一合炊き容器vs土鍋vsフライパンvs格安炊飯器、一人暮らしのベストな炊飯はどれ?
一人暮らしのベストな炊飯はどれだ?
日本人にとって欠かせない炊飯器。最近では10万円以上する高級炊飯器が人気と聞くが、学生や20代の一人暮らしには厳しい……。そこで、自宅でご飯を炊く場合、どれがうまいのか、手間がかからないか、それぞれの方法を比較してみたい。

今回試したのは、電子レンジで使える一合炊き容器、フライパン、土鍋、格安炊飯器の4つ。それぞれの所要時間、手順、味はどのように違うのかを実際に試してみた。炊飯方法以外でなるべく味に違いが出ないよう、米は同じ米袋のものを1合ずつ、水も同じミネラルウォーターを使用した。なお、味の判定は個人的な好みや主観が入っているので、ご容赦を。

一合炊き容器

【手順】
1)米を研ぎ、水を指定の線まで入れて、5分ほど水に浸す。
2)電子レンジに10分かける。
3)20分蒸す。
実際にかかった時間:(浸水から炊きあがりまで)35分
【感想】
芯もべたつきもなく炊きあがる。味も可もなく不可もなく……といったところ。ただ、米の味があまりしないような気がするのは、気分の問題だろうか?
フライパン

【手順】
1)米を研ぎ、水200mlと一緒にフライパンへ入れる。
2)ふたをして強火にかけ、水を沸騰させる。沸騰したら、弱火に5分かける。
3)火を止め、10分そのまま蒸す。
実際にかかった所要時間:(火にかけてから炊きあがりまで)15分
【感想】
べたつきはないが、少し芯が残ってしまった。米を炊く前に、一定時間水に浸すべきだったかも。テフロン加工のおかげか、おこげもなくキレイに炊くことができた。こびりついていないので、洗うのも楽。
土鍋

【手順】
1、米を研ぎ、水200mlと一緒に土鍋に入れ、5分ほど放置。
2、ふたをして強火にかけ、水を沸騰させる。沸騰したら、ふたをはずし、沸騰が落ち着くのを待つ。
3、再びふたをして、蒸気が出なくなるまで弱火にかける。(約10分)
4、蒸気が出なくなったらふたを開け、水気が飛んでいるか確認。飛んでいたら、すぐふたをして、火を止めて10分ほど蒸す。
実際にかかった所要時間:(浸水しはじめてから炊きあがりまで)33分
【感想】
香ばしいかおりがしており、鍋の底にはおこげがついていた。しっかりと米の味がしておいしいが、洗い物が面倒なことに。
格安炊飯器

【手順】
1、米を研ぎ、水を指定の線まで入れる。
2、炊飯スイッチを押す。
実際にかかった所要時間:(炊飯スイッチを押してから炊きあがりまで)27分
【感想】
おこげのようなものが少し見られるも、芯も残らず普通に炊けている。土鍋ほど米の味が楽しめるわけではないが、十分においしかった。
所要時間でみるとフライパンが最も短いが、手間でみると格安炊飯器に軍配が上がる。個人の好みにもよるが、筆者のなかでは土鍋で炊いたご飯の味が一番だった。日本人の食卓に欠かせないご飯。好みに合わせて、いろいろな炊き方を極めてみるのも楽しそうだ。
(ミノシマタカコ+ノオト)