引越し作業が終わらない!間に合わなかったらどうなる?計画的な引越し準備法とは

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引越し準備や荷造りが終わらない場合の対処法

引越しに慣れていない人にとって、「引越し作業」は終わりの見えないものだ。引越し直前になっても荷造りが終わっていない!なんて時はどうすればよいのだろうか。

今回は引越し作業が終わらない場合にどうなってしまうのか、また「終わらない引越し」を「終わる引越し」にするための計画的な準備方法をお教えする。

終わりが見えない気さえしてくる引越し作業
終わりが見えない気さえしてくる引越し作業

そもそも引越し作業が間に合わないとどうなってしまうのか

もし引越し当日までに荷造りなどの引越し準備が終わっていなかった場合。引越し業者に迷惑をかけてしまうのはもちろんだが、既にトラックや作業スタッフが自宅へ向かっている場合には、急にキャンセルしたいと言っても実費が発生することになる。また新生活シーズンなど引越し業者の繁忙期にあたる場合、状況によっては引越し日の変更を受け付けてもらえない場合もあるのだ。

また、物件の退去期日ギリギリに引越しをする予定だったという場合は、大家さんとの交渉も必要になる。かかるはずのなかった日割り家賃が発生する可能性が高いだけでなく、「すでに次の入居者が決まっている」という場合には大きなトラブルになりかねない。

上記を踏まえ、どうしても引越し期日までに引越し準備が終わりそうにないという場合は、なるべく早い段階で引越し業者と物件管理会社の双方に、引越し予定日をずらせるかを確認しよう。場合によっては、日時を後ろ倒しにしてくれるかもしれない。

引越し準備が終わらない場合の対処法

引越し日を後ろ倒しにすることもできなかったという場合は、とにかく「運べる状態」にすることが重要だ。友人や家族に引越しの作業の手伝いを頼んでみよう。

友達に引越し準備を手伝ってもらおう。お礼をするのを忘れずに
友達に引越し準備を手伝ってもらおう。お礼をするのを忘れずに

洋服類などの軽くて破損の恐れのないものは、業者によっては衣装ケースに入れたままでも運んでもらえる。また、クローゼットなどに掛かっている服は、わざわざ外して梱包したくとも、そのまま「ハンガーボックス」などの梱包資材に入れてくれる引越し業者もいる。

またテレビや冷蔵庫などの家電についても、自分で緩衝材などに包まなくとも、業者が布製のカバーを持参して梱包してくれる場合が多い。事前に梱包する必要のないものは何なのか、引越し当日に持ってきてもらえる梱包資材にはどんなものがあるのか、利用する引越し業者に確認しておくとよいだろう。

ちなみに、引越しプランを契約する段階で、すでに時間がないことが分かっているという場合は、梱包も業者にお願いできるプランを利用しよう。このプランはお金がかかるが、食器類や小物など、ほとんどの荷物の梱包を業者へお任せすることができるため、大幅に時間をカットできる。

それでも間に合わない場合の対処法

宅配便を使う

どうしても準備が間に合わない場合は引越し業者に持って行ってほしい大きい荷物から準備をはじめ、小さい荷物などは宅配業者にお願いしよう。
冷蔵庫の水抜きは忘れがちなので早めにやっておこう。
収納に入っている小物はとりあえずダンボールにまとめて入れてしまうなどするとより早く準備できるだろう。

「荷造りが終わらない!」と直前で慌てないために。引越し作業を計画的に終わらせるためには?

役所で行う引越し手続きは一度に済ませる

引越しの際には、さまざまな住所変更手続きが必要だ。市区町村の役所にて行う手続きとしては主に以下のようなものがある。

・転出届(もしくは転居届)
・マイナンバー関係
・国民健康保険の変更手続き
・国民年金の変更手続き
・児童手当の手続き

現在は土日に役所の窓口を開けている自治体もあるが、基本的には「土日祝日休み、17時~18時まで」というところが多い。仕事が土日休みの人の場合、手続きのためにわざわざ仕事を休んで役所に行ったのに手続きし忘れがあったら大変だ。

引越しまで時間がない場合、限られた時間を無駄にしないためにも二度手間は避けたいところ。必要な手続きは、一度にすべて済ませてしまうことをおすすめする。

また、これらを行う際は、印鑑と身分証明証など必要書類を忘れずに持っていこう。

役所での引越し手続きはまとめて完了させよう
役所での引越し手続きはまとめて完了させよう

「必要かもしれないもの」は「いらないもの」。引越し前に断捨離を

初めて引越しをする場合、引越し先でどんなものを使うかわからず、「あれもいる、これもいる」とあらゆる物を持っていこうとしてしまいがちだ。

しかし、余計なものを梱包する時間がもったいないし、新居へ使わないものを持ち込むことは、引越しにかかる運搬費も高くなるので費用面でも無駄を生む。

引越しのときこそ断捨離のチャンス。「必要かもしれないもの」は、多くの場合「いらないもの」だ。「いるかどうか迷ったもの」はすべて捨て、「絶対にいるもの」だけを残そう。一番大きなゴミ袋を最低でも30枚ほど用意して、「いらないもの」「迷ったもの」はどんどん捨てていく。ちょうどよい整理の機会だと割り切ることが大事だ。

特に大型家具や家電については、トラックの荷台のスぺースの多くを占めるもの。場合によっては処分し、新しい引越し先で買い直すほうがお得な場合もある。よく検討しよう。

引越し先に持っていくものをよく検討しよう
引越し先に持っていくものをよく検討しよう

荷物の梱包・準備はコツコツ行うべし

引越し荷物の梱包は、事前に少しずつ始め、コツコツ片付けていくことが重要だ。引越しの前日から用意を始めてもまず終わらない。できれば引越しが決まった段階から取りかかるようにしよう。

梱包の際は、「しばらく必要のないもの」から梱包していくと、作業がスムーズに進む。たとえばシーズンオフの洋服やレジャー用品、しばらく読まない本や見ないDVDなどがその代表例だ。

引越しの荷造りはコツコツ進めるが吉
引越しの荷造りはコツコツ進めるが吉

引越し1週間前になったら、冷蔵庫の中身や調理器具も片付け始める。生活に必要な最低限のものだけを残し、ほかのものはすべて梱包してしまおう。

引越しのための梱包をする場合は、ダンボールに「台所・調理器具」「洗面所・日用品ストック」などと記しておくと引越しをした後の荷ほどき作業が楽になる。

「終わらない引越し」を「終わる引越し」に!計画的な準備が不可欠

もし引越し準備が期日までに終わらないとわかったら、なるべく速やかに管理会社と引越し業者に連絡を入れ、日程の調整を行おう。ただし場合によっては、本来発生する予定のない出費を招くこともある。「終わらない引越し」を「終わる引越し」にするためには、計画的な引越し準備を心がけるようにしよう。

文=鍋谷萌子
引越し回数18回のフリーライター。食事関係の資格を5つもち、その土地のおいしい名物を食べるのが趣味

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CHINTAI編集部
CHINTAI編集部

1992年創業、お部屋探しや生活の情報を発信してきた株式会社CHINTAIが運営するWebメディア。引越しに関する情報はもちろん、家事や家計、季節の楽しみなど日々を豊かにする知識を調査・ご紹介。
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