狭くても快適に!四畳半の部屋での家具の選び方・レイアウト方法

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四畳半レイアウト術:家具の選び方・色の使い方編

四畳半の部屋をより快適に過ごすためには、部屋を広く見せる努力が必要。まずは狭い部屋で使う家具や色の選び方について紹介しよう。

四畳半レイアウト術:家具の選び方①背が低く、奥行きが浅い家具を選ぶ

四畳半の部屋にはなるべく背の低い家具を選ぼう。高さのある家具をたくさん置いてしまうと、部屋に圧迫感が生まれて狭く感じてしまう。収納量が欲しい場合は、横に長いものを使う方が狭さを感じにくい。

また、家具の奥行きも部屋の広さの感じ方に影響を与える。奥行きが浅い家具の方が部屋を圧迫しにくいのでおすすめだ。家具同士の奥行きを揃えると、均一に見えるのでその分部屋が広く感じられる。

背の低い家具でそろえると部屋の面積を広く見せることができる
背の低い家具でそろえると部屋の面積を広く見せることができる

四畳半レイアウト術:家具の選び方②家具の「向こう側」が見えるものを選ぶ

ガラス製のテーブルや棚、脚付きのチェスト、背板のないオープンラックなど、家具の「向こう側」が見えるものを選ぶと、脚が長いものの方が床の見える面積が広くなるので、このようなタイプを選ぶとよりすっきりとした印象に仕上げることができる。

ガラス天板から透けて見える床やオープンラックの奥に見える空間が広がりを感じさせてくれるポイント。脚付き家具を選ぶ場合は、脚が長いものの方が床の見える面積が広いので、よりすっきりとした印象に。

向こう側が見える家具を選ぼう。狭い部屋にも置きやすいラダーシェルフがおすすめ
向こう側が見える家具を選ぼう。狭い部屋にも置きやすいラダーシェルフがおすすめ

四畳半レイアウト術:家具の選び方③膨張色×後退色を組み合わせる

部屋を広く見せるうえでは、色の選び方も大切。

まず、部屋全体的を膨張色と呼ばれる明るい色で揃えるのがおすすめだ。膨張色は広がって見える色なので、洋服では敬遠される場合もあるが、狭い部屋にはぴったり。

壁や天井、家具にラグ、カーテン、ベッドリネンなどの大きな面積を明るい色にするように意識しよう。白やベージュ、ペールトーンの色だと解放感があって、より部屋が広く感じられる。

また、青などの寒色系や暗い色は後退色といって、奥行きが感じられる色。遠くにあるように見えるので一部の家具やファブリックなど、部屋のアクセントとなるアイテムに少し後退色を取り入れると、膨張色とのメリハリがついて部屋が広く感じられる。

部屋の大きい面積を占めるカーテンやソファ、ラグを膨張色の白で統一する
大きい面積を占めるカーテンやソファ、ラグを膨張色の白で統一する

四畳半レイアウト術:家具の選び方④テレビは壁掛けにする

四畳半の広さの場合、一般的なテレビをテレビ台に置いて配置してしまうとそれだけで場所を取ってしまう。そこでおすすめなのが、壁掛けテレビだ。

テレビを壁に掛けておけばテレビ台などが必要なくなり、その分部屋を有効活用することができる。また、最近のテレビは安価なものでも薄型のモデルが多くなっているので、そのようなものを購入すれば部屋の圧迫感もなくテレビを設置できるだろう。

ただし賃貸物件の場合、くぎやネジで穴を開けると、退去時の修繕費がかさんでしまう可能性がある。そのため事前に大家さんや管理会社に確認が必要だ。

壁に穴を空けられない物件なら、壁掛け風スタンドや突っ張りポールの活用を検討しよう。

詳しくは下記記事で解説している。
https://www.chintai.net/news/56568/

四畳半の部屋にある壁掛けテレビ
壁掛け風にできるアイテムもある!

四畳半レイアウト術:家具の選び方⑤ベッドは収納付きのものを選ぶ

「ベッド」も部屋の場所を大幅に取る家具の1つ。基本的に背丈以上の大きさであるため、四畳半という狭い空間ではベッドを置いてしまったらほとんどの家具が置けなくなってしまう。

そこでおすすめしたいのが、収納付きのベッドを選ぶことだ。ベッドとしての機能だけでなく、収納がもともと少ない四畳半の部屋に収納スペースを新たに設けることができる。

たとえば、収納を増やそうとしてカラーボックスやクリアボックスなどを設置してしまうとそれだけで部屋の自由なスペースがより狭くなってしまう。しかし、収納付きのベッドを選ぶことによって、ほかのスペースを減らすことなく収納スペースを増やすことができるのだ。

四畳半の部屋にある収納付きベッド
収納付きのベッドは便利

四畳半レイアウト術:家具の配置編

四畳半レイアウト術:家具の配置①家具は部屋の手前から奥に向かって低くなるように

背の低い家具で揃えられない場合は、家具のレイアウト方法を工夫して部屋を広く見せよう。部屋の入り口から奥に向かって、家具の高さが段々と低くなっていくように配置すると、遠近法の効果で奥行きが感じられる。

ドアの近くに背の高い書棚などを配置して、奥には背の低いベッドを配置する というようなレイアウトがいいだろう。家具の高さが凸凹になる配置をすると、それぞれの家具の圧迫感を感じやすいので注意しよう。

家具は部屋の手前から奥へ向かって背の高い順に並べるとよい
家具は部屋の手前から奥へ向かって背の高い順に並べるとよい

床や壁を見せる

床や壁を見せることによって、物のない隙間が生まれると、部屋が広く感じられる。これは家具の選び方のところでお伝えした、家具の「向こう側」を見せるという話と同じである。

脚付きのベッドにして床を見せたり、床に物を置かないようにしたりとちょっとした工夫で四畳半の部屋でも開放的になる。家具をレイアウトする時はなるべく片側の壁に寄せて、反対の何もない壁を見せるようにしよう。

このとき、壁にはポスターや写真、ウォールシェルフなどを付けないようにしよう。何もない壁が空間に広がりを印象付けてくれる。

フォーカルポイントを作る

「フォーカルポイント」とは、部屋の中で目を引く場所のこと。ポスターや写真、観葉植物、オブジェなどお気に入りのものをアクセントとして置いてみよう。

部屋に入ったときに、パッとそこへ目線が行くので、部屋の狭さを感じにくくさせる効果が期待できる。このときの注意ポイントは、意味もなく雑多に飾らないこと。一ヶ所に絞って配置し、目線があちこちに行かないようにしよう。

差し色にクッションなどのファブリックアイテムを使うのもオススメ
差し色にクッションなどのファブリックアイテムを使うのもオススメ

四畳半の狭い部屋でも、レイアウトや工夫次第で快適な暮らしを実現できる!

四畳半の狭い部屋でも、家具の選び方やレイアウトの仕方次第で、広く感じられるのがお分かりいただけただろうか?
明るい色を選んだり、家具の高さを意識したりとちょっとしたポイントに気を付けるだけで狭さが感じにくくなる。

工夫を凝らした四畳半の部屋で、ぜひ快適に過ごしてみてほしい。

文=ハナ アズキ
Webライター。色彩検定1級。大学でインテリア・建築について学んだ後、インテリア販売会社に勤務。現在はインテリアコーディネートや暮らし・生活雑貨などについて執筆するほか、子育て中のため経験を生かした子供に関する記事も手がけている。

2021年8月加筆=CHINTAI情報局編集部

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