チンチラの寿命は10年以上!専門家が初心者向けに飼育方法を解説

チンチラの寿命は10年以上!専門家が初心者向けに飼育方法を解説

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チンチラに長生きしてもらう秘訣について専門家に聞いた

フワフワの毛並みともっちりしたシルエットが魅力のチンチラは、人気急上昇中のペット。ハムスターやウサギと同じ小動物(エキゾチック・アニマル)に含まれるが、チンチラはとても長生き。平均寿命は10歳以上といわれ、20歳を超えるチンチラも少なくない。ギネスブックに載っている世界記録は、なんと29歳229日というから驚きだ!

今回は小動物専門店 mouの川崎美王さんに、チンチラに長生きしてもらうための飼い方のコツや秘訣をうかがった。これからチンチラを迎える方も、すでにチンチラと暮らしている方もぜひチェックしてほしい。

監修:小動物専門店 mou 川崎美王さん

自身もチンチラをペットとして飼っていた経験があり、チンチラ好きが高じて「小動物専門店 mou」を開業。
小動物専門店 mouでは、チンチラにとって適切な環境下で飼育管理を行っている。また必要に応じて近隣動物病院と提携し健康診断・検便も実施している。常時30~60匹のチンチラがいてカラーバリエーションも豊富。日本では希少な長毛種・アンゴラチンチラや、巻き毛種のカーリーチンチラにも会える。

チンチラとは? その習性や性格について知ろう

チンチラはテンジクネズミ(モルモット)と同じげっ歯目の仲間で、祖先はアンデス山脈に生息していた野生のオナガチンチラだ。大きさは頭からおしりまでが約30cm、しっぽが約20cm、体重が400〜800g程度で、メスのほうがやや大きい傾向がある。人の両手に乗るくらいのサイズ感をイメージするとわかりやすいだろう。

チンチラは好奇心旺盛で人に慣れやすい性格です。自分の名前を覚えたり飼い主さんにおやつをおねだりしたりする賢さもあります。チンチラをコミュニケーションがとれる「家族」として迎える飼い主さんが多いですね

インターネットの情報により性別による性格の違いについて、オスはやさしくておとなしいけどメスは気が強い、との情報を元に来店される方が多い。小動物専門店 mouに来店する人の7割程は大人しく飼育のしやすいと思い込みでオスを希望するという。しかし、川崎さんは次のように教えてくれた。

実際私がチンチラの輸入・飼育管理・繁殖・販売をしている上で、必ずしも性別だけで性格が決まるわけではなく、その個体が持ち合わせている性格・個性また両親の性質等による個体差が大きいと感じます。お客さんには実際にチンチラと触れ合って個体ごとそれぞれの性格を確認してから迎えることをおすすめしています

草食動物という特性上本能的に警戒心が強く、ストレスに弱い繊細な部分もある。飼い主の接し方や生活環境も、性格に影響することを知っておこう。

チンチラの平均寿命は10年以上!

チンチラは小動物のペットの中では長生きで、平均寿命が10歳を超える。ハムスターが2〜3歳、ウサギが7〜8歳なので、チンチラの寿命が特に長いことがわかる。20歳以上のチンチラも少なくないうえ、海外では30歳のご長寿チンチラも報告されている。

10数年前には存在しなかったチンチラ専用フードが現在は各メーカーから多数販売されています。チンチラのわかりやすい飼育書籍が増えたり、チンチラ飼育者の知識も増えたりした結果、チンチラの寿命が伸びたのではないかと思います。最近はチンチラを診察してくれる動物病院も増えたので、今後はもっと長生きのチンチラが増えるかもしれませんね

チンチラと人の年齢換算表

チンチラ人間
1歳17歳
2歳24歳
3歳28歳
4歳32歳
5歳36歳
6歳40歳
7歳44歳
8歳48歳
9歳52歳
10歳56歳

チンチラは1歳で、人間でいう17歳程度まで急激に成長。そのあとは1年ごとに、人間でいう4歳くらいのペースで緩やかに年を重ねていくと考えられている。

10歳でも若いころと変わらないくらい元気なチンチラもいますが、13~15歳をすぎると白髪が生えて動きが鈍くなり、シニアらしくなってくると思います。病気やけがも増える個体が多くなるかもしれません。長寿なチンチラのために加入出来る時期にペット保険を検討してもいいと思います

数十種類もある!チンチラのカラーバリエーション

日本には輸入されていないカラーを含めると、チンチラのカラーは十数種類。チンチラの祖先のカラーはスタンダードグレーのみだったが、ブリーダーによる改良や突然変異でカラーバリエーションが増えていった。
さらに海外では長毛(ロイヤル・ペルジアン・アンゴラ)や巻き毛(ロックン)のチンチラが登場しているが、毛種として日本に定着するにはまだ時間がかかるようだ。

