ポスターで部屋をワンランクアップする方法
デザインやキャッチコピーなどで、道行く人を魅了するポスター。イベントの告知をはじめ、商品の広告ツールとしても利用されるが、なかには思わず部屋に飾りたくなるような、すてきなポスターもある。
そんなポスターの魅力について、海外から厳選したポスターを集める「ナップフォード・ポスター・マーケット」の井上恭太さん・慶太さん兄弟に聞いてみた。
「日本ではポスターというとチープなイメージを抱かれがちですが、世界に目を向けるとオシャレなものがたくさんありますし、インテリアとしても楽しめます。手頃な価格で購入できる割にデザイン性が優れているので、部屋のセンスをアップしてくれますよ。たとえば、1980年代はさまざまなタイプのアートポスターが豊富なのですが、日本ではあまり知られていない画家による美術展の告知ポスターなどは珍しく、人気も高いですね」(弟・慶太さん)
「無機質になりがちな壁なので、是非思い切ってアート的なものもアクセントで飾ってみてほしいですね。あとは、気になったポスターを中心に選んでもらって、周りに洋書や小物を置くことで雰囲気が出ます」(兄・恭太さん)
ちなみに、恭太さんの部屋の壁は著名な画家・ジャコメッティが手掛けたポスターを中心に、写真や猫のポスターを配しているそう。違うテイストのものを組み合わせる上級者アレンジだ。
とはいえ、「いいな!」と思っても部屋とマッチしなかったら意味がない。そこで初心者でもハズさないポスター選びの3つコツを聞いてみた。
文字ベース
人気なのは哲学者やエピグラム(機知・風刺に富んだ短い文や詩)などの言葉をモチーフにしたメッセージ的なもの。ポジティブな言葉を選んで、毎日目にすることでモチベーションもアップしそう。
モノクロ
白と黒を基調としたデザインは、どんな空間にもマッチしやすい。ちょっと冒険したデザインのポスターでもモノクロなら浮かずに部屋に馴染む。
カラーを統一
家具の色調や壁紙など、部屋のトーンにあわせて選ぶことで全体のバランスがよ良くなる。
また、賃貸物件の原状回復義務もポスターを飾るハードルのひとつだが……。
「賃貸物件の場合、壁に傷がつかないようにと、ポスターを貼ったり、額縁を飾るためにビスを打ったりすることに抵抗がある人も多いかと思います。いまは原状回復義務に触れるほどの傷がつかない、壁に打てるビスやテープなども販売されているので、どんどんチャレンジしてもらいたいですね」(恭太さん)
インテリアや家具にあわせるもよし、ピンときたものを選ぶもよし。お気に入りのポスターで部屋の壁をアレンジしてみてはいかだろう。
(佐藤陽子+ノオト)