【住む街ガイド】小説『孤狼の血』の舞台・呉は子育て世代にも優しい瀬戸内の自然に囲まれた街だった

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小説『孤狼の血』(柚月裕子・著)の舞台となっている呉。実際に行ってみたら、ハードボイルドな造船の街から瀬戸内の自然に囲まれた便利で住みよい街へと再開発されていた

孤狼の血 柚月裕子・著 1,836円 KADOKAWA(角川書店)

孤狼の血
柚月裕子・著 1,836円 KADOKAWA(角川書店)

『孤狼の血』のあらすじ

昭和63年、呉原東署に配属された新人刑事の日岡は、ベテランの大上とコンビを組んで事件捜査にあたることに。しかし、大上には地元暴力団と癒着をはじめ数々の黒い噂があった。直木賞候補にも挙がった日本推理作家協会賞受賞作。

男たちの街の実際は、明るく治安の良い街

アウトローの世界を描く柚木裕子の小説『孤狼の血』。物語は昭和63年に「呉原東署」へ配属された刑事・日岡に寄り添って進む。呉駅前を伸びる今西通りを郵便局側に曲がると、「呉東署」のモデルである呉警察署が見えてくる。警察署の反対方面に日岡たちが駆け回った中通商店街があり、ここを中心に街が広がっている。

呉はかつて戦艦「大和」を建造した軍港の街として栄え、軍関係者や工場の労働者であふれていた。しかし街の再開発によって、作中のようなハードボイルドな空気は一変。現在は明るい雰囲気で、オシャレな商業ビルも建っている。

小説に登場するスポットを歩いてみよう!

呉中通商店街

「れんがどおり」と呼ばれる呉を代表する呉中通商店街!

「れんがどおり」と呼ばれる呉を代表する呉中通商店街!

作中では蒸し暑さを「さながらビニールハウスのようだ」と形容されたのも今は昔。現在は開閉式ドーム型アーケードが設置されている呉中通商店街。書店や薬局、飲食店などの商店が軒を連ね、市民の生活の基盤となっている。

●住所:広島県呉市中央4丁目
●アクセス:JR呉駅から徒歩10分

呉の暮らしやすさについて

病院や学校などの公共機関を中心部に備えつつ、市内の各島へも短時間で移動できる。広島市内にも電車で30分ほどと交通の便も良い。駅ビル「クレスト」を筆頭に「ゆめタウン呉」「ポポロショッピングセンター」など買い物スポットも充実。再開発で子育て世代にも暮らしやすくなった。また、瀬戸内海に面しているため、自然環境も豊かな土地だ。

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文=綱島剛
写真=湯浅立志、福山観光コンベンション協会、Mochio/PIXTA(ピクスタ)

 

※「CHINTAI2017年9月号」の記事をWEB用に再編集し掲載しています。
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