【身近にできるSDGs】なるべく捨てない!環境に配慮したエシカルな引越し術

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個人で取り組めるSDGs!エシカルなアクションで「なるべく捨てない引越し」を目指そう

身近にできるSDGs 環境に配慮したエシカルな引越し術
引越しで手放すものをゴミにするかしないかはアナタ次第!

引越しをきっかけに持ちものを減らして「今度こそミニマリストになる!」と決意しているアナタ。その意気込みにエシカルなアクションをプラスして、地球にやさしい引越しを目指してみよう。

エシカルとは、自然環境や国際社会を思いやり、持続可能な未来のためにより良い選択を積み重ねていこうという考え方。最近よく耳にする「SDGs(地球と人類の課題を解決するための世界共通の17の目標)」を達成するためには、一人ひとりのエシカルな行動が大切だとされている。

専門家の調査によると、一度の引越しで出るゴミの量は1人あたりゴミ袋10~30袋にもなるという。そうしたゴミの中にはまだ使えるものも多いはず。そこで今回は、なるべく捨てない(手放すものをゴミにしない)引越しテクニックをまとめてみた!

【エシカルな引越し術:STEP1】持ちものを「持っていくもの」「使い切るもの」「手放すもの」に分別する

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持ちものの分別は「引越し2ヶ月前から始める」のが理想的

引越すと決めたら、まずは持ちものの分別から取りかかろう。いわゆる断捨離の要領で「新居に持っていくもの」「引越しまでに使い切るもの」「手放すもの」の3つに分けていく。自治体の資源ゴミ回収日をはじめ、排出にルールがある粗大ゴミや家電ゴミなど、ものを手放すタイミングは思いのほか限られるので、遅くとも引越し2ヶ月前から作業したいところ。

《分別:その1》新居に持っていくもの

新居でも引き続き使っていくものは「今、実際に使っているもの」にしぼり込むことが大事。「今は使っていないけれど、新居では使うかもしれない」と迷ったら、「1年以上使っていないものは手放す」など、自分の中でルールを決めて分別してみよう。

手元に残すと決めた大物家具や家電は、高さ・幅・奥行のサイズをしっかり測ること。それらを置くことができるかどうかを内見時のポイントにして物件を探そう。

《分別:その2》引越しまでに使い切るもの

フードロスと引越し荷物を減らすため、引越しまでに冷蔵庫の中を空っぽにしよう。運搬時に変質しやすい冷凍食品や液体調味料は計画的に使い切り、野菜や肉などの生鮮食材も引越し1週間前から買い控えると◎。

トイレットペーパー、ティッシュペーパー、洗剤、シャンプーといった消耗品ストックも使い切り、できるだけ持ちものを減らしておく。持ちものが少なければ荷造り段ボールも少量で済み、引越し費用も抑えられる。

《分別:その3》手放すもの

ゴミとして排出するものは、可燃・不燃・資源(プラスチック、ペットボトル、ビン、缶、金属、古紙、繊維など)に分別し、自治体のルールを守ってゴミ集積所に出そう。一度にたくさんの量を出すと迷惑がかかるので、何回かに分けて出すように。

新居に持っていこうとは思わないけれど、ゴミとして捨ててしまうにはもったいないものは、リサイクルやリユースにつながる手放し方を徹底的に考えよう。⇒STEP2へ

【エシカルな引越し術:STEP2】手放すものがゴミにならないように努力する

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手放すものが「必要としている人の手に渡る」方法を考えて行動しよう

手放すと決めたものの、焼却ゴミや埋め立てゴミにしてしまうにはもったいないものも多いはず。それらはリサイクルやリユースに回せば、貴重な資源として再生されたり、必要としている人のもとに届けることができる。不用品を寄付することで社会貢献ができる慈善プロジェクトもある。フリマアプリで売れば、引越し費用の足しになるかも!?

《ゴミにしない方法:その1》自治体の資源回収日や粗大ゴミに排出する

多くの自治体が、プラスチック、ペットボトル、ビン、缶、金属、古紙、繊維(衣類)などの資源回収日を設定している。これらは自治体が契約している再生資源業者によって回収され、国内外でリサイクルやリユースに活用される。

家具などを排出する時は、自治体の粗大ゴミ収集(有料)に申し込もう。まだ使えるものは地域リサイクルセンターなどを介して市民にリユースされる。状態の悪いものは資源ごとに選別され、金属などを中心にリサイクルされる。

《ゴミにしない方法:その2》慈善プロジェクトに寄付する

慈善団体や寄付プロジェクトによっては、不用品の寄付を募っているところがある。寄付された不用品はリサイクル業者に買い取られ、その売上がプロジェクトの活動費に充てられる。そのまま必要な人のもとへ物資として届けるシステムを構築しているプロジェクトや、リサイクルショップを直営している団体もある。

