浴室乾燥機の使い方って?メリット・デメリットや電気代節約のコツを紹介!

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部屋探しの際に要チェックな設備「浴室乾燥機」の使い方は?

浴室乾燥機
気になる浴室乾燥機付き物件

雨が多く湿度の高い梅雨や、天気が悪く気温も低い冬などは洗濯物が乾きにくくなる。また、部屋干しをすると臭いが気になったり、洗濯物で部屋が狭くなったりしてしまう。いっそ浴室乾燥機付きの部屋に引越した方がいいのでは? と思うことも多いのではないだろうか。

しかし、浴室乾燥機は電気代が気になるし、お手入れの方法が面倒なのではといった心配ごともあるだろう。

今回は浴室乾燥機のメリットやデメリット、電気代の目安、節約できる使い方などについて紹介していく。浴室乾燥機付き物件を探している方は参考にしてみてほしい。

このページの目次

そもそも浴室乾燥機ってどんなもの?

浴室乾燥機は正式には「浴室換気暖房乾燥機」というもので、メーカーによって電気式のものとガス式のものがある。まずはそれぞれの特徴を見ていこう。

電気式には電気ヒーター式ヒートポンプ式の2種類がある。それぞれ熱の作られ方が異なり、乾き方にも差が出てくるので注意してほしい。

浴室乾燥機の種類①:電気ヒーター式

電気ヒーター式は、乾燥機の内部に熱を発生させる機械が搭載されている。
一方で、ヒートポンプ式は浴室の空気を使って熱を発生させる。そのため、乾きの速さでいえば電気ヒーター式の方が優秀だが、電気代で見るとヒートポンプ式の方が安上がりになるのだ。

多くの賃貸物件では場所を取らない電気ヒーター式を採用している。

浴室乾燥機の種類②:ガス式

ガス式は、お湯を沸かすときの熱を使って温風を発生させる。ガスで作られる温風は洗濯物を乾かすのに向いているが、ガス温水器を設置する必要がある。

浴室乾燥機2
賃貸物件の浴室乾燥機は電気ヒーター式が一般的だ

浴室乾燥機のメリットって何があるの?

浴室乾燥機のメリットは浴室で洗濯物を乾かせることだが、それ以外に思いつかないという方も多いのではないだろうか。

しかし、浴室乾燥機には使い方次第でたくさんのメリットがあるのだ。ここからは、浴室乾燥機にどのようなメリットがあるのかを見ていこう。

浴室乾燥機のメリット①:洗濯物を屋外に干せない日でも洗濯できる

浴室乾燥機の1つ目のメリットは、洗濯物を屋外に干せない日でも洗濯できることだ。洗濯物を屋外に干せないのは、雨の日だけではないだろう。

家にいる間は晴れていても、出かける予定の時間帯に雨の予報が出ているおかげで洗濯物が干せないといったケースもある。このような場合でも、浴室乾燥機を使えば安心して干すことができるのだ。

また、花粉のシーズンに外干しは避けたいという場合も浴室乾燥機が役立つ。また、仕事の都合上、夜しか洗濯できずいつも部屋干しをしているという方も不安なく乾かすことができる。

洗濯は天候や季節、時間帯によって限られるが、浴室乾燥機があればいつでも必要なときに洗濯ができるので、汚れた衣服を溜め込まずに済むこともメリットといえる。

浴室乾燥機のメリット②:衣類がシワになりにくい

2つ目のメリットは、衣類がシワになりにくいことだ。洗濯乾燥機を使うと、回しながら乾かすためシワが付いたり、洋服が縮んでしまったりすることがある。

しかし、浴室乾燥機を使えばハンガーなどに吊るして干すので衣類がシワになりにくいというメリットが得られる。温風を当てて乾かすので、衣類が縮む心配もない。

浴室乾燥機のメリット③:ニットなどデリケートな服を陰干しできる

ニットのようにデリケートな素材や、色落ちが気になるジーンズなどの衣類を乾かせるところが、浴室乾燥機の3つ目のメリットだ。ニットやジーンズの場合、日当たりの良いベランダに干すのは禁物なので、大切な衣類を守るためにも浴室乾燥機を使おう。

型崩れの恐れがあるニットは、形を整えてから浴室乾燥機で乾かすようにしよう。ジーンズは日差しに当たると変色しやすく、日陰ではなかなか乾かないのが難点だが、浴室乾燥機を使えばあっという間に乾かすことができる。

浴室乾燥機のメリット④:部屋干しをしなくて済む

4つ目のメリットは、部屋干しをしなくても良いということだ。部屋干しは衣類のカビ発生の原因になるだけではなく、来客時などは片付けなくてはいけないため面倒な点も多い。

