賃貸物件でも床をDIYできる!ポイントや注意点、おすすめの床材などを徹底解説

公開日:2022年12月27日

賃貸の床でDIYに挑戦したい!

賃貸の床のイメージ

「間取りや設備は気に入っているけど、雰囲気がしっくりこない」「部屋の雰囲気に飽きてきた」……。そんな人におすすめしたいのが、床のDIY。賃貸ではDIYはNGというイメージがあるかもしれないが、最近は穴あけや接着をしなくても手軽に施工できる床材があるのだ。

ここでは、賃貸物件でできる床のDIYについて解説していくので参考にしてみてほしい。

賃貸の床をDIYする場合のポイント・注意点

賃貸の床のDIYにはいくつかのポイントや注意点があるので、よく確認してから床材を購入しよう。

ポイント①:重ね張り(上張り)をする床材を使おう

賃貸物件の床材を選ぶ場合、すでにある床材を張替えることはできないため、重ね張り(上張り)をする床材に絞られる。元の床材を剥がすなど元に戻せない形で張替えることはほとんどの賃貸物件で禁止されており、退去の際の原状回復で高額な費用がかかるので注意しよう。

重ね張りができる床材には、綺麗に剥がせるフロアタイルクッションフロア、床に敷くだけで良いウッドカーペットジョイントマットなどの種類がある。

ポイント②:退去時の処分費用に注意

床の一部分をDIYするだけであれば処分も簡単だが、部屋全体に床材を敷き詰める場合、退去時に粗大ゴミとしての処分費用がかかることがある。

分解できる床材であれば、素材によっては普通ゴミとして処分できる。しかし、DIY用の床材は塩ビでできているものもあり、一辺が30cm以上のものが多いため、粗大ゴミや産業廃棄物扱いになる可能性がある点にも注意しよう。

「可燃ゴミ」「不燃ゴミ」「粗大ゴミ」など分別や扱いは自治体によって異なるので、判断に迷う場合はゴミ処理センターや自治体の担当部署に確認しなければならない。

また、床材の素材によっては家庭ゴミとして収集できないこともある。床材を購入する際には処分方法も併せて確認しておくといいだろう。

元の床を傷つけてしまう可能性がある

賃貸物件で使う床材は、剥がしても跡がつかないテープを使ったり、直置きしたりするだけなので、元の床に傷をつけるリスクが少ないのが魅力。ただし、丁寧に扱わないと、設置するときや剥がすときに傷つける可能性があるので注意しよう。

また、湿気によるカビ腐食などにも注意が必要。クッションフロアなど塩化ビニール素材は通気性が良くないため、元の床と床材に隙間があると湿気によってカビが発生することがある。防湿シートを敷く定期的にはがして乾燥させる等のメンテナンスを行おう。

賃貸物件のおすすめの床材と、それぞれのメリット・デメリット

賃貸の床のイメージ

賃貸物件におすすめの床材は、クッションフロアフロアタイルだ。どちらも施工が簡単なので手軽に床をDIYできるうえに、カラーバリエーションも豊富。理想の部屋に仕上げられる。

それぞれのメリットとデメリット、特徴を紹介するので、床材選びの参考にしてほしい。

賃貸物件DIYに使える床材①:クッションフロア

クッションフロアとは、主に木材などの柄がプリントされた、シート状になっている床材のこと。部屋のサイズや間取りにあわせてカットして敷いて使用することが多い。

クッションフロアのメリットとデメリットをチェックしておこう。

クッションフロアのメリット

耐水性がある

水を弾く性質がある塩化ビニール素材で作られていることが多く、水に濡れても傷んだりシミになったりしづらい
洗面所やキッチン、トイレなどの水まわりは水や洗剤が床に跳ねて汚れやすいが、クッションフロアにしておけばさっと拭き取れる。

低価格

クッションフロアの価格はお店や製品によって異なるが、1㎡あたり約2,000円から4,500円、6畳の部屋に敷いたとしても約20,000円から45,000円ほどで張替えられる。
リフォーム業者に依頼すると高額な費用がかかってしまうが、DIYなら手軽に張り替えができるだろう。

クッションフロアのデメリット

傷つきやすい

クッションフロアの表面は塩化ビニールなので、金属などで引っ掻いてしまうと傷がつきやすいのがデメリットだ。
また、重たい家具などを置いてしまうと凹んでしまう。模様替えをした場合やイスを置いている場合などは、凹みが目立ってしまうだろう。

経年劣化しやすい

賃貸でDIYを行う場合、クッションフロアは両面テープなどを使って貼り付けるが、接着力が弱いため年数が経過すると床から浮いてくる。浮いた部分にゴミが溜まると、クッションフロアの裏面が劣化してしまうので注意しよう。
また、クッションフロアのメリットである耐水性も、経年劣化により弱まる場合がある。耐久性の高そうな素材を選ぼう。

