪急今津線・小林駅

見上げれば小説と同じようにツバメの巣が

見上げれば小説と同じようにツバメの巣が

「―――いい駅で、いい町だ」翔子は巡り会った老婦人に教えてもらい、この町に引っ越すことになる。西側には住宅化した丘が続いている。駅から離れて下ると車が増え、喧騒が高まるというのは不思議な感じだ。

●住所:兵庫県宝塚市千種2-1-1

スポット②:スーパーフレスコ 小林店

駅前のスーパーマーケット、フレスコ小林店

駅前のスーパーマーケット、フレスコ小林店

「あっという間にぐるりと一周できる小さな店だが、小さいなりに品揃えはなかなかだ」と作中にも登場した店。披露宴帰りの翔子が小腹を満たすために立ち寄った。

●住所:兵庫県宝塚市小林2-9-27
●アクセス:阪急今津線小林駅徒歩1分
●TEL:0797-76-4131
●営業時間:8:00~24:00

スポット③:宝塚市立西図書館

小林駅から歩いて3分ほどの場所にある4階建ての大きな建物で、公民館が併設されている宝塚市立西図書館

小林駅から歩いて3分ほどの場所にある4階建ての大きな建物で、公民館が併設されている宝塚市立西図書館

玄関前には芝生とベンチも設置されている。正面には宝塚市立小林フラワーガーデンもある。

●住所:兵庫県宝塚市小林2-7-30
●アクセス:阪急今津線小林駅から徒歩3分
●TEL:0797-77-1222
●開館時間:10:00~18:00
●休館日:水曜

宝塚市小林の暮らしやすさについて

大阪は梅田駅、神戸方面なら三宮までいずれも電車で約30分。駅前はともかく、近くには中国自動車道の宝塚インターチェンジがあるので車の利用も便利だ。買い物では駅前のスーパーが24時まで営業、県道沿いには大型スーパーのイズミヤ小林店のほか、ファミリーレストランも豊富。西には緑の丘陵があり、文教地区といえる環境で安心して生活できる。

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文=上田泰久
写真=桂 伸也

 

※「CHINTAI2017年9月号」の記事をWEB用に再編集し掲載しています
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