ジメジメした部屋の除湿方法を解説!室内の湿度を下げて快適に過ごそう

公開日:2021年6月15日

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ジメジメした部屋をどうにかしたい!知っておきたい除湿方法

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気になる部屋の湿気対策やおすすめアイテムを確認して、すっきり過ごそう!

雨や曇りの日が続くと気になるのが室内の湿気だ。湿度が高いとカビやダニが発生しやすくなるだけでなく、布団やクッションなどの布を使ったアイテムもじっとり重くなって使い心地が悪くなる。

また、湿度が高いと汗が蒸発しにくくなるため、体温調節機能が低下したり、体内に熱がこもったりして熱中症などの体調不良につながることも。湿気の原因や対処法を紹介していくので、日々の参考にしてほしい。

ジメジメした部屋は危険?湿度の高さと健康の関係

冒頭でも述べたように、湿度の高さは人の健康面に大きな影響を与えてしまう。

代謝の低下による、倦怠感や熱中症など

人間には体温調節のしくみが備わっている。その一つが、汗の蒸発によって体温を下げるという機能だ。しかし、湿度が高い環境下では汗がうまく蒸発せず、身体の中に熱がこもってしまう。

特に注意してほしいのが熱中症だ。強い日差しが降りそそぐ屋外で発症するイメージがあるが、湿度が高い場合、屋内で発症することも珍しくない。

参考:環境省熱中症予防情報サイト「熱中症の対策

カビ・ダニの発生による、アレルギー性鼻炎や食中毒など

湿度の高い部屋では、人体に影響を与えるカビやダニが繁殖しやすいといわれている。カビの胞子やダニの死骸・フンなどはアレルギーの症状の原因となるため、アレルギー性鼻炎や気管支喘息などの発症リスクが高まる。

また、カビは食中毒の原因にもなり得る。部屋の中で繁殖したカビが食品に付着し、食中毒を引き起こすことも十分に考えられるため、湿度管理には注意が必要だ。

除湿が必要な湿度は何%?適切な湿度を知ろう

湿度の高い状態が続くと、体調不良はもちろん、部屋の傷みにもつながる。部屋の湿度が適切でないとどうなるのか、湿度ごとの状況を表でチェックしておこう。

湿度状況
40%以下のどや気管支の粘膜が乾燥し、ウイルスが体内に侵入しやすくなる
40%乾燥も少なく快適に過ごせる
50%敏感な人は少し不快感がある
60%カビやダニが発生しやすい環境に近くなり、活動が活発になる
80%以上カビやダニが大量に発生すると同時に、雑菌の繁殖でゴキブリや小さい虫が増える

人が快適に過ごせる湿度は40%~60%といわれている。

カビやダニは湿度60%以上で発生しやすくなるので、60%を超えないように除湿を行うのがベターだ。なお、逆に湿度が低すぎると、のどや気管支の粘膜が乾燥し、のどを痛めたり、風邪のウイルスが体内に侵入しやすくなる。湿度が40%を下回る場合は加湿を行うようにしよう。

参考:東京都福祉保健局「健康・快適居住環境の指針」平成28年度改訂版

自分の部屋の湿度を測ってみよう

この後紹介する対策を実施する前に、実際に湿度を測ってみよう。

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部屋の除湿方法を知る前に!部屋の湿度が上がる5つの原因とは?

梅雨など外の湿度が高い季節でなくても、部屋の湿度が上がってしまうことがある。どういったことで湿度が上がってしまうのか、詳しい原因を見ていこう。

部屋の湿度が上がる原因①:建物の立地

んぼだった土地が住宅地になった場合にも湿度が高くなりやすい。水はけの悪いところに建築をすることで、地表から湿気が上がってきて建物内の湿度が上がるのだ。

家を建てる際や、賃貸物件を借りる際には住宅地になる前の土壌の影響を受ける可能性があることに留意しておこう。

部屋の湿度が上がる原因②:部屋干し

部屋干しの場合、洗濯物から水分が蒸発することで湿度が上がってしまう。部屋干し中の換気を怠ると部屋の湿度が上がりやすくなるだけでなく、洗濯物も乾きづらくなる。換気や除湿機を使って部屋の湿度を調整しよう。

部屋干しについての詳しい解説はこちら!