チンチラのカラーや毛種の違いは見た目だけで、性格は変わらないと思います。飼っているチンチラのカラーを知らない飼い主さんもいますが、毛並みがチンチラの魅力の一つなのでぜひ知ってほしいですね。
ただし、繁殖を検討する場合はカラーの組み合わせによっては致死遺伝の組み合わせがあり合併症の危険も高まるため、チンチラに詳しい専門店・ブリーダーに相談しましょう

日本には輸入数が少ないカラーもある。もし飼いたい場合は専門店で予約をしたほうが確実だ。

スタンダートグレー

スタンダートグレー

野生に生息していたチンチラと同じカラーで、青みがかったグレーの毛並みと白いおなか。アンデス山脈の岩場で天敵に見つかりにくい保護色だったよう。

シナモンカラー(ベージュ)

ベージュ

薄いベージュを基調としたやさしい色みで、おなかは白い。耳がピンクだが、年を重ねるうちにポツポツと黒い模様が現れることもある。
価格:4〜8万円

ブラックベルベット(タッチオブベルベット)

ブラックベルベット

光沢のある黒い被毛で、おなかに向かって薄いグラデーションになっている。手触りと毛並みが非常に良いので人気を集めている。
価格:5〜7万円

ブラックエボニー

ブラックエボニー(エクストラダーク)

全身の黒い毛並みが特徴。耳は薄いグレー。個体によって濃淡が異なり、ライトからエクストラダークまで分かれる。
価格:5〜9万円

ブラウンエボニー(タン)

ブラウンエボニー(タン)

濃い茶色の被毛と、耳に現れるピンクの模様がチャームポイントの毛色だ。個体によって濃淡があり、特に薄いカラーをパステルという。
価格:8〜10万円

ウィルソンホワイト(ホワイトモザイク、シルバー)

ウィルソンホワイト

真っ白な毛並みが美しい。頭や背中がグレーがかっている個体もいる。目の色は黒色。
価格:7〜10万円

ピンクホワイト(ベージュモザイク、ベージュホワイト)

ピンクホワイト

ウィルソンホワイトとよく似ているが、ベージュの遺伝子を持っているため、耳の色はピンク。目の色は葡萄目または赤色。
赤目の個体はアルビノと間違えられやすい。(アルビノは先天的な全盲・聴覚障害等があるため現在輸入される事は無い)
価格:7〜10万円

バイオレット

バイオレット

名前のとおりすみれ色の被毛で、おなかが白いのが特徴だ。耳は体より色が薄いグレー。個体によってカラーに濃淡がある。
価格:7〜10万円

エクストリームモザイク

エクストリームモザイク

ピンクホワイト・ウィルソンホワイト等のホワイト系ベースに個性的な柄の入り方をする個体。パイド柄の面積が広かったり、面白い柄の入り方をする個体ほど価格が変動する。確率的に生まれにくいため価格変動が激しい。
価格:10〜25万円

ブラックパール

ブラックパール

漆黒のような黒い毛並みが美しいカラーだ。配色はくっきり白黒分かれている。
ブラックパールとブラックベルベットとのカラーの違いは、ブラックパールは脇のグラデーションない点・耳の付け根まで真っ黒な点である。
価格:8〜15万円

サファイア

サファイア

青みがかった薄いグレーカラーと白いおなか、淡いピンクの耳が特徴だ。
価格:10万円〜

ブルーダイヤモンド(バイオレットサファイア)

ブルーダイヤモンド

バイオレットとサファイア両方の遺伝子を持ち合わせ毛色に現れた珍しい表現の個体。濃い色の個体はバイオレットに似ている場合もあるが、明るい青みがかった毛色で耳は淡いグレーからピンク色をしている。
価格:15万円〜

ゴールドバー

ゴールドバー

ピンクのお耳・葡萄目、ホワイトに背中付近は金色に見える珍しいカラー。つややかな光沢を楽しめる毛色がチャームポイントだ。
価格:15万円〜

長毛(ロイヤル・ペルジアン・アンゴラ)

ホワイトアンゴラ
バイオレットアンゴラ

突然変異で生まれた全身の毛が長いタイプのチンチラ。通称はアンゴラチンチラ(RPA)。美しい長毛を目指して海外でブリーディングが行われている。
価格:20万円〜

巻き毛(ロックン・レックス)

巻き毛

長毛と同じく突然変異で生まれた巻き毛のタイプ。通称はカーリーチンチラ(curly)。エボニー遺伝子と共に出現する表現。成長するとカールがゆるくなる個体もいる。
価格:30万円~

初心者でも飼いやすいチンチラの選び方については次のページで!

次のページでは、初心者でも飼いやすいチンチラの選び方について伺う。
チンチラを飼うために必要なグッズも紹介しているので、参考にしてほしい。

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