彼氏と同棲したら生活費用はいくらかかる? リアルなお金事情を聞いてみた!
同棲カップルの生活費はいくら?どう分担している?
大好きな恋人と憧れの同棲。楽しいこれからの生活に思いを膨らませているだろう。しかし、同棲を始める前には今後の生活費についてきちんと話し合っておく必要がある。このとき、世の同棲カップルたちはどうやって決めているのかと悩むカップルも多いのではないだろうか。
今回は、同棲で必要になる生活費について詳しく解説していく。お金で揉めないためにも、リアルなお金事情や生活費の分担方法を知り、計画的な生活を心がけてほしい。
この記事でわかること
同棲費用の目安は、家賃も合わせて月々32万円以上
生活費の分担方法「すべて折半」「項目ごとに負担」「収入に合わせて割合を決める」など
費用で揉めないためには、ルールや各々の金銭感覚について事前にしっかり話し合うこと
このページの目次
同棲カップルの生活費は?リアルな事情をのぞいてみよう!

今回は筆者の友人である3組の同棲カップルに、リアルなお財布事情を聞いてみた。
CASE1.彼氏(38才)&彼女(32才)新宿区在住
- 職業
彼氏:マーケティング系会社員 彼女:美容系会社員 - 収入(2人分)
約500,000円 - 家賃
120,000円 - 生活費内訳
光熱費30,000円/食費40,000円/日用品など生活費10,000円 - 生活費の分担
すべて折半。
家賃と光熱費は彼がまとめて支払い、計算後折半して彼女が彼に払う。一方、食費と生活費は彼女がまとめて負担し、その後折半して彼が彼女に払う。
CASE2.彼氏(25才)&彼女(25才)武蔵野市在住
- 職業
彼氏:ウェブ関係 彼女:フリーライター - 収入(2人分)
約450,000円 - 家賃
85,000円 - 生活費内訳
光熱15,000円/食費20,000円/日用品など生活費10,000円 - 生活費の分担
基本、固定費や生活費に関しては彼氏が負担。
家賃&光熱費は彼氏が支払い、食費&生活費は月々3万円を彼氏が彼女にお金を渡してやりくり。
CASE3.彼氏(28才)&彼女(28才)板橋区在住
- 職業
彼氏:会社役員 彼女:派遣社員 - 収入(2人分)
約700,000円 - 家賃
92,000円 - 生活費内訳
光熱25,000円/食費は完全に別/日用品など生活費10,000円 - 生活費の分担
家賃は2人で折半。光熱費は彼氏、日用品は彼女負担。食費については、普段から互いに外食派のため自宅での食事はほぼなく、一緒に外食したときは彼氏が支払う。
3組の同棲カップルのお財布事情はそれぞれ
CASE1は家賃も生活費もすべて都度折半するタイプで、CASE2は彼氏がほとんど支払っている。結婚間近なこともあり、将来を見据えて彼氏が生活費全般を負担しているようだ。生活費は抑え気味だが、それぞれの趣味にはお金をかけているとのこと。
彼氏の方が多めに支払っているCASE3は、ほとんど自宅で食事を取らないという外食中心生活。光熱費は彼氏の支払いだが、払い忘れのあるときはと彼女が支払っているとのこと。実際はもう少し彼女の支払いは多いそうだ。
これまで3組のリアルな声を紹介してきたが、カップルの数だけ生活事情が異なるのは当然のこと。円滑に同棲生活をスタートさせるためには、二人暮らしのメリット・デメリット、お金で揉めないためのポイントをしっかり押さえておくことが大切だ。
同棲カップルの生活費の目安
総務省が2021年に実施した家計調査によると、二人暮らしの世帯にかかる平均支出は以下のとおりである。家賃は居住地により相場が異なるため、ここでは住居費以外を紹介する。
食料 | 66,327円 |
---|---|
光熱・水道 | 19,168円 |
家具・家事用品 | 11,048円 |
被服及び履物 | 6,539円 |
保健医療 | 14,924円 |
交通・通信 | 34,529円 |
教育 | 507円 |
教養娯楽 | 21,481円 |
その他の消費支出 | 54,099円 |
合計 | 228,622円 |
統計によれば、二人暮らしの世帯で、住居費以外で生活費としてかかる費用は約23万円となった。
上記に加え、家賃がプラスされることも忘れないでほしい。。東京23区の場合、1LDKの家賃相場は9万2,000円〜20万円になるため、家賃も合わせると月々の支出は32万円以上ということになる。
もちろん、統計はあくまでも年齢や家族構成を加味しない平均値なので、目安と考えておこう。
