二人暮らしの電気代の平均は?目安の金額と折半方法、節約ポイントなどを解説

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二人暮らしの電気代、みんなどうしてる?

二人暮らしの場合、電気代はいくらかかり、どのように支払いを分担したらいいのだろうか? お互いに納得していればどんな支払い方でも問題ないが、どちらか一方に不満が生じるような分担の仕方では後々トラブルになるかもしれない。

今回は、二人暮らしの電気代はどのくらいかかるのか、そしてどのように支払えばいいのか、節約ポイントも併せて紹介していく。

二人暮らしの電気代は、約9,000円

二人暮らしの場合、いったいどのくらいの電気代がかかるのだろうか?

総務省の家計調査によると、2021年(令和3年)の二人世帯の平均の電気代は月9,183円であった。もちろん地域によって暖房費・冷房費などが違ってくるので、あくまで目安として参考にすると良いだろう。

※参考 総務省「家計調査 / 家計収支編 総世帯 詳細結果表

電気代が高くなりがちな季節

また季節によって電気代は異なるが、一番大きな要因は暖房やエアコンの電気代だろう。実際に総務省のデータ(2021年度)をもとに、季節ごとの平均値を算出し、比較すると以下のとおりである。

1~3月4~6月7~9月10~12月
電気代月平均12,642円9,609円9,419円9,597円

(小数点以下四捨五入)

※参考 総務省統計局「家計調査(家計収支編) 時系列データ(二人以上の世帯)

上記の表によると、1~3月の電気代が一番高くなることがわかる。これは、外気温とエアコンの設定温度の差が、夏より冬の方が大きいためといわれている。暖房器具の使用頻度によっても変わってくるが、冬場の節電対策に力を入れることが重要といえるだろう。

二人暮らしの電気代を折半する際に気をつけたいこと

二人暮らしの場合、半分ずつ負担する方法が一般的かもしれないが、在宅時間・頻度や二人の収入面などを考えて、負担割合を決めるのもおすすめだ。正解がないからこそ、二人で話し合い、お互いが納得する折半の方法がよいだろう。

電気代だけでなく、水道光熱費全体で折半方法を検討しよう

電気代以外にも、ガス代や水道代など、すべての水道光熱費を合算して折半方法を検討しよう。
また、二人暮らしの費用の分け方は折半だけではなくさまざまなやり方がある。こちらの記事で詳しく解説しているので、気になる方は一度チェックしてほしい。

なお光熱費とは、一般的には電気代・ガス代・灯油代・熱供給代といった「生活するうえで必要なエネルギー費用」の総称。毎月かかる費用なので、家計管理の中では「固定費」として扱われる。

通常、電気代・ガス代は通常月に1回、水道代は2ヶ月に1回支払いがある。支払い方法は口座振替やクレジットカード、振り込みなど。固定費は毎月必ず発生するものなので、クレジットカードでポイントを貯めるのもおすすめだ。

多く使っていると思う分は自分から負担しよう

費用の負担割合を考えるとき、ポイントとなるのは「納得感」だ。収入の割合によって多く・少なく支払ったり、家事を多く負担する側は金額を減らしたりと工夫してみよう。

リモートワークなど、自分が電気を多く使っていると感じたら、支払い額を増やすなどで調整しよう。

お互いが気持ち良く過ごすためにも、気づいた時点で自ら提案するよう心がけてほしい。

二人暮らしで電気代を節約するポイント

二人暮らし 電気代2

電気は色々な製品で使用しているため、工夫次第で電気代を減らしやすいともいえる。もちろん、過度な節約は長く続かないため、無理なく実践できる節約方法を考えてみよう。

二人暮らしの場合、せっかく一緒に暮らしているのだから、二人でできることはまとめてやろう。たとえば、洗濯は二人分まとめて行う、一緒の部屋にいるようにしてエアコンは1台のみ使用するなどがある。

