【犬との暮らし】一軒家のペット可賃貸に住む女性に物件探しや部屋作りのコツを聞いてきた
ご近所さんと一軒家が強い味方!10年越しで叶えた「犬との暮らし」
犬のいる暮らしに強くあこがれていたという宇野希さん。結婚10年の記念の年に念願のペット可物件へ引越し、これもまた念願の柴犬・あずきを迎えた。1年かけて選んだという現在のお部屋。一体どのようなポイントで探し、決めたのだろうか?

プロフィール
名前:宇野希さん
年齢:40代
性別:女性
職業:アロマセラピスト
飼い主歴:約7ヶ月
物件情報
所在地:東京都杉並区
居住人数:2人+1匹
家賃:210,000円
間取り:3LDK(約83㎡)
築年数:約1年

愛犬のプロフィール
名前:あずき(9ヵ月・メス)
犬種:柴犬
性格:食いしん坊
犬にかかる費用
月々の飼育費用:約10,000円(エサ・ペットシーツ他)
初期費用:約60,000円(ワクチン、ケージ、ベッド、食器、カーペット他)
犬を迎えることを前提に探した念願のペット可賃貸の一軒家
「いつか犬と暮らしたい」と思っていた希さん。結婚10年目に東京都杉並区にあるペット可の一軒家に引越し、柴犬の〝あずき〟を迎えて夢を叶えた。
「前の住まいは今と同じ杉並区内のペット不可のマンション。主人の転勤のタイミングで引っ越すと会社から費用の補助が出るので、その時期にペット可物件に引っ越すつもりでした。でもなかなか辞令が下りなくて。私が無意識に犬を飼いたいと言っていたのを主人が見ていたようで、結婚10年の記念の年に、辞令を待たず実費での引越しを決めてくれたんです」(宇野さん)
大きい公園があり犬を飼っている人も多いため、同じ杉並区内でペット可物件を探した。騒音トラブルを予防し、犬と遊べる広さを確保するため、一軒家が絶対条件。加えて、ご主人が希望する駐車場付きにこだわった。
ところがインターネットで探しても、希望の物件が見つからない。駅近や築浅にはこだわっていなかったが、そもそも戸建ての物件数が少ないのだ。根気よく探し続けて1年が経つ頃、現在の住まいが新築の状態で募集をかけているのを発見。広さと周囲の家からやや離れた環境が気に入り、2017年9月に引越した。
「物件と並行して愛犬も探していたんです。主人が『まろ眉がかわいい黒い柴犬のメス』と言うので、信頼できるブリーダーを調べて相談していたところでした。10月に生まれた子犬に会ったら本当にかわいくて! 『まさに理想の子だ!』と、主人も私大喜びでした。それがあずきとの出会い。そして12月に迎えたんです」(宇野さん)
犬が安全でかつ一緒に楽しめる部屋作り
あずきを迎えてから生活も部屋も一変した。留守番させている間が心配で、希さんは早めに帰宅するように。広いサークルを設置するために家具を移動し、足が滑らないようフローリングには大きいカーペットを敷いた。アロマセラピストの資格を生かし、あずきがリラックスできる香りを調合して部屋に置いている。



散歩デビュー後は近所に犬連れの友達ができ、しつけや工夫を教えてもらっている。「留守中の暇つぶしには〝知育玩具〟が便利」と聞いて、さっそく取り入れた。
「あずきを迎えてから犬友達が増えてうれしいですね。いろいろな方がかわいがってくれるおかげで、社交的な子に育っています。おやつもよくもらうので食いしん坊に(笑)。私も散歩をしながら新しい店を発見する楽しみが増えました」(宇野さん)
休日にはご主人の運転で一緒にドッグランへ遊びに出掛けている。外食が減り自宅での食事も増えた。あずきには健康ため人の食事を与えないが、ソファの背もたれに座って一緒に食卓を囲めるよう配置を工夫している。


「一番変わったのは主人かもしれません。今まで見たことのないような笑顔であずきと遊んでいます(笑)。走ったり転がったりして遊ぶので、一軒家にして正解でした」(宇野さん)
二人の暮らしに1頭が加わっただけで、急ににぎやかになった。「毎日が楽しい」という希さんの一言に、幸せがぎゅっと詰まっているように感じた。


文=金子志緒
写真=阿部昌也
※「CHINTAI2018年9月号」の記事をWEB用に再編集し掲載しています