東京23区の家賃相場
一般的に同棲カップル向けと呼ばれている、1LDK・2K/2DK・2LDKの家賃相場は以下のとおりである。
市区都名 | 1LDK | 2K/2DK | 2LDK |
---|---|---|---|
港区 | 23.80万円 | 22.90万円 | 37.00万円 |
渋谷区 | 19.90万円 | 15.60万円 | 28.50万円 |
新宿区 | 18.20万円 | 14.00万円 | 27.40万円 |
台東区 | 17.70万円 | 13.80万円 | 22.30万円 |
目黒区 | 19.00万円 | 13.65万円 | 28.50万円 |
豊島区 | 15.20万円 | 11.85万円 | 27.30万円 |
世田谷区 | 14.65万円 | 11.10万円 | 22.20万円 |
中野区 | 15.30万円 | 10.20万円 | 24.30万円 |
練馬区 | 12.00万円 | 8.55万円 | 13.90万円 |
板橋区 | 12.70万円 | 8.50万円 | 19.40万円 |
葛飾区 | 11.50万円 | 7.20万円 | 20.30万円 |
足立区 | 11.00万円 | 7.30万円 | 15.20万円 |
江戸川区 | 11.90万円 | 7.80万円 | 14.00万円 |
23区でも場所により大きく異なるが、最低でも70,000円以上、高いところでは2LDKで30万円を超える。
カップルの同棲は、経済的メリットが大きい
二人暮らしのメリットは、家賃や通信費といった固定費を折半できる点だ。二人暮らしというとお金がかかりそうなイメージがあるが、一人暮らしにかかる費用に比べると経済的メリットは大きいといえる。
2021年の家計調査をもとに、一人暮らしと二人暮らしにかかる費用を比較した。
生活費 | 二人暮らし | 二人暮らし(一人あたり)金額 | 一人暮らし |
---|---|---|---|
食料 | 66,327円 | 33,164円 | 38,410円 |
光熱・水道 | 19,168円 | 9,584円 | 11,358円 |
家具・家事用品 | 11,048円 | 5,524円 | 5,687円 |
被服及び履物 | 6,539円 | 3,270円 | 4,606円 |
保健医療 | 14,924円 | 7,462円 | 7,625円 |
交通・通信 | 34,529円 | 17,265円 | 18,819円 |
教育 | 507円 | 254円 | 7円 |
教養娯楽 | 21,481円 | 10,741円 | 17,082円 |
その他の消費支出 | 54,099円 | 27,050円 | 29,226円 |
合計 | 228,622円 | 114,311円 | 154,937円 |
このほか、二人暮らしでは、家事を分担することで負担を軽減できる点や、二人で一緒に住むことで防犯面での安心感が得られる点もメリットである。
同棲カップルの生活費はどう分担する?
生活費を2人で分担するときは、以下の4つのパターンが考えられるだろう。
すべての生活費を折半する
2人の収入がほぼ同じ場合、完全な折半にするカップルが多い。生活費すべての支出項目が二等分されるため、それぞれの負担が明確になり、平等に負担できるのが特徴だ。しかし収入に差がある場合、完全に折半してしまうと収入が少ない側の負担が大きくなり、不満の原因につながる。
生活費の項目ごとに担当を決める
「家賃・光熱費・食費・そのほかの支出」などの項目に分け、それぞれ担当を決めて支払うという方法がある。担当分の生活費をきちんと支払うようにすれば、家計管理もしやすくなるのが特徴だ。細かい計算の必要がなく、収入の差があるカップルにおすすめの方法である。
項目ごとに分けることで生活費の支払いのほか、家事分担なども話し合うきっかけになるだろう。
それぞれの収入に合わせて割合を決める
収入が多い方が多めに出す折半ルールだ。二人の収入の合計を10として、それぞれの収入の割合を計算する。6:4や7:3など収入に応じて支払う金額の割合を決めておくと、お互い自由に使えるお金の額に差がなくなる。
不満が出にくくなり、ケンカの防止にも効果的だ。
次のページでは、同棲前に知っておきたい節約術をご紹介!また、生活費で揉めないための押さえておきたいポイントについて解説します!これから同棲を考えている人も、今同棲中の人もチェックしてみて。