また、天候が悪い日でも洗濯物で部屋が埋まってしまうことがないので、居室スペースを有効活用できるのもメリットといえるだろう。

浴室乾燥機のメリット⑤:浴室のカビを防止できる

5つ目のメリットは、カビの発生を防げることだ。浴室は長時間水気が残ってしまうため、いくら換気をしても湿度が高くカビが発生しやすい環境になっている。

浴室は少しでも掃除を怠るとパッキンやバスグッズにカビが生えてしまうが、浴室乾燥機を使えばすぐに乾燥させられる。浴室内全体の空気を暖めるので、壁やバスタブはもちろん、パッキンや細かい部分のカビ防止ができるのもメリットだろう。

浴室乾燥機のメリット⑥:浴室暖房・冷房機能付きの場合も

浴室乾燥機の機種によっては、浴室暖房・冷房機能が付いているものがある。冬は暖かく、夏は涼しく入浴できることが6つめのメリットだ。

浴室と脱衣所の寒暖差が大きいと心臓に負担をかけるので、健康面から見ても冷暖房機能が付いているのは大きなメリットだといえる。

浴室乾燥機を使って干したワイシャツ
ワイシャツなどのシワが気になる衣類を干すときに便利

浴室乾燥機のデメリットって何があるの?

これだけメリットがあると、浴室乾燥機付きの部屋に住みたい、取り付けたいと思うかもしれないが、もちろんデメリットもある。

ここからは、浴室乾燥機のデメリットをチェックしていこう。

浴室乾燥機のデメリット①:電気代がかかる

浴室乾燥機の1つ目のデメリットは、電気代がかかることだ。電気代はメーカーや機種によって異なるが、おおよそ1時間で30円~50円ほどかかる。普通の洗濯物が乾くまでは4時間ほどかかるため、単純計算をしても1回の使用で200円弱かかってしまうことになるのだ。

洗濯機の乾燥機能であれば電気代は約100円、ドラム式洗濯機の場合は約50円といわれているので、電気代だけで見るとかなりコストがかかるのがデメリットだろう。

浴室乾燥機のデメリット②.一度に干せる量が限られる

賃貸物件の場合、浴室はあまり広くないので、一度に干せる量が限られてしまうというのが2つ目のデメリットだ。

ベランダと同じ感覚で洗濯物を干そうとしても、ベランダより広い浴室はほとんどない。たくさん洗濯をしてしまうと干しきれずに、結局部屋干しをしなくてはいけなくなるので注意しよう。

浴室乾燥機のデメリット③:乾燥機能を使っているときは入浴できない

浴室乾燥機の3つ目のデメリットは、乾燥機能を使っているときは入浴できないことだ。

浴室乾燥の場合、乾燥が終わるまでに約4時間かかるので、その間お風呂が使えないのはとても不便だろう。そのため、浴室乾燥機があっても結局無駄になってしまう可能性がある。

お金と家計簿
やはり電気代がかかってしまうのは浴室乾燥機のデメリット

浴室乾燥機が向いているのはどんな人?

メリットとデメリットを見ると、自分にとって浴室乾燥機が必要なのか迷ってしまうかもしれない。うまく判断できない場合は以下のポイントをチェックして、自分のライフスタイルと照らし合わせてみよう。

浴室乾燥機が向いている人①:洗濯物を外に干したくない人

花粉やホコリが付かないよう、常に部屋干しをしている方も多いだろう。また、女性の一人暮らしの場合は、防犯のために部屋干しにしていることも多いのではないだろうか。

このように、あまり外干しをしたくない方は浴室乾燥機を使った方が良いといえるだろう。

浴室乾燥機が向いている人②:天気や時間にかかわらず洗濯をしたい人

早朝から夜まで仕事の方や、洗濯物が多く雨の日でも洗濯をしないと大変という方など、天候や時間にかかわらず洗濯をしたい人にとって、浴室乾燥機はとても便利なものになる。

先に入浴を済ませてしまえば好きなだけ乾燥機能を使用できるので、時間にとらわれず洗濯をしたい方にはぴったりだといえるだろう。

浴室乾燥機が向いている人③:洗濯物のシワ・臭いが気になる人

洗濯物のシワや部屋干しの臭いが気になる方も、浴室乾燥機を重宝するだろう。

浴室乾燥であればシワになりにくく、温風で乾燥させて雑菌の繁殖も防げるので、洗濯物もきれいに乾く。

浴室乾燥機にかかっているハンガー
当てはまる人は浴室乾燥機付き物件を探してみよう

電気代を節約するための浴室乾燥機の使い方は?