支援できる先は、国際協力、自然保護、動物保護、医療、教育、障がい者、被災地など多岐にわたるので、解決してほしい課題に取り組んでいる団体を選んでみよう。

Brand Pledge
ブランド品買取サービス「ブランディア」と寄付プラットフォーム「Syncable」の共同プロジェクト。支援先は450以上の団体から選べる

リボーン プロジェクト
不用品回収サービス「グッドサービス」の寄付プロジェクト。段ボールに不要品を詰めて送ると途上国に子ども10人分のワクチンを寄付できる

《ゴミにしない方法:その3》アパレル企業の衣類回収プログラムに協力する

いくつかのアパレル企業では、着なくなった服や布を回収して、着られるものは難民への衣料支援などにリユースし、着られないものは素材やパーツに分別してリサイクルする「衣類回収プログラム」を実施している。ショップによっては自社アイテムだけでなく衣類なら何でも受け付けてくれたり、協力すると各店で使えるマイル(ポイント)が付与されるところもある。店内の回収ボックスやレジに持ち込む方法が一般的だ。

●回収プログラムを実施しているアパレル企業
ファーストリテイリング(UNIQLO、GU、Theory)
H&M
無印良品
ZARA
URBAN RESEARCH
patagonia
snow peak
ゴールドウイン(THE NORTH FACE、HELLY HANSEN など)
洋服の青山
オンワード樫山
ワコール
など

《ゴミにしない方法:その4》リサイクルショップに売る

エシカルなアクションとお小遣い稼ぎを両立させたいなら、リサイクルショップに買い取ってもらおう。自力で持ち込む「店頭買取」、家具などの大物や量が多い場合に便利な「出張買取」、専用ボックスに詰めて集荷を待つ「宅配買取」などがある。

より高額で買い取ってほしいなら、専門的な目利きができる個人ショップに持ち込むのが◎。大型ショップでも公式サイトなどで「高額買取中」として希望アイテムを掲出しているところがあるのでチェックしてみよう。衣類の場合は、クリーニング店の袋やタグを外さずに持ち込む、シーズン直前に(夏物は春に、冬物は秋に)持ち込むと好印象を与えられる。

《ゴミにしない方法:その5》フリマアプリで売る

自分で売り値を設定したい派はフリマアプリがおすすめ。リサイクルショップで思いどおりの値段がつかなったもの、マニアックなものなどを売る時に重宝する。万が一のトラブル(配送クレーム、個人情報流出など)に備えて、安心できるサポートや補償制度があるアプリを利用しよう。

フリマアプリは、値下げ交渉の対応、梱包資材の調達、発送の手間など、自分でやらなくてはならないことが多いので、忙しい引越し作業の合間に両立できるかどうかを考えて。価格設定によっては引越しまでに買い手がつかない場合もあるので注意しよう。

【エシカルな引越し術:STEP3】荷造りによるゴミを減らす

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梱包資材を工夫して地球とお財布にやさしい引越しを!

新居に持っていくものがしぼられたら、さっそく荷造りを始めよう。梱包に必要な箱はスーパーマーケットから廃棄段ボールをもらってくれば、その分の費用を浮かせられる上、資源のリユースにも協力できる。廃棄されているものとはいえ、一度にたくさん持っていくのはマナー違反となるので、数日に分けて調達するか、複数のスーパーから少しずつもらってくるようにしよう。

粘着テープやクッション材を選ぶ時は、環境にやさしい素材かどうかをチェックして。透明テープには植物系(セロテープ)と石油系(OPPテープ)があり、植物系のほうが燃やした時のCO2排出量が少ない。再生紙クラフトテープを使えば、段ボールから剥がさなくても紙資源として排出できる。その場合はテープ表面を樹脂ラミネート加工していないものがおすすめ。壊れやすいものを保護するクッション材(シート、ペレット)にも植物由来のバイオ原料でつくられているものがあるので、ホームセンターなどで探してみよう。

【エシカルな引越し術:STEP4】使用済み段ボールは資源ステーションへ

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リサイクルできる段ボールは燃えるゴミにしないで!

新居への引越しが無事に終わったら、使用済みの段ボールをエシカルに処分しよう。自治体ホームページなどで資源ゴミ回収日をチェックして、地域のゴミ集積所に排出すれば、紙資源としてリサイクルされる。古紙ステーションを設置しているスーパーマーケットやホームセンターに持ち込むのも◎。持ち込んだ量に応じて買い物で使えるポイントが付与される店舗もある。

●古紙ステーションを設置しているスーパーマーケット
イオン、イトーヨーカドー、カスミ、マルエツ、ライフ、スーパービバホーム など

引越しをきっかけに地球と社会にやさしい暮らしを始めてみよう

引越し作業をしていると「こんなにたくさんのものを所有していたなんて……」と痛感する。そして、まだまだ使えるものを使わずにしまい込んでいたことに気づいたり、やむを得ずゴミとして排出したものの多さに心が痛んだりする。

引越しをきっかけに、新しい部屋ではものを増やさず、必要なものはサステナブル商品(生産から廃棄まで環境や社会に配慮しているもの)を選ぶ暮らしを目指してみよう!

文=野中かおり

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