賃貸物件での出産挨拶は必要?範囲やタイミング、ポイントをご紹介

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賃貸物件で赤ちゃんと安心して暮らすには、出産の挨拶が大切!?

出産 挨拶1
赤ちゃんとの新生活は楽しみ

赤ちゃんの世話というのは24時間体制で行わなくてはいけないので、夜中であってもおむつを替えたりミルクを作ったりすることもある。また、赤ちゃんが泣き止まないなんてこともあるだろう。

賃貸物件の性質上、隣の家と距離が近い関係で周りに迷惑をかけてしまいやすい。赤ちゃんが生まれたことを近所にはしっかり伝え、挨拶をしておくとご近所トラブルに発展しにくくなる。

ここでは、出産時の挨拶回りの仕方を紹介するので、参考にしてもらいたい。

賃貸物件に住んでいる場合、近隣住人への出産挨拶は必要?

赤ちゃんがいる場合、大きな泣き声などで周りに迷惑をかけ不快な思いをさせることもあるだろう。また、トラブルに発展する可能性を防ぎ、ご近所との関係を良好にするためにも、住人への挨拶はしておいた方が安心だ。

また、ご近所に挨拶することで顔見知りになり、自分に対する接し方がやわらいでくる。もし泣き声が響いてしまっていても、「育児を頑張っている」と思って許容してもらえる範囲が増えるかもしれない。

また、挨拶をすることで「きちんとした家族」という印象を与えることができる。誠実な奥さんや旦那さんが住んでいると知ってもらえれば、何か困ったときに助けてもらえるかもしれない。

賃貸物件で住人に出産の挨拶をする範囲

アパート・マンション問わず、建築構造によって音が聞こえる範囲は違ってくる。そのため、どこまで迷惑がかかってしまうのかどうか、自分では判断できないこともあるだろう。

大家さんへ挨拶をする方は多いが、居住者に対しての挨拶は賃貸マンション・アパートの世帯数で範囲が変わってくる。自分が住んでいる賃貸の世帯数によって、挨拶の範囲を決めるとよいだろう。

世帯数の多い賃貸物件の場合は「両隣と上下階」

世帯数が多いマンションやアパートの場合、同じ居住地であっても知らない人が多い。そのため、生活音が聞こえてしまう可能性がある範囲内の方々へ挨拶をしておこう。

基本的には、両隣と上下階に住んでいる方に挨拶をするのがベストだ。ただし、部屋の造りが細長い場合は、生活音は聞こえないとしても夜泣きの声は通りやすいため、両隣のさらに隣に住んでいる方まで挨拶をしておいた方がよいだろう。

また、人によって「うるさい」と感じる基準はそれぞれ異なり、場合によってはクレームに発展してしまうかもしれない。あらかじめ音が響くかもしれないことを伝え、「なるべく騒音を出さないように気をつけます」などと一言加えることが重要だ。

世帯数の少ない賃貸物件の場合は「全員」

1棟が4世帯や6世帯ほどの世帯数が少ないアパートであれば、全員に挨拶をしておこう。たとえ生活音や夜泣きが聞こえないとしても、部屋を出入りするときに音が聞こえることがある。また、車で外出する際にはエントランスに横付けすることもあり、多少なりとも迷惑をかけてしまう可能性がある。

しかし、世帯数が少なければ挨拶回りの負担も少ないため、変な摩擦を起こさないよう、挨拶をしておくことをおすすめする。

【補足】戸建ての場合は「両隣と近所」

戸建ての賃貸の場合、両隣はもちろん近所の人にも挨拶をしておこう。実際に音で迷惑をかける可能性があるのは両隣だが、近所の人に挨拶をしておけば不審者などに気をつけてくれるかもしれない。

また、家の前を車で通るときに速度を落としてくれたり、車の出入りなどでも気を使ってくれたりするので、安全面を確保する意味でも挨拶をしておくのが良いだろう。

賃貸物件で住人に出産の挨拶をするタイミング

夜勤の仕事をしている方や、シフト制の職場で働いている方など、生活のリズムは人によって異なるため、出産の挨拶をするタイミングに悩む方も多いのではないだろうか。しかし、出産の挨拶は住人の都合よりも自分の体調をまず考えるのが大切だ。不安が表情に出ていると、挨拶先の住人にも不安を与えかねないので、気持ちに余裕があるときに行おう。

挨拶のタイミング①:出産前

産後の状態というのは人によって異なるため、体力の戻りが遅くなったり、体調が崩れやすくなったりすることがある。また産後の育児に追われるとと、出産の挨拶ができなくなってしまうこともあるだろう。

出産の挨拶は時期を逃してしまうとしづらくなるので、産後の不安がある場合は出産前に行っておこう。気持ちにも余裕が生まれるので、先に済ませておくことで産後の負担も軽くなるだろう。