冬などは、たとえ晴れている日でも洗濯物はなかなか乾きにくい。

太陽の光でも乾きづらいのだから、浴室乾燥機だけで洗濯物を乾かすには相当なエネルギーを使ってしまう。そのため、洗濯直後にそのまま乾燥機で乾かしてしまうと、電気代がかさんでしまうのだ。

ここからは、電気代を節約できる浴室乾燥機の使い方を紹介していく。

電気代を節約できる浴室乾燥機の使い方①:あらかじめ浴室の水分を拭いておく

浴室に水分が残っていると、浴室乾燥機で洗濯物を完全に乾かすまでに時間がかかってしまう。できるだけ短時間で乾かすために、浴室内の壁や床、天井の水滴を事前に拭き取っておこう。

スポンジやスキージー(水切り用のヘラ)などで、あらかじめ水分を取り除いておくだけで洗濯物の乾きが早くなる。浴槽にお湯が残っている場合は、フタをして湿気が浴室内にたまらないようにしよう。浴室乾燥機を使う際に、余分な水分を乾かす必要がないように整えておくことが重要なポイントとなる。

電気代を節約できる浴室乾燥機の使い方②:換気・乾燥モードを使い分ける

当然ではあるが、洗濯物を乾かすには空気が乾燥している状態がベストだ。浴室は、一度入浴をすると長時間湿度が高くなるため、入浴直後はもちろん空気が湿気を帯びている状態では乾燥モードを使ってもうまく乾かない。

乾燥モードを長時間利用すると電気代も高くなってしまうため、換気モードと乾燥モードを使い分けるのが電気代を節約できるコツだ。入浴後や湿度が高い場合は、換気モードで浴室を乾かしてみよう。

湿度が低くなったら洗濯物を干して乾燥モードに切り替えると、短時間で乾くので電気代が節約できるだろう。

電気代を節約できる浴室乾燥機の使い方③:洗濯物の干し方を工夫する

浴室乾燥にかかわらず、洗濯物を早く乾かすにはできるだけ間隔を空けて、衣類の間に空気の通り道を作ってあげることがポイントだ。

隙間がないと温風が行き渡らないので、その結果一部分しか乾かず、ほかの部分は半乾き状態になってしまう。そのため、全体を乾かすために時間がかかり、電気代がかさんでしまうのだ。

また、いくら間隔を空けても厚手の衣類は乾くのが遅くなるので、送風口の近くに干すなど干し方を工夫してみよう。

電気代を節約できる浴室乾燥機の使い方④:定期的にフィルターを掃除

浴室乾燥機のフィルターが汚れていると、乾燥モードにしていても温風の出具合が悪くなるため、通常の状態のときに比べて乾きづらくなってしまう。

フィルターのホコリは目に見えにくいので、定期的に掃除をして温風がスムーズに出るようにしよう。フィルター掃除というと面倒なイメージがあるかもしれないが、こまめに掃除をしていれば簡単にホコリを除去できる。

外側の掃除は、まずカバーのホコリを掃除機で吸い取ろう。次に、水で薄めた中性洗剤で雑巾を絞り、カバーを外して汚れを拭き取った後、水で濡らした雑巾で拭き上げる。内側の汚れは、フィルターのホコリを掃除機で吸い取り、フィルターを外して水で薄めた中性洗剤の中に浸けておく。

ブラシで優しくフィルターを擦ってホコリを落とし、水ですすぐ。その後はしっかりと乾かし、乾燥機にセットして終了だ。

ただし、浴室乾燥機はそれぞれにお手入れ方法が異なるので、説明書に従って掃除をしよう。

電気代を節約できる浴室乾燥機の使い方⑤:夜の時間帯に使用する

電気代がかさむ浴室乾燥機は、夜の時間帯に使用するのがおすすめ。電気料金プランによって、電気料金は夜間の方が安く設定されている場合があるからだ。仕事終わりや、お風呂上がりの時間を狙って浴室乾燥機を使うと電気代の節約になる。

また22時以降になると、電気代が大幅に下がるプランもある。日中に外出することが多い人や、浴室乾燥機を使う回数が多い人は電気代のプランをチェックしてみよう。

浴室乾燥機は電気代を節約しながら、賢い使い方をしよう!

今回は、梅雨や花粉の時期にも安心して使える浴室乾燥機のメリット・デメリット、節約する方法について解説した。浴室乾燥機を長時間使用すると電気代がかさむため、できるだけ効率良く洗濯物を乾かすように心がけよう。

浴室乾燥機は、電気式やガス式など様式の違いによって乾き方もかかる光熱費も違ってくる。ベランダが広かったり日当たりが良かったり、そもそも乾燥機能が付いている洗濯機を持っているのであれば、わざわざ浴室乾燥機が付いた物件を選ぶ必要はないかもしれない。

しかし、梅雨の時期や秋冬シーズンになると毎回洗濯物のことで悩んでいるという方は、一度不動産会社に相談し、どういった解決策があるのか聞いてみるのもおすすめだ。

浴室乾燥機の有無だけで安易に賃貸物件を選ぶのではなく、本当に必要なのかじっくり検討してみよう。

文=CHINTAI編集部

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