部屋の湿度が上がる原因③:換気不足

家の中ではお風呂やシャワーを使ったり洗い物をしたりするので、換気をしないと室内の湿気が増える。特に浴室の換気をしていないと、お風呂場の湿気がそのまま室内に流れ込んで部屋の湿度が上がってしまう。

換気のために窓を1つだけ開けている人がいるかもしれないが、これだけでは不十分。空気の通り道ができず、十分な換気にはならない。もう一つの窓や玄関のドアなどを開け、風の通り道を作って換気をしてほしい。

また、建築基準法が改正された2003年以降に建てられた建物には「24時間換気システム」が設置されていることが多い。こちらも忘れずに使用するようにしよう。

部屋全体をしっかり除湿する2つの方法は?

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じめじめした部屋を除湿するためにはどのような方法があるのだろうか?

ここからは部屋を除湿する方法を紹介していく。まずは下記2つの方法を試してみよう。

部屋全体の除湿方法①:エアコンを利用する

部屋全体を除湿するにはエアコンの利用がおすすめだ。電気代はかかってしまうものの、エアコンであれば簡単に除湿できるため、湿度が高いときはためらわずに使った方がよいだろう。

部屋全体の除湿方法②:除湿機を利用する

部屋干しすることが多い、換気が悪いなどの場合は除湿機を購入するのがベターだろう。
除湿機はエアコンよりもピンポイントで湿度のコントロールができる。機種によっては、マイナスイオンを発生させたり消臭などの空気清浄機能がついていたりするものもあり、部屋の空気を快適にすることもできる。

家電を使わず、簡単に部屋全体を除湿する2つの方法

少し湿気を感じるが、エアコンや除湿機を使うほどではない、もしくはどちらも持っていないという場合は、家電を使わずに除湿をする方法を実践しよう。

家電を使わない簡単な除湿方法①:部屋の換気をする

アナログな方法だが、部屋の換気には除湿効果がある。窓を開け、部屋にこもった湿気を外に逃がすことで除湿が可能だ。特に部屋干しなどで湿度が高くなっている場合、換気をすることで除湿できる可能性が高い。

換気する際は、西側と東側、北側と南側など対局になっている窓を開けよう。風の通り道ができることで、より効率よく湿気を追い出せる。部屋の対角線上に窓がない場合には、玄関のドアを少し開けることで換気しやすくなる。

ただし、梅雨の時期や、雨の日など外の湿度も高い日は、長時間換気をすると外の湿気が入ってきてしまうので注意してほしい。その場合は少しだけ窓を開け、湿度が上がる前に閉めるのを忘れないようにしよう。

家電を使わない簡単な除湿方法②:家具の置き方を変える

家具の置き方によっても除湿ができる。湿気は空気が動かない場所に溜まるという性質があり、家具同士をぴったりくっつけて置いているとそこに湿気がこもってしまう。

部屋の広さにもよるが、家具同士が密着しないようにできるだけ間隔を空けて配置するといいだろう。

湿気がこもりやすい収納スペースを除湿する4つの方法

洋服や布団などを収納する押し入れやクローゼットは湿気を吸い込みやすい。また閉め切った状態になりやすいため、換気が不十分になることも珍しくない。

湿った衣類を放置するとカビやダニが発生してしまうため、自身の健康管理のためにもこまめな除湿をおすすめする。

収納スペースの除湿方法①:除湿剤を使う

収納スペースの除湿の基本は除湿剤を使うことだ。空気中の湿気を集めてくれるため、置いておくだけで除湿ができる。しかし、ただ置いておけばいいというものではなく、収納場所に適した置き方をするのがポイントである。

クローゼットの場合は一番下、奥の方に置くのが鉄則だ。湿気は下に溜まる性質があるため、衣類と一緒にかけるハンガータイプのものだと効果が半減する可能性もある。

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収納スペースの除湿方法②:すのこを敷く

押し入れなど収納スペースが狭い場合は、下にすのこを敷くのがおすすめだ。すのこを敷くことで荷物や布団などと床に隙間ができ、湿気が溜まらなくなる。

ただし、来客用の布団や衣替えで衣類をしまっておく場合、ほとんど空気が動かないため、下にすのこを敷くだけでは除湿不足になるだろう。長期間物を動かさない収納場所であれば、すのこを壁側にも設置し、隙間をたくさん作るよう工夫するとよいだろう。