湿気の影響で元の床が傷む可能性がある

前述の通り、塩化ビニール素材の床材は通気性が悪い。クッションフロアの接着力が弱まって床から浮いたり、しっかり接着できていなかったりすると、湿気が入り込むことで床が傷んでしまう可能性がある。
カビを放置したり、湿気が多かったりすると床が腐食するので注意が必要だ。

おすすめのクッションフロア商品

ここではおすすめのクッションフロア商品を紹介していこう。

白を基調とした木目のデザインがおしゃれな、サンゲツのクッションフロア。空間を選ばないベーシックな色調で、インテリアにも馴染みやすい。

リアルな木目調のデザインが美しいクッションフロア。

シンコールのクッションフロアは木調以外にもさまざまあるので、部屋のイメージに合わせて選べる。シンコールでは無料サンプルを配布しており、実際の質感やカラーを確認できるから、購入してから「イメージと違う」という心配がないのもおすすめポイントだ。

クッションフロアでDIYをする方法・必要な道具

クッションフロアのDIYで必要な道具は、以下の8点。

  • 定規
  • メジャー
  • コーナーカッター
  • カッター(はさみ)
  • ローラー(撫でバケ)
  • 両面テープ
  • ペン
  • 養生テープ

まずは床を綺麗に掃除することからスタートしよう。次に1枚ずつシートを敷き詰めて、壁際部分や凹凸部分、クッションフロアが重なる部分は、コーナーカッターもしくはローラーをはみ出ている部分に押し付けてカットする。

カットが完了し、隙間なく敷き詰められるようにサイズを合わせたら、床に両面テープを適宜貼って、上から撫でバケなどを使い空気を抜くようにクッションフロアを貼っていこう。仮押さえには養生テープを活用するといいだろう。

また、作業の際は、元々の床や壁に傷をつけないよう注意して行おう。

賃貸物件DIYに使える床材②:フロアタイル

フロアタイルとは、主に木材や石などの質感を再現したタイル状の床材のこと。クッションフロアに比べると一枚ずつが小さく、敷き詰めて使用することが多い。

フロアタイルにもメリットとデメリットがあるので、チェックしておこう。

フロアタイルのメリット

土足に対応できる耐久性

フロアタイルは、表面コートが施されているので耐久性に優れている。クッションフロアに比べると家具の凹み跡や傷がつきづらく、気楽に過ごせる使えるのもメリットだ。

メンテナンス不要

フローリングはワックスがけが必要だが、フロアタイルは本物の木ではないのでメンテナンスをしなくて良い。ワックスがけは、均等に塗らないとムラができたり、乾くまで待ったりしなくてはいけないので手間がかかるが、フロアタイルであればメンテナンスをせずに綺麗な状態を維持できる。

フロアタイルのデメリット

継ぎ目ができる

フロアタイルは、1枚シートのクッションフロアと違い、タイルを敷き詰めていくため継ぎ目ができてしまうのがデメリットだ。特に端はサイズを間違えてカットしてしまうと、そこからホコリが入ってしまうことがあるので注意しよう。

クッションフロアよりも価格が高い

本物のフローリングに似た質感のフロアタイルは、クッションフロアよりも価格が高い。
また、1枚ずつ購入できればいいのだが、ほとんどが12枚や24枚などセット販売となっている。そのため、部屋の広さによっては余ってしまうこともあるので注意しよう。

おすすめのフロアタイル商品

ここでは、おすすめのフロアタイル商品を紹介していこう。

はめ込み式のフロアタイル。クッションフロアに比べると床材そのものが堅めで、ツヤがあるのが特徴。いくつかの色合いがあるので好みに合ったものを探してみよう。

床暖房の床にも使用できるフロアタイル。エンボス加工でリアルな木目を再現しており、高級感も◎。

フロアタイルでDIYをする方法・必要な道具

フロアタイルでDIYするのに必要な道具は、以下の4点となる。

  • 定規
  • 大刃カッター
  • カッターマット(A5サイズ)
  • 軍手(滑り止め付)

こちらもはじめに床を拭くなど綺麗に掃除をしたら、部屋の墨からフロアタイルを置いていく。壁の端でタイルが入らない場合は、はめる部分のサイズを測ってタイルをカットする。

フロアタイルは、定規にカッターの刃を添わせて切り込みを入れると手で折れるので、手軽に敷き詰められる。

賃貸物件でも床をDIYすれば簡単にイメージチェンジできる!

どんなに気に入っている賃貸物件でも、長年住んでいれば飽きてしまうこともあるだろう。

床は面積が広く、素材やカラーを変えるだけで部屋の印象もガラッと変わるので、ぜひ一度床のDIYにチャレンジしてみよう。

汚れがつきにくい素材などの特徴を理解して、よりあなたらしく快適な部屋づくりを実現してほしい。

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