一人暮らしの部屋でも育てやすい観葉植物「ガジュマル」のミニ鉢植えをDIY!
一人暮らしでも叶う! あこがれの“植物との暮らし”

人々に癒やしを与えてくれる植物。インテリアにグリーンを取り入れれば、お部屋がナチュラルで明るい印象になる。でも、「一人暮らしで部屋がそんなに広くないし…」「上手に育てられるか不安」と、踏み出せない人もいるのでは?
そこで今回は、一人暮らしや賃貸物件でも育てやすい「ガジュマル」に器を合わせて、手のひらサイズのミニ鉢植えを作る方法をレクチャー!
お手入れのコツや、あると便利なお世話ツールも紹介するので、ぜひ参考にしてみて!
教えてくれるのは?
レクチャーしてくれるのは、『エンジョイボタニカルライフ推進室』の氏井暁さん。植物との暮らし方を提案する教室やワークショップの企画運営、植物や園芸ツールのセレクト販売など、“ボタニカルライフ”をサポートする活動をしている。
福の神“ビリケンさん”に似ているから、ニックネームは“ビリさん”。ちなみに都内マンション暮らしだそう。

このページの目次
一人暮らしでも植物を枯らさず、上手に付き合うためのポイントは? ビリさんに聞いてみた
──植物を部屋に置いてみたいのですが……上手に育てられるかちょっと不安です。何かコツはありますか?
ビリさん:
大切なのは……距離感です! 植物も人間も、誰だって放っておかれたら枯れちゃいますからね。
──距離感……! てっきり「水やりは……」「置き場所は……」などの具体的な話が来るかと思っていました。
ビリさん:
もちろんお世話は大切ですが、闇雲にやっていると逆効果になってしまうことも。そもそも、目的もわからず「義務」としてお世話をしていると、いずれ面倒になってほったらかしに……というパターンがよくあります。
そこで、まずは植物との距離を縮めるきっかけを持てるといいですね。
──距離を縮められる具体的な方法って何ですか?
ビリさん:
人間同士が仲良くなるのと同じように、お互いの価値観をすり合わせてあげればいいんです。
例えば、植物が好む環境と、お部屋の環境のギャップをできるだけ埋めてあげられれば、上手にお世話できる。反対に、「成長して大きくなったら置き場所に困る」とか「虫がついたら嫌」など、こちらの言い分に植物の方から歩み寄ってもらうのも必要なことです。
──そんなわがままに歩み寄ってもらうこともできるんですか……?
ビリさん:
もちろん、なんでもかんでもというわけにはいきませんが、植物によっては葉っぱや枝をお手入れしたり上手に植え替えることでサイズをとどめたり、虫が寄ってきづらい土に交換することだってできますよ。インテリアに合わせて器を着せ替えることだってできちゃいます。
──そんないろいろなことができるなんて、夢が広がりますね!
ビリさん:
せっかくだから、今日は僕のおすすめの植物「ガジュマル」に器を合わせて、手のひらサイズの鉢植えを作ってみましょうか!

──手のひらサイズのガジュマル、かわいい! この大きさなら一人暮らしの部屋にも置けそうです。器もおしゃれでインテリアとしても素敵……。
ビリさん:
でしょ! ガジュマルは生命力が強く、比較的置き場所も選ばないので初心者やマンション園芸向きと言えるかもしれません。
そして、何といっても幹の形のバリエーションが様々で魅力的! お気に入りの形を選ぶのも楽しめます。
一人暮らしでも育てやすい! 自分だけの「ガジュマル鉢植え」をDIY!
というわけで、今回は実際にガジュマルの鉢植えづくりを体験させてもらうことに。必要なものはガーデニングショップやホームセンターなどで入手できたり、生活雑貨でも代用できるとのことなので、皆さんもチャレンジしてみては!
必要なもの
・ガジュマルの苗
・好みの器
・鉢底ネット
・鉢底石
・土
・ピンセット
・細い棒(箸など)
・ハサミ
手順1.お気に入りの苗を見つける!
まずは、あなたの「同棲相手」となるガジュマルの苗選び。個性が光る苗の中から、お気に入りの相手を見つけよう。

手順2.とっておきの器を選ぶ
次に、ガジュマルの「新居」となる器を選ぶ。自分の部屋との調和も考えながら、好みの器をチョイス。


悩んだ結果、苗と器の組み合わせはこちらに決定! じっくり選んだので、なんだか愛着が湧いてきた。

ちなみに、鉢の代わりとして、茶碗や湯呑み、お猪口、マグカップなどの食器を使ってもOK! 空き缶や小物入れ、ガラス容器などのアイテムを活用することも可能。食器屋さんや雑貨店、100円ショップなどで好みのものを探してみよう。
その際、底に水を排出するための穴をあけるのを忘れずに!(直径1cmほど) 穴あけサービスをやっているガーデニングショップやホームセンターをリサーチしてみるのもおすすめ。
もし穴を開けるのが難しい場合は、「鉢カバー」として利用するという方法も。底穴のある鉢に植えた植物を鉢ごと器に入れて、水やりのときは鉢を取り出して水やりをしよう。
手順3.植え替えの準備
苗と器が決まったら、次は器の下準備をする。
まずは鉢底の穴に「鉢底ネット」をかぶせて、土が流れ出てしまわないようにする。


さらに水はけをよくするために「鉢底石」を敷く。

ここまでで器の準備はOK!
次のページでは、いよいよガジュマルの植え替えにトライ!