一人暮らしの初期費用や生活費はいくら?費用を最低限に抑える方法も解説!
一人暮らしで必要な初期費用や生活費を確認しよう!

進学や就職などで初めての一人暮らしをする人にとって、まず気になるのは、家を借りたり家電や家具を揃えたりするための初期費用はいくらかかるのかということ。
また、1ヶ月の生活費はどのぐらい必要なのか? といった疑問も浮かんでくるだろう。
快適な一人暮らしを始めるには、ある程度まとまった資金が必要になる。ここでは、部屋探しの費用を抑える方法や節約のポイントについて解説していこう。
この記事でわかること
一人暮らしにかかる費用は「契約時の初期費用」「引越し費用」「最低限の家具・家電代」「生活費」の4つ
単身の引越し費用の相場は3万円~10万円。引越しシーズンを避ければ節約可能
生活費は最低でも6万円程度かかる
このページの目次
一人暮らしに必要な初期費用の種類を確認しよう!
一人暮らしの初期費用を算出するには、費用のカテゴリーごとに細かい内訳を把握しておく必要がある。
一人暮らしにかかる費用のカテゴリーは、「物件契約時に支払う初期費用」「引越し費用」「最低限の家具・家電代」「生活費」の4つに分けられる。
これら4つのカテゴリーの内訳をしっかりチェックして、何にいくら必要なのか、削れる部分があるのかなど確認しながら予算を立てていこう。
物件契約時に支払う初期費用
一人暮らしを始める時に多くのお金がかかるのが、物件契約時に支払う初期費用だ。敷金や礼金がかかることは知っていても、実際にどれぐらいの費用になるのか知らない人は多いだろう。
また、物件によっては敷金礼金以外の費用がかかる場合もあり、初期費用が想像以上に高額になることも。物件選びでは、家賃を重視しがちだが、初期費用もしっかり確認しておかないと予算オーバーになってしまうため注意が必要だ。
物件契約時に支払う初期費用の内訳をしっかり把握して、可能であれば減額してもらうように交渉をしよう。
物件契約時に支払う初期費用①:敷金(保証金)
敷金(保証金)というのは、借主が故意に壁や床を傷つけたり、不注意によって室内を壊したりした場合、原状回復をするための修繕費用やルームクリーニング代として貸主に預けておくお金のことを指す。
関西地方では、敷金のことを保証金と呼ぶが、使用目的は同じである。
敷金は、クリーニング代など、原状回復費用や未払い家賃を差し引いて返還されることがある。
保証金の場合は、あらかじめ差し引く金額が決まっており、原状回復などをしなくても差し引かれた分しか返還されない。
物件契約時に支払う初期費用②:礼金
礼金は、大家さんに対する感謝の気持ちを表す費用のことである。敷金に関しては法律で定義が定められているが、礼金は謝礼となるため定義がなく、賃貸契約が終了しても返還されないのが特徴。
近年は敷金や礼金がゼロという物件もあるので、そういった物件を探せば初期費用も抑えられる。
物件契約時に支払う初期費用③:仲介手数料
仲介手数料は、物件を紹介してくれた不動産会社に支払う費用である。不動産会社は、希望条件にあった物件を紹介してくれたり、内見をさせてくれたりするなど、契約時にはさまざまな手続きを代行してくれる。そのため、仲介手数料はそのサポートに対して支払う代金という意味を持っている。
ただし、法律上で仲介手数料無料は家賃の1ヶ月分が上限と定められているため、それを超える手数料を支払うことはない。
最近では、借主の負担を減らすため、仲介手数料が無料の物件も増えている。仲介手数料を抑えられれば、引越しの初期費用を節約できるので、質の高い家具や家電を購入することも可能だ。
物件の契約時に支払う初期費用④:家賃・共益費または管理費
契約時には、入居する月と翌月分の家賃と、共益費もしくは管理費を払う必要がある。これには、家賃の未払いを防ぐ意味があり、ほとんどの物件であらかじめ決められている。
もし、入居が月の途中だった場合、その月は日割りの家賃、または共益費(管理費)を支払うのが一般的である。
物件の契約時に支払う初期費用⑤:保険料
保険料は、家財や住宅が火災や震災などで被害にあったときに補償を受けるための費用である。保険に関しては、あらかじめ決まっている保険会社に加入する物件もあれば、自分で保険会社を選んで契約をした後、管理会社に証書のコピーなどを提出する物件もある。
保険にかかる費用は物件によって異なるため事前に確認をしておこう。
物件の契約時に支払う初期費用⑥:保証会社利用料
保証会社利用料というのは、万が一家賃や共益費(管理費)の支払いが滞ったときに、一時的に家賃を立て替えてもらう保証会社に支払う費用のことだ。一般的には、家賃と共益費(管理費)を合わせた総額の50%か100%を支払う。
なお、すべての物件が保証会社を利用しているわけではない。保証会社利用料が発生しない物件もあるが、逆に保証会社の利用が契約条件となっている物件もある。
物件の契約時に支払う初期費用⑦:鍵の交換費用
鍵は新しい入居者が決まってから交換するため、その費用を負担するのが一般的だ。鍵の交換費用の相場は10,000円~30,000円と幅広い設定となっている。
防犯性の高い鍵ほど高額になるが、繁華街が近いなど犯罪リスクが高いエリアであれば、費用がかかっても防犯性に優れた鍵にしておくといいだろう。
引越し費用はどのくらいかかる?

