浴室のしつこい水垢とさよなら! 簡単なお掃除テクニック
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掃除しても取れない浴室の水垢を一掃するには?

ブラシやスポンジでこすっても、水分が乾くとふたたび浮き上がってくる頑固な水垢。普通に洗っても落ちないので、なんとなくそのまま放置しがちに……
浴室の水垢の原因
浴室の手入れで気になるのは、やはり水垢だろう。浴室は毎日水を使う場所なので、どうしても水垢がつきやすい。特に水栓周りのステンレスやミラーについた水垢は目立ち、見た目に悪い。
この水垢は、水道水に含まれているマグネシウムやカルシウムなどといったミネラル分が原因だ。水分が蒸発した後に水滴に含まれたミネラル分だけが残り、それが白い跡になってしまう。
水垢は放っておくと頑固な汚れになり、日常的な掃除で落とすのは大変だ。しかし、ミネラル分はアルカリ性の性質を持つため、酸性の洗剤を使用することで比較的きれいに落とすことができる。
水垢と湯垢の違いは?
水回りの白っぽい跡は、水垢によるものだけではない。湯垢も水回りに白い跡を残す汚れのひとつだ。
水垢は、前述のとおり水道水に含まれるミネラル分によるものだが、湯垢は水垢に石鹸カスや皮脂汚れが付着したものを指す。石鹸カスや皮脂汚れはカビの原因にもなり、不衛生なのでこまめな清掃を心掛けたいところだ。
水垢はアルカリ性であるが、石鹸カスや皮脂汚れは酸性なので、湯垢を落とすには、酸性の洗剤とアルカリ性の洗剤の両方を使用する。ただし、洗剤は混ぜないよう注意しよう。
浴室の水垢を落とす5つの方法

ここからは、身近な品を使った浴室の水垢を落とす方法を紹介する。今回使用するのは、以下の5品だ。
使用するもの | 汚れの対象 |
---|---|
酸性洗剤 | 水垢 |
クエン酸水 | 水垢 |
お酢 | 水垢 |
重曹 | 湯垢 |
クレンザー・メラミンスポンジ | 水垢・湯垢 |
使用するもの | 汚れの対象 |
---|---|
酸性洗剤 | 水垢 |
クエン酸水 | 水垢 |
お酢 | 水垢 |
重曹 | 湯垢 |
クレンザー・メラミンスポンジ | 水垢・湯垢 |
それぞれの性質や使用方法など、順に見ていこう。
酸性洗剤で落とす
水垢を落とす方法としてまず挙げられるのが、酸性の洗剤を使用する方法だ。
酸性の洗剤を水垢が気になる場所に塗布し、少し置いてから水で流せば、洗剤によって水垢のアルカリ性分が分解されて水垢の白い汚れがきれいになる。流す時には、スポンジでこすると効果的だ。ただし、硬すぎるスポンジや強い力での摩擦は水栓や浴槽の傷に繋がるため、注意しよう。
酸性の洗剤はスーパーやホームセンターなどで手軽に手に入る。
クエン酸で落とす
水垢掃除には、クエン酸も効果的だ。
クエン酸は柑橘類に含まれる成分で、酸性の性質を持つ。また雑菌の繁殖防止効果もあることから、清掃用品によく使用されている。
クエン酸は粉末状で市販されているので、粉末を水に溶かすことから始める。水100mlに対し、クエン酸小さじ1/2〜1程度が目安だ。クエン酸水ができたら、スプレーボトルなどに入れ、水垢掃除に使用する。
水垢が気になるところにスプレーしたら、酸性洗剤と同じようにしばらく置き、スポンジと水でこすり流していく。スプレー後にラップを被せておくと、クエン酸水が乾かずおすすめだ。
また、クエン酸水は保存が利かないので、使う分だけを作るようにしよう。
お酢で落とす
お酢は身近な調味料だが、これも水垢掃除には役立つ。お酢は酸性の性質を持ち、アルカリ性である水垢を分解できるからだ。
掃除方法は簡単で、お酢をキッチンペーパーなどに染み込ませ、水垢が気になる部分に密着させるだけ。少し時間を置いたら、水とスポンジでよくこすり落とす。
お酢は薄めずに使用できるが、においが強いため、使用時にはしっかりと換気をするようにしよう。また、お酢の代わりにレモン汁を使用しても良いだろう。
重曹で落とす
掃除によく使用される重曹は、湯垢汚れに有効だ。重曹はアルカリ性の性質を持つため、石鹸カスや皮脂汚れによる酸性の汚れを分解できる。
重曹は粉末で販売されているため、まずは水100mlに対し小さじ1程度の割合で重曹水を作る。重曹は水に溶けにくいため、ぬるめのお湯に溶かすといいだろう。また、汚れの度合いによって水と重曹の割合は調整すると良い。
使用方法は、酸性洗剤やクエン酸水などと同じで、湯垢が気になる部分に塗布し、必要に応じてラップをして放置するだけだ。30分程度置いて湯垢が取れていれば、水とスポンジで洗い流す。
重曹水も保存が利かないので、その日のうちに使い切るようにしよう。
物理的にこすり落とす
水垢や湯垢は、付着物によってできている。そのため、付着物をこすり落とすことができれば、汚れはなくなる。
水垢や湯垢を摩擦によってこすり落とすには、専用クレンザーやメラミンスポンジを使用すると良い。これらは、住宅用洗剤コーナーや100円均一などで販売されている。
ただしこの場合、物理的に汚れをこすり落とすため、摩擦によって水栓や浴槽に傷がつく恐れがある。まずは目立たない場所で試すなどして使用の判断をし、使用する時には力を入れてこすりすぎないよう気をつけよう。
水垢がつかないように予防することも大切
水垢は、放っておくと毎日の入浴によって蓄積されてしまう。できるだけ、水垢がつかないよう予防することも必要だ。
水垢を予防するには、浴室にできるだけ水分を残さないことが大切だ。特に気になる水栓周りやミラーは、入浴後にタオルで拭き上げておくのが理想だろう。
また、浴室全体の水分を残さないようにするためには、よく換気をすることも重要だ。入浴後には窓を開けたり浴室乾燥機を付けたりして、浴室に水分を溜めないよう気をつけよう。
浴室の水垢を対策・予防して気持ちよくお風呂に入ろう!

紹介したように、水垢や湯垢は身近なもので落とすことができる。しかし、長年放置した頑固な水垢や湯垢は、簡単には落ちないこともあるだろう。また、水垢は見た目が悪くミラーを見えにくくし、湯垢は浴室を不衛生な状態にしてしまう。
きれいな浴室を保つには、まずは水垢や湯垢を予防し、ひどくなる前にこまめな清掃を行うことが大切だ。換気や部分的な掃除など、毎日のちょっとした手間によって、入浴の質は上がるだろう。