一人暮らしのガス代平均は?都市ガス・プロパンガスの違いや節約術も解説!
一人暮らしのガス代、平均はいくら?節約方法が知りたい!

家賃や食費、光熱費など、何かと出費の多い一人暮らし。生活費はできるだけ節約したいものだ。
今回は、毎日の生活に欠かせない光熱費の中でも「ガス代」にスポットを当て、一人暮らしの一般的なガス代や簡単にできる節約術について解説していく。ガスの種類によってもガス代は変わるので、日々の節約に悩んでいる方やこれから一人暮らしを始めたいと考えている方はぜひ参考にしてほしい。
この記事でわかること
ガス代平均は、夏季の2,380円/月、冬季 3,333円/月
プロパンガスを利用するところでは、都市ガスに比べてガス代が高くなる傾向にある
ガス代の節約方法「煮込み料理は保温調理」「冬場の料理は常温水を使う」など
このページの目次
一人暮らしのガス代の平均は?

一人暮らしをする際に把握しておきたいのが光熱費の相場だ。光熱費は水道代・電気代・ガス代のことを指すが、一人暮らしのガス代の平均はどのくらいなのだろうか。
総務省統計局の家計調査によると、2019年の単身世帯(一人暮らし)における毎月のガス代の平均は以下の通りとなる。
冬季 (1〜3月) | 3,333円/月 |
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春季 (4〜6月) | 3,155円/月 |
夏季 (7〜9月) | 2,380円/月 |
秋季 (10〜12月) | 2,533円/月 |
年間平均 | 2,850円/月 |
冬季のガス代の平均は3,333円/月となり、夏季の2,380円/月の約1.4倍になっている。冬場にガス代が高くなる要因は、以下のようなことが主に挙げられる。
- 暖房器具の使用量が増える
- 夏季に比べて水温が低く、調理や給湯に使用するガスの量が増える
- 浴槽にお湯を張る回数が増える
一般家庭で使われるガスの種類について確認しよう!
ほとんどの家庭では、都市ガスとプロパンガス(LPガス)のどちらかが使われている。ここからはそれぞれの違いについて詳しく解説していく。
都市ガス
都市ガスは、地下にあるガス導管を通して各家庭へ供給される。主な原料は、天然ガスや海外から輸入される液化天然ガス(LNG)である。「都市ガス」という名前の通り、人口の多い地域では都市ガスが使われることが多い。
プロパンガス(LPガス)
プロパンガスは、液化したガスをガスボンベに入れて各契約者に配送する。主成分はプロパンやブタンで、液化石油ガスを原料としている。都市ガスが引けない地方や離島などの地域では、プロパンガスが使われることが多い。
都市ガスとプロパンガス(LPガス)の見分け方

物件情報が書かれているところには、家賃や広さのほかに、ガスの種類に関する情報が記載されている。賃貸物件を探す際には見逃さないようにチェックしよう。
また、内見時には物件の周辺を確認しよう。建物の外側にガスボンベが設置されていれば「プロパンガス」であり、ガスボンベがない場合には「都市ガス」ということになる。
都市ガスとプロパンガス(LPガス)、一人暮らしにおけるガス代の違いは?
一般的に、プロパンガス(LPガス)の料金は、都市ガスより高いといわれている。2017年に都市ガスが自由化されるまで、都市ガスは政府による料金規制があった。
一方、プロパンガス(LPガス)の料金にはそのような規制がない。昔から基準となる値段が決められていなかったため、料金もばらばらである。そのためプロパンガスを利用するところでは、都市ガスに比べてガス代が高くなる傾向にある。
物件を選ぶ際、ガスの種類を選ぶことはできるのか?

ガス料金に違いが出るなら、ガスの種類を選びたいと思う人もいるだろう。しかし、賃貸物件では、ガスの種類を自分で選ぶことはできない。
都市ガスの場合、住んでいるエリアにガス導管が通ってないと建物に引き込み工事を行う必要があり、その際は契約者が工事費を負担しなければならない。
賃貸物件の場合はまず、大家さんに既存のガス導管工事が済んでいるかを確認し、ガス導管工事が未済の場合は都市ガスの導入は難しいと考えよう。
一人暮らしのガス代の節約術を紹介!~キッチン編~
ガスを多く使う場所といえば、キッチンとお風呂だ。ちょっとした節約をすることで、年間を通せば大きな金額になる。ここではガス代を少しでも抑えるための節約術を紹介する。
ガス代の節約術「キッチン編」