収納スペースの除湿方法③:重曹を置く

重曹は、ふくらし粉として調理に使われるほか、水回りの掃除にも使われる。水に溶けやすい、水分を吸収しやすいという性質を持っていることから、湿気の除去にも効果を発揮してくれる。

ただし、湿気除去の効果は決して大きくはないため、部屋全体の湿度対策には向いていない。タンスの中やシンクの下など、スペースが狭い場所で使うのがおすすめだ。

手頃な大きさの空き瓶などに重曹を入れて、ふたをせず置いておこう。倒れて中身がこぼれるのが気になる人は、ガーゼをかぶせて輪ゴムでしばっておくと安心だ。

収納スペースの除湿方法④:炭を置く

さまざまな炭の種類の中でも、竹炭は除湿に向いているのでおすすめだ。小さな穴がほかの種類の炭よりもたくさんあるため、より高い除湿効果が期待できる。また、脱臭効果がある点もポイントのひとつといえるだろう。トイレや玄関、下駄箱の中やクローゼットなど、嫌なにおいが気になるところへ置く方も少なくはない。

部屋の除湿に役立つおすすめアイテムを5つ紹介!

部屋の除湿には除湿機や除湿剤、炭といったアイテムが効果を発揮してくれる。ここからは部屋の除湿に役立つ具体的なおすすめ商品を5つ紹介していく。

コンパクトサイズで持ち運びに便利!さまざまな場所に設置できる除湿機

コンパクトな除湿機を求めている人におすすめなのがこちら。幅27.6cm×奥行18.5cm×高さ48cmとコンパクトサイズなので、持ち運びにも便利。

リビングやキッチン、脱衣所、寝室など湿度が気になるさまざまな場所に設置できる。

広い範囲までしっかり除湿!衣類乾燥にも使える有能な除湿機

家族が集まるリビングや、ダイニングなど広い空間で使いたい人におすすめなのがこちらの除湿機。20畳以上の広さに対応しているので、広いスペースに置いても気になる湿気をしっかり除去してくれる。

有効期限は4~8ヶ月!頻繁な交換が不要な除湿剤

置くだけで除湿できる除湿剤は交換の手間がかかるが、こちらは1個あたり800mlと大容量。4~8ヶ月は効果が継続するため、頻繁に交換する必要がない。

防カビ効果や消臭効果もあるので、クローゼットや押し入れ、タンス、下駄箱といった場所にも適している。

おしゃれなデザインの吊り下げタイプ!コンパクトでも除湿効果が高い除湿剤

吊り下げタイプの除湿剤は、クローゼット内の除湿をしたい人におすすめだ。グレーを基調としたおしゃれなデザインで、部屋の雰囲気も壊さない。

1袋当たり400~420mlの除湿量を持っており、コンパクトでも除湿効果が高いのが特徴となっている。

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インテリアのように置けるシンプルなデザイン!くり返し使える除湿炭

インテリアのように置けるシンプルなデザインが特徴の除湿用の炭。京都産の竹炭粉末を利用しており、除湿や消臭のほか、ホルムアルデヒドなどの除去効果がある。

リビングや寝室、トイレなどに置いても馴染むのも魅力だ。

また、天日干しするとある程度の効果が戻り、何度でもくり返し使えるのもポイントだ。

部屋に合った除湿方法でジメジメを解消しよう!

湿度の高いジメジメした部屋で生活することには健康リスクもあるため、適切な湿度を保つ工夫をしておきたい。広範囲を除湿するにはエアコンや除湿機などの家電がおすすめだが、家電を使う前に、換気や家具の配置を試すのもいいだろう。

また、湿気が溜まりやすい場所は除湿剤などの便利アイテムを活用するのも有効だ。

今回ご紹介した対策をしっかり行って、部屋の不快なジメジメを解消してほしい。

※商品の金額や情報は、2022年4月8日時点のもの

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CHINTAI編集部
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1992年創業、お部屋探しや生活の情報を発信してきた株式会社CHINTAIが運営するWebメディア。引越しに関する情報はもちろん、家事や家計、季節の楽しみなど日々を豊かにする知識を調査・ご紹介。
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