仕事の都合でお互いの時間が合わず、難しいこともあるかもしれないが、電気代の削減だけでなく、お互いの信頼関係も深まることだろう。

ここからは具体的な節約ポイントを紹介していく。

二人暮らし電気代節約ポイント①エアコン

電気代の節約のために、電源のオンとオフをこまめに繰り返す方も多いのではないだろうか。アコンの場合、かえって電気を多く消費する場合がある。設置しているエアコンの種類にもよるが、もし20~30分程度の外出であれば、スイッチを切らない方がお得といえるだろう。

また、エアコンとサーキュレーターを併用するのもおすすめだ。暖房で温められた空気は天井付近で停滞するが、サーキュレーターを使えば暖かい空気を循環させられる。これによって余計な電力を使用しないで済むので、サーキュレーターを持っていない方は一度購入を検討してみると良いだろう。

他にも、断熱シートを窓に貼ったり、カーテンを断熱・遮熱タイプに変更するなども有効だ。

二人暮らし電気代節約ポイント②白物家電(エアコン以外)

たとえばごはん1杯分だけを炊飯器で保存する場合、保温機能を1時間以上使用するのであれば、冷凍して電子レンジで解凍した方が電気代は少なくて済む。

お茶碗約1杯分のごはんを600wで2分温めたときの電気代は約0.5円とされている。これに対し、IH式の5.5号タイプの炊飯器は1時間保温すると電気代は0.52円でほぼ同じだそうだ。

ごはんはこまめに炊くのではなく、ある程度まとめて炊いておき、必要なときに電子レンジで解凍しよう。電気代がお得になる他、お米をおいしくいただくという面で考えても得策といえる。

二人暮らし電気代節約ポイント③PC・テレビ(モニター)

特に使っていないのにもかかわらず、電化製品のスイッチを入れっぱなしにして放置しているという人も多いのではないだろうか。特にPCやテレビの待機電力はもったいないので、使用していないときは消すように心がけたい。

ここで気になるのが、パソコンはシャットダウンとスリープのどちらが良いのかという問題である。もちろんシャットダウンしたら電気代はかからない。しかし起動させるときには電力が必要になるので、こまめにシャットダウンと起動を繰り返すと、余計に電気代がかかってしまう。

パソコンの機種や性能によって異なるので比較は難しいが、数時間単位でパソコンを使用しないのであればシャットダウンしよう。一方、5分ほどの休憩や30分程度の外出の場合は、スリープ状態にすれば電気代の節約ができるだろう

二人暮らし電気代節約ポイント④照明

賃貸物件の場合は、照明器具が備え付けられているケースが多いが、可能であればLED照明に変えた方が電気代は安く抑えることができる。たとえば、60Wの白熱電球からLED電球に変更した場合、年間電気料金を3,650円節約できるとされている。

LED照明は、形や種類によって異なるものの、比較的安価な値段で購入可能できるため、従来の照明を使っている方はLED照明への買替えを検討してみてほしい。

二人暮らし電気代節約ポイント⑤電力会社

現在は電力自由化が進み、各社での価格競争が激化している。現在使用している電力会社以外のところに見積もりを依頼して、どれくらいの節約になるのかをチェックしよう。

ただし、契約を終了させるときに違約金が発生する、年単位の契約で解約できないなど、解約に際してやっかいなトラブルが生じることも多い。また賃貸物件の場合、電力会社を指定してされていて変更できないことなどもあるので、新しい電力会社に依頼する場合は不動産会社や管理会社に相談してみよう。

二人暮らしにかかる電気代について、時間を取って話し合ってみよう!

家具や日用品の購入など出費がかさみ、日々の生活に悩んでしまうカップルも少なくはない。家計の見直しを図るときは、比較的効果が出やすい電気代の見直しから始めていくと良いだろう。

また折半にこだわらず、「テレワークで照明やPCを使うから」など、その人のライフスタイルに合わせて費用負担の割合を変えるのも重要だ。自分たちにとって無理のない節約術を実践し、これからの二人暮らしを楽しんでいってほしい。

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