ガス代の節約術「キッチン編」①:煮込み料理の際は保温調理をする
1つめは、保温調理をすることだ。保温調理とは、具材を入れた鍋を沸騰させ、火から下ろして余熱を利用する調理法であり、保温調理用の鍋も多数発売されている。
煮込み料理は、コトコトと長い時間をかけて煮る必要があるが、その分ガス代がかかってしまう。火から下ろした鍋をバスタオルで包むだけでも調理可能なので、一度試してみてほしい。
ガス代の節約術「キッチン編」②:冬場は、あらかじめ調理に使用する水をくんでおき、常温にしておく
2つめは、あらかじめ調理に使用する水を常温にしておくことだ。冬場の冷たい水をそのまま火にかけるよりも、あらかじめ常温にしておくことでガスの使用時間が短くなる。
ガス代の節約術「キッチン編」③:火をつける場合は、炎がちょうど鍋ややかんの底全体に当たるようにする
3つめは、炎が鍋底全体に当たるように調整することだ。早く沸騰させたいからと、鍋底からはみ出てしまうような強火にする方もいるだろう。しかしこれはガスを消費するだけなので、不用意に強火にすることは控えよう。
ガス代の節約術「キッチン編」④:野菜の下茹でにレンジを活用する
4つめは、野菜の下茹でにレンジを活用することだ。レンジを活用すれば、ガス代の節約になり時間も短縮される。
ガス代の節約術「キッチン編」⑤:食器を洗うときは、食洗器でまとめて洗う
5つめは、食洗機でまとめて食器を洗うことだ。特に冬場はお湯を流しっぱなしにしてしまうことも多いため、食洗機で食器を洗った方が節約できるのだ。洗い物をする手間も省けるので、節約はもちろん忙しい日々の時間短縮にもつながる。
ガス代の節約術「キッチン編」⑥:食器を手洗いするときはお湯の温度を低めに設定する
6つ目は、お湯の温度を低めにして食器を手洗いすることだ。汚れを落とすために熱いお湯で洗いたくもなるが、低めの温度にすることでガス代の節約につながる。
一人暮らしのガス代の節約術を紹介!~お風呂編~

ガス代の節約術「お風呂編」①:なるべく追い焚きの回数を減らし、追い焚きした場合はすぐお風呂に入る
1つめは、追い焚きの節約術だ。追い焚きの回数をなるべく減らすことでガス代の節約につながる。また、追い焚きをした後はすぐにお風呂に入るように心がけよう!
ガス代の節約術「お風呂編」②:シャワーを流しっぱなしにしない
2つめは、シャワーを流しっぱなしにしないことだ。一人暮らしはシャワーで済ませることも多いだろう。身体や髪を洗っている間はシャワーを流しっぱなしにせず、こまめに止めることでガス代の節約になる。
ガス代の節約術「お風呂編」③:湯船のふたをこまめに閉める
3つめは、湯船のふたをこまめに閉めることだ。湯船のふたをこまめに閉めることでお湯が冷めにくくなり、追い焚きをする回数を減らすことができる。
ガス代の節約術「お風呂編」④:シャワーヘッドを節水タイプのものに取り替える
4つめは、節約タイプのシャワーヘッドに取り替えることだ。節水タイプのシャワーヘッドに交換することで、節水だけでなくガス代の節約にもつながる。年間を通すとガス代と水道代がお得になるため、ぜひ導入してみよう!
ガス代の節約術「お風呂編」⑤:一人暮らしならお湯を張らずシャワーの方がお得
5つ目は、一人暮らしはシャワーの方が節約になるということだ。湯船にお湯を溜めてしまうと、シャワーで済ます場合に比べてより多くのお湯を使ってしまう。寒さが厳しくなる冬場は難しいかもしれないが、体調や気温などを考慮し、シャワーで済ます日を増やしてみてはいかがだろうか。
一人暮らしで気になるガス代を節約して、快適な生活を送ろう!
一人暮らしのガス代の平均と、ガスにはプロパンガスと都市ガスの2種類があり、それに伴う料金の違いがあることがわかった。ガス代を抑えるためには、より料金の安い「都市ガス」を採用している物件を選ぶのがポイントだ。そして、ガス代が一般的にどのくらいなのかを知り、自分の支払っているガス代がどのくらい違うのかを確認しつつ、節約に励むようにしよう。
実際に一人暮らしの生活を始めた後は、保温調理をしたり、こまめにシャワーを止めたりするなどして、年間を通してガス代を抑えるように心がけよう。しかし、人によっては合わない節約方法もあるので、1つずつ試しながら自分に合ったものを見つけていくと良いだろう。ストレスを溜めないように心がけながら、一人暮らしで気になるガス代を節約してみてはいかがだろうか。