二人暮らしのガス代の平均は?目安の金額と折半方法、節約ポイントなどを解説
二人暮らしのガス代、みんなどうしてる?
二人暮らしの場合、ガス代はいくらかかり、支払いの分担はどうするのがよいのだろうか?
今回は、二人暮らしの場合にかかるガス代の相場、どのように折半するのがよいのか、節約ポイントも合わせて紹介していく。お互いが気持ちよく暮らすためのヒントとしてぜひ参考にしてほしい。
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二人暮らしのはガス代は、約4,300円
二人暮らしの場合、どのくらいのガス代がかかるのだろう?総務省の家計調査を参考にガス代を見てみると、2021年(令和3年)の二人以上の世帯の平均ガス代は、月4,330円だった。
もちろん、地域やガス暖房器具の利用状況によって多少異なるが、参考にする数値としては間違いないだろう。
※参考 総務省「家計調査 / 家計収支編 総世帯 詳細結果表」
ガス代が高くなりがちな季節
ガス代の月平均額が分かったところで、どの季節が高くなっているのか、総務省統計局の2021年度の家計調査/家計収支編の二人以上世帯の詳細結果を参照に比較した。
1月~3月 | 4月~6月 | 7月~9月 | 10月~12月 | |
ガス代月平均 | 6,048円 | 5,083円 | 3,448円 | 4,013円 |
1月~3月は、夏と比べると、月額平均2,600円程度ガス代が高くなる。電気代も冬の方が高くなる傾向になるため、請求書が届いてから焦らないように、冬は電気代と同じようにガス代も高くなることを想定して準備しておかなくてはいけない。
寒い時期、ガス代が高くなるのは、お湯を使う頻度や量が増えたり、地域によってはガスの暖房器具を使用したりすることが考えられる。
ガス代は「プロパンガス」か「都市ガス」かで大きく変わる!
なお、家庭で使用するガスには、都市ガスとプロパンガスがある。都市ガスは道路に埋設されているガス管から供給されるのに対し、プロパンガスはガスボンベに充填されたものを利用する形態である。
現在プロパンガスを利用している方は、都市ガスよりも高いことを意識して節約を心がけよう。引越しする場合はその物件が都市ガスなのか、プロパンガスなのかを事前に確認しておくと生活費の計画が立てやすい。
例えば賃貸物件の紹介図面などに「LPガス」と表示されている場合はプロパンガスとなる。呼び名は地域によって異なる場合もあるので、分からない場合は不動産会社に確認しよう。
二人暮らしでガス代を折半する際に気をつけたいこと
二人暮らしの場合、半分ずつ負担する方法が一般的かもしれないが、在宅している頻度や二人の状況や収入面などを考えて、負担割合を決めるのもおすすめだ。正解がないからこそ、二人で話し合い、お互いが納得する折半の方法がよいだろう。
ガス代だけでなく、水道光熱費全体で折半方法を検討しよう
折半方法を検討する際は、ガス代単体で考えるのでなく、水道代やその他の光熱費をふくめ検討しよう。
光熱費とは電気代・ガス代・灯油代・熱供給代といった、生活する上で必要なエネルギーの費用の総称である。厳密には水道代は含まれない。光熱費に水道代を足して「水道光熱費」が毎月生活するのに必要なコストである。毎月かかる費用なので、「固定費」ともいわれる。
また、二人暮らしの費用の分け方は折半だけではなくさまざまなやり方がある。こちらの記事で詳しく解説しているので、気になる方は一度チェックしてほしい。
多く使っていると思う分は自分から負担する
例えば長時間お風呂に入るのが好きであったり、長い時間をかけて料理したりするのが好きな人は、相手よりもガスを多く使っていることになる。自分が多く使っていると感じたら、自分から相手に「多く払う」などの提案をしよう。
ガス代は電気代に比べると使用シーンが限られるため、家事負担の少ない方が多めに負担する、収入が多い方が多く負担するなど、お互いの状況や収入も考慮して決めるのがよいだろう。
二人暮らしでガス代を節約するポイント

ガス代の節約を考えるのであれば、二人の生活スタイルから見直してみてほしい。せっかく二人で暮らすのだから、メリットは最大限活用しよう。
お風呂はできるだけ続けて入るようにすれば、追い焚きの使用頻度を減らすことができる。ガスの暖房器具を使っているのであれば、別々の部屋を暖めるのではなく、一緒の部屋で過ごすようにすれば、ガス代の節約につながる。このように、大きなことではなく日常的にできることからぜひ実践してみよう。
ここからはガス代を節約する方法について、いくつか紹介するので、参考にしてみてほしい。
二人暮らしガス代節約ポイント ①お風呂
お風呂は家庭でのエネルギー消費の30%を占めるともいわれている場所なので、お風呂で使うガス代を節約できると、さらに大きな効果が見込める。
お風呂の節約ポイント
- 浴槽に溜めたお湯を利用し、シャワーの利用を減らす
- お湯の設定温度を1℃下げる
- 追い焚きしないで済むように、二人が続けて入浴できる時間に入る
- 短時間であってもお風呂のふたを閉めて、冷めるのを防ぐ
二人暮らしガス代節約ポイント ②リビング
ガスの暖房器具を使用している場合、冬はとくにガス代がかさみやすい。床暖房は電気のタイプと、ガスのタイプと両方あるが、どちらにしても光熱費の節約になる。
リビングの節約ポイント
- 二人で同じ部屋にいるようにして、複数の部屋で暖房を使わない
- 暖房器具とサーキュレーターを併用し、天井付近の暖かい空気を循環させて温度のムラをなくす
- 厚着をして、暖房器具の設定温度を上げすぎない
- 断熱効果のあるカーテンを使用する
- 床からの寒さを防ぐために、絨毯を敷く
二人暮らしガス代節約ポイント ③ガス事業者
ガス代を節約するためには、ガスの事業者を見直す方法も有効だ。
例えば東京ガスには、電気とガスをまとめて契約すると割引が適用できるプランがある。逆に東京電力エナジーパートナーでも、電気とガスのセット割がある。
ポイントの付与や最初の3ヶ月間の使用料金が無料になるなど、それぞれのメリットを確認し、自分たちに向いていると思ったプランに変更するのもよいだろう。ただし供給エリアでないと利用できないため、エリアについては確認しておく必要がある。
楽しく・無理なくガス代を節約して、二人の家計にゆとりを持たせよう!
ガス代を節約するためだからといって、寒くても暖房を使わないとか、お風呂を短くするなどの極端な方法はおすすめしない。
まずは二人が使っているガス代が平均的な金額なのか確認し、使いすぎていたときにはできるところから節約してみよう。そして日々を楽しむことが、節約も二人暮らしも長続きさせるコツだと心得ておこう。