挨拶のタイミング②:出産後、落ち着いてから

出産の挨拶には赤ちゃんを連れていくのがベストだが、生まれたばかりの赤ちゃんを外に連れていくことに抵抗があれば、無理に連れていく必要はない。新生児の場合、体温コントロールがうまくできないので、寒さや暑さが厳しいときは連れていかない方がよいだろう。

また、挨拶をする家のリストに子どものいない夫婦がいる場合、不妊治療をしている可能性もある。不妊治療をしている人の中には、赤ちゃんを見るのがつらいという人も多い。人によっては不快な気持ちになることもあるので、相手側の状況も考慮しよう。

賃貸物件で住人に出産挨拶をする際のポイント

普段からご近所さんと交流があれば気兼ねなく挨拶ができるが、ほとんど交流がない場合、どのように挨拶をすればいいかわからないかもしれない。しかし、出産の挨拶の場合は特に決まりというものはないので、挨拶のポイントだけ押さえておこう。

出産挨拶のポイント①:基本的には直接伺う

面識のない方もいるため、いきなり挨拶するのは不安だろう。しかし、出産挨拶を機にコミュニケーションを取っておくことも大切である。場合によっては警戒されるかもしれないが、できれば直接お宅に伺って玄関先で挨拶するのがベストだ。

不在だった場合、日をあらためて伺うという方法もあるが、負担になるのであればポストに手紙と粗品を入れておこう。もしポストに入らない場合は、粗品をドアノブにはかけず、再度日程を調整して渡そう。

ただし、産前・産後は体調が不安定になりがちなため、母体に負担がかからない範囲で挨拶を行う必要がある。挨拶の仕方や方法を工夫するほか、場合によっては旦那さんのみで伺うなど、体調を見ながら挨拶をするようにしよう。

出産挨拶のポイント②:1,000円程度の粗品を持参する

出産の挨拶では、引越しの挨拶と同様に粗品を持参するのが一般的だ。粗品は1,000円程度のものが無難だろう。

あまり高いものだと相手が遠慮してしまうものだが、逆に安すぎるものでは失礼にあたる。そこまでたくさん配るものではないので、1,000円程度で普段使いができるものを選んでおけばよいだろう。

出産挨拶のポイント➂:挨拶は相手の迷惑にならない時間帯にに

挨拶に行く時間は、相手側の都合のよい時間帯を考慮しよう。共働きや小さい子どもがいる場合、午前中や夕方の時間帯は忙しく迷惑をかける可能性がある。

また、夕食後の時間は家族でゆっくりと過ごす大事な時間にしている場合もあるので、午後~夕飯前の時間までに訪れるのがよいだろう。

賃貸物件の大家さんへの出産挨拶も忘れずに!

赤ちゃんが生まれたら大家さんにもしっかり挨拶をしておこう。しかし最近はアパートやマンションは不動産会社が管理していることが多く、大家さんがどこに住んでいるのかわからないことも多い。

世帯数の少ないアパートが数棟建っている物件の場合、近くに地主となる大家さんが住んでいることが多いので、一度調べておくことをおすすめする。それでもわからない場合は、管理している不動産会社に問い合わせよう。

近くに住んでいる場合

大家さんが近くに住んでいる場合は菓子折りなどを持参し、できれば赤ちゃんを含む家族全員で挨拶に行くようにしよう。赤ちゃんを外に連れ出すのは不安に思うかもしれないが、少しの時間であれば大きなトラブルも起こらないだろう。

赤ちゃんを見せることで大家さんの心もやわらぎ、もしトラブルが起こった場合でも味方になってくれるので、子育ての不安も軽減できる。

不動産会社が管理している場合

大家さんではなく不動産会社が管理している場合、不動産会社へきちんと報告しよう。賃貸契約書には「居住者・勤務先の変更」という事項があり、報告を義務付けている会社もあるので、不要なトラブルに巻き込まれないためにも連絡を入れておくのが一般的だ。

独身者が多い物件であっても、決められた世帯人数を超えていなければ、出産を理由に退去を求めることはできない。不安になる必要はないので、安心して連絡するようにしよう。

近隣トラブルを未然に防ぐために出産の挨拶をしよう

出産 挨拶2
周りの理解を得て赤ちゃんとの新生活を楽しもう

赤ちゃんの成長は嬉しいものだが、その過程では夜泣きや部屋遊びなど周囲に迷惑をかけてしまうことも増えるため、トラブルが起こるリスクも高くなる。また、近隣トラブルになってしまうと、自分自身のストレスも大きくなってしまう。

挨拶をしておけば協力も得られやすくなるうえに、クレームのリスクも下げられる。不要なトラブルを未然に防ぐためにも、出産の挨拶はきちんと済ませておこう。

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CHINTAI編集部
CHINTAI編集部

1992年創業、お部屋探しや生活の情報を発信してきた株式会社CHINTAIが運営するWebメディア。引越しに関する情報はもちろん、家事や家計、季節の楽しみなど日々を豊かにする知識を調査・ご紹介。
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