【インテリアコーディネート術】くつろげる部屋作りの秘訣とは?インテリアスタイリストの実例紹介
ゆったりとくつろげる、居心地の良い部屋作りのコツとは?
こだわりの部屋づくりノウハウを学ぶため、今回は東京都世田谷区にある1LDKの賃貸物件に住むS.Kさんのお部屋を訪問。
インテリアスタイリストとして、モデルルームや商業空間、雑誌や広告など幅広い分野で活躍しているS.Kさん。自宅兼仕事場の部屋は、ヴィンテージな雰囲気のある素材や小物を使っておしゃれに演出している。

コーディネートの秘訣は、窮屈な印象を与えないよう大きすぎる家具を置かないことだと教えてくれたS.Kさん。グリーンを差し色に、ぬくもりのある落ち着いた雰囲気の部屋に仕上げている
このページの目次
プロフィール
名前:S.Kさん(Instagram:@sisusta_kubota_shun)
職業:インテリアスタイリスト
居住地:東京都世田谷区 二子玉川駅よりバスで10分
居住年数:2年
物件データ
間取り:1LDK
築年数:25年

自宅を仕事場とする人にとって、1LDKはピッタリな間取りだ
①. 質感あふれる手作りウォールブロックでヴィンテージ感を演出
レンガ風の壁はスチレンボード製。半田ごての熱で凹凸をつけ、目地材と塗料を塗れば本物のようなザラっとした仕上がりに。マスキングテープの上に両面テープで接着しているので、原状回復も簡単!

白く味気ない壁紙も、レンガ風にすることで一気にヴィンテージ感がアップ。英字のポスターを飾ると馴染む
②. 台車を活用しローテーブルに!
S.Kさんがテーブルとして使っているのは、なんと台車。使い込まれたレトロなものを使用したことで、重厚感のある雰囲気を演出に成功している。こちらも背が低いため、空間を圧迫せず室内を広く見せてくれるる効果もある。

味のある台車をテーブルがわりに。簡単に動かせるところもうれしいポイント
③. お手軽オープンシェルフで“魅せる”収納に
ダイニングの収納棚はボックスと合板を組み合わせてDIY。ブロックごとに物のジャンルを分けてスッキリ収納している。

「“魅せる”ことを意識すると自然とゴチャつかないので、仕事で使うカタログや雑貨が手に取りやすくなりましたね」とS.Kさん
④. グリーンで安らぎの空間づくり
家具や雑貨のような無機質なモノの中に「生き物」である植物を取り入れることが、S.Kさん流・居心地の良い部屋作りのポイント。本物のグリーンは癒やし効果も抜群!

S.Kさんにとっての癒やしスポット。背の低い家具がグリーン置き場としても活躍している
⑤. ウォールペーパーでキッチンの雰囲気を居室と統一
無機質になりがちな冷蔵庫やキッチン収納の扉には、低コストでヴィンテージな雰囲気をつくり出せる木目シールを使用。室内のテーマカラーを統一し、空間を美しく見せることができる。

ウォールペーパーを使えば、とても簡単にヴィンテージ感を出すことができる。無機質で雑然としがちなキッチンまわりも、居室のテーマに合わせて作りこもう
⑥.有孔ボードでキッチンを使いやすく管理
場所を取りがちなキッチンツールは、有孔ボードを使った壁掛け収納でスマートに整理。雑然としがちな鍋の蓋やフライパンも、壁面に掛ければ取り出しやすいうえに見た目もスッキリ!

有孔ボードでキッチンを使いやすく整理整頓。S.Kさんのアイデアが光るキッチンに
ただいるだけで癒やされる、くつろぎのお部屋を作るには?
できる限り背の低い家具で統一して空間にゆとりを持たせたり、本物のグリーンを取り入れることで、ゆったりとくつろげる部屋にできることがわかった。癒やしのヴィンテージルームを手に入れたい人は、今回ご紹介したS.Kさんの部屋づくりテクニックをマネてみてはいかがだろう。
文=大橋由季(エヌプラス)
写真=まつたに桜
※「CHINTAI2018年6月号」の記事をWEB用に再編集し掲載しています
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