単身の引越し費用の相場は3万円~10万円となっている。引越しにかかる費用は、シーズンや荷物の量、移動距離の長さによって変わる。引越し費用を抑えたい場合は、事前に安い時期を調べたり、荷物の量を減らしたりするといいだろう。
大型家具や家電などがないのであれば、レンタカーを借りて自分で運んだり、家族や友人に手伝ったりしてもらうことで引越し費用を抑えることができる。
一人暮らしを始める際にかかる費用
ここでは、一人暮らしをはじめるにあたって、最低限準備しておくべき家電と家具の費用をまとめた。これから一人暮らしを始めようとしている人は、ぜひ参考にしてほしい。
一人暮らしに必要な家電の費用
一人暮らしを始める際にかかる費用は、購入する家電によって異なってくる。
一気にいろいろ揃えようとすると相当な額になってしまう。無くても困らないものは後から揃えればいいので、最初は最低限必要なもので費用を算出しよう。
必要家電 | 相場 |
---|---|
冷蔵庫 | 20,000円~40,000円 |
洗濯機 | 10,000円~20,000円 |
掃除機 | 5,000円~15,000円 |
照明器具(居室とDK) | 3,000円~10,000円 |
ドライヤー | 3,000円~10,000円 |
これらの相場からわかるように、家電を揃えるのに必要な費用は42,000円から多くても95,000円程度となる。
一人暮らしでの家具の費用
一人暮らしでは、当然だが家電だけではなく家具も必要だ。
家具も家電と同じで、最初は必要最低限のものだけを揃えて、生活をしていく中で必要になってくるものを揃えていくといいだろう。
必要家具 | 相場 |
---|---|
カーテン | 5000円~20,000円 |
シングルベッド | 10,000円~20,000円 |
布団一式 | 5,000円~10,000円 |
テーブル(座卓) | 3,000円~10,000円 |
椅子 | 2,000円~6,000円 |
まずは、これだけあれば、生活をするうえでさほど不便には感じないだろう。家具の費用は25,000円~66,000円を見ておこう。
一人暮らしに必要な生活費
生活費は毎月かかるものなので、家賃に加えてしっかり費用を確認しておこう。
費用項目 | 相場 |
---|---|
水道代 | 約3,000円 |
ガス代 | 約5,000円 |
電気代 | 3,000円~5,000円 |
通信費 | 10,000円~15,000円 |
医療費 | 5,000円 (使わなかったとしても 念のため積み立てておくと安心) |
雑費 | 5,000円 (洗剤やシャンプーなど 生活に必要な備品用) |
食費 | 30,000円~40,000円 (コンビニや外食が 多いとさらにかさむ) |
生活費は最低でも6万円程度かかる。ほかにも交際費(娯楽費)などがかかる場合はさらに増えていく。その反面、自分でコントロールできる費用でもあるので、しっかり管理をしていこう。
部屋探しの費用や生活費を抑える方法は?
一人暮らしを始めるにあたり、初期費用の大半を占めるのは部屋を借りるための資金だ。
また、毎月かかる生活費でウエイトが大きいのが家賃とガス料金となる。
ここでは、物件契約時に支払う初期費用や、生活費などのコストを抑えられる物件を選ぶポイントを紹介する。
引越し費用を抑える方法①:敷金・礼金ゼロの物件を選ぶ
引越しの費用を抑えるおすすめの方法は、敷金・礼金ゼロの物件を選ぶことだ。敷金や礼金の相場は家賃1ヶ月分が相場なので、合わせると総額で家賃2ヶ月分かかる。
敷金・礼金ゼロ物件であれば10万円以上の費用を払わずに済むため、引越し費用を大幅に抑えることが可能だ。
引越し費用を抑える方法②:フリーレント物件を選ぶ
物件数は少ないが、フリーレント物件を選ぶというのも引越し費用を抑える方法の一つだ。フリーレントというのは一定期間家賃を無料にしてくれる契約のことで、入居時からしばらくは家賃が発生しない。
家賃の無料期間は物件によって違うが、0.5ヶ月から1ヶ月というのが一般的だ。フリーレント物件であれば二重家賃の発生を防ぐことができたり、引越しも余裕を持ってできたりするなど、さまざまなメリットがある。
引越し費用を抑える方法③:家賃が高くなる物件の条件をおさえ、部屋を探す際はその中で自分が譲れる条件の物件を選ぶようにする
家賃は毎月かかる費用なので、高くなる条件を把握し、その中で自分が譲れる条件に見合った物件を探すようにすると家賃を抑えることができる。
家賃が高くなるのは、駅近や築浅などの条件が挙げられるので、自分に必要のない条件は除外して探すようにするといいだろう。
生活費を抑える方法:毎月のガス代を抑えるため「都市ガス」が使える物件を選ぶ
ガスにはプロパンガスと都市ガスの2種類があるが、ガス代が安いのは都市ガスだ。そのため、毎月のガス代を抑えたいのであれば都市ガスを選ぶのがおすすめだ。
ガスの種類は建物によって決まっていて入居後の変更ができないため、物件探しの際にしっかりチェックしておこう。
不安なく一人暮らしを始めるために事前に初期費用、生活費等を確認しておこう!
実家にいれば、洋服や趣味、友達との付き合いなどに自由にお金をかけられるが、一人暮らしとなるときちんと計算しながら生活を送らなくてはならなくなる。家賃や光熱費など毎月必要となるコストはもちろん、最初は敷金・礼金などが発生するので事前に確認しておこう。
予算に不安がある場合は、ウエイトが大きい敷金や礼金を抑えるのがポイントになるので、不動産会社に相談しながら準備を進めていくのがおすすめだ。
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