一人暮らしの簡単風水を優先度順に紹介!開運アクションを中国命理学研究家・林秀靜さんに聞いた
部屋の汚れは運気の低下!忙しい一人暮らしは優先順位をつけて掃除をしよう
実家にいるときは、掃除や整理整頓を母親がやってくれたり、「片付けなさい!」としつこく言ってくれたりしていたという人も多いだろう。しかし、一人暮らしだと掃除も整理整頓も当然一人でやらなければならず、毎日忙しくしていると、つい後回しにしてしまいがちだ。
中国命理学研究家の林 秀靜(りん しゅうせい)先生によると、部屋の汚れを放置すると、悪い気が滞り、運気も下がってしまうという。汚れがたまって掃除が大変になり、運気もどんどん下がっていくという負の連鎖が起こる前に、なんとかしなければ!
今回は、すぐにできる簡単風水を優先度順に紹介する。迷わず実践できるよう、ここだけは押さえてほしいポイントに絞って見ていこう。
このページの目次
風水でもっとも重要なポイントってどこなの?
風水において、掃除と整理整頓は何より大切だ。それは、広い部屋でも狭い部屋でも共通している。林先生によると、風水の古来の考え方では「門・床・炉」の3箇所が重視されてきたという。門は「玄関」、床は「寝る場所」、炉は「コンロ」に該当するが、これはトイレが外に設置されていた時代の話。
「昔はトイレが外にあったため、部屋の気に与える影響も少なかったのですが、現在はトイレが室内に設置されています。トイレの環境が住む人に与える影響が大きくなっているため、重要度が上がっています」(林先生)

現代では「玄関」「寝る場所」「トイレ」が風水の最重要ポイント。それぞれの場所で最低限やっておきたい風水アクションをチェックしていこう。
【優先度★★★★★】運の入口「玄関」を広く保つ

玄関は、外から入ってくる運気の入り口。そして、人が出入りすることによってさまざまな運が持ち込まれる場所だ。
「玄関の状態は、あなたの対外運の状態だと言えます。とくに、仕事運や対人運など、からもたらされる運を象徴しています。非常に重要な場所なので、常に広く保ち、清潔にするようにしましょう」(林先生)
玄関の風水アクション
広く保つ
玄関のたたきに出しておく靴は1足のみが原則。その他の靴は下駄箱にしまうにしよう。傘や自転車などの余計なものも置かず、できるだけ広く保つことが重要。一人暮らしの部屋の玄関は狭いことが多いが、靴を出しっぱなしにせず、収納グッズなどを使って片付けるようにしよう。
こまめに換気する
臭いや湿気がこもった場所には、澱んだ気がたまり、運気にも悪影響を与えてしまう。換気を心がけてきれいな空気を保つようにしよう。また、ポプリやお香などでよい香りを漂わせておくのも効果的だ。
照明を明るくする
玄関は「陽のエリア」のため、明るく保つのが吉。暗いままだと徐々に運気が下がってしまう。とくに金運に影響を与えるので注意。
【優先度★★★★】 英気を養う「寝る場所」を清潔に

ベッドや布団を敷くところは、一日の疲れを癒し、明日への英気を養う場所だ。この場所の環境が悪いと、寝ている間に負のエネルギーを吸い込んでしまう。
「寝る場所の環境づくりで大切なのは、心地よい空間、リラックスできる空間にすることです。清潔を心がけるほか、ベッドカバーや布団カバーなどは派手な色や柄のインテリアを避け、ピンクやベージュ、アイボリー、淡いオレンジなどの落ち着いた暖色系の色合いのものを使いましょう」(林先生)
寝る場所の風水アクション
定期的に布団を干す
布団はできるだけ干して、太陽のエネルギーを取り入れよう。一人暮らしの部屋だと、ベランダがなかったり、あっても狭くて布団を干せなかったりということもあるだろう。その場合は布団乾燥機でも代用できる。雨が続いても布団をふんわりと乾燥させてくれるので、一台あると便利だ。
明るすぎない照明にする
玄関と違い、寝る場所は明るすぎる照明はNG。オレンジ系の暖かな色味の照明を選ぼう。
一人暮らしの部屋で寝室とリビングが一緒になっている場合は、明るさや色味が調整できる照明にするのがおすすめ。寝る少し前になったらオレンジ系の照明にしてリラックスできる雰囲気をつくろう。
ベッドや布団の位置に気をつける
天井の梁や照明の真下にベッドや布団があると、悪夢にうなされやすくなったり、安眠が妨げられたりしてしまう。うまく位置を調整し、真下にこないようにしよう。
ベッドで食事をしない
一人暮らしの場合、衣食住の空間が一緒になってしまいがち。ベッドに座って食事をしているという人もいるかもしれないが、風水的にはよくない。折りたたみのテーブルを使うなど、狭くても工夫して空間を分けるようにしよう。
【優先度★★★】 金運と人気運を左右する「トイレ」をカラッと乾燥

トイレが汚れていると、金運と健康運が下がってしまう。また、衛生状態が悪いと健康運にも悪い影響を与える。
「トイレはもともと陰の気が強い場所です。すぐに気が滞って運気を下げてしまうので、掃除と換気を徹底しましょう。汚れていないように見えても毎日掃除することが大切です。ユニットバスの場合はとくに湿気がこもりやすいので要注意です」(林先生)
トイレの風水アクション
毎日掃除する
ブラシで便器を軽くこすったり、流せるお掃除シートでさっと拭いたりする程度でよいので、毎日掃除すること。トイレを毎日掃除することで、運気が底上げされるほか、人間関係運がアップする。
明るい雰囲気にする
トイレの照明は明るくし、パステルカラーなどの明るいインテリアにしよう。トイレマットやタオルはこまめに洗濯して清潔を保つこと。
嫌な感じがしたらお香や盛り塩を
なんとなく嫌な感じがするなと思ったら、小皿に盛り塩をして置いておくのがおすすめ。ただし、置きっ放しにせず湿気を持ったら交換することが大切。よい香りのお香を炊くのも効果的だ。
一人暮らしの部屋でも、「玄関」「寝る場所」「トイレ」の3箇所を重点的に整えることで、運気を上げられることがわかった。紹介した風水アクションを1つからでもいいので実践してみてほしい。
教えてくれたのは?
イラスト=今井夏子
文=明道聡子
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