自宅のWi-Fiの調子が悪い!接続が遅くなる原因と対処法をご紹介
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自宅のWi-Fiが調子が悪い!
![Wi-Fi 遅い](https://www.chintai.net/news/wp-content/uploads/2021/02/c7ef34d63e8e667da4110d42abb2f25e-8.jpg)
リモートワークや巣ごもりの影響によってますます需要が高まっている自宅のWi-Fiは、データ通信量を気にせずパソコンやスマートフォンを使えることでも高い人気がある。
しかし利便性が高い反面、突然パソコンの反応が遅くなったり、スマホの通信がつながらなくなったりして困ってしまったという人も多いのではないだろうか。ここでは、Wi-Fiの基礎知識や遅くなったときの対処法などを紹介していこう。
そもそもWi-Fiってなに?
Wi-Fiは利用方法も設置方法も簡単だが、実際のところどんなものかわからないという人もいるだろう。Wi-Fiとは、電波により無線でインターネットに接続できるネットワーク通信「無線LAN」の規格の一種である。
難しく感じるかもしれないが、簡単にまとめると無線でネット接続ができる通信のことであり、無線LANと同じ意味で使われるのが一般的だ。電波というと、どんな電気機器でもスムーズに接続できるものというイメージがあるかもしれない。
しかし、実際には電波同士で干渉してしまったり、周囲の構造の影響を受けたりすることで、途中で途切れてしまうことがある。そのため、Wi-Fiを利用している最中に起動が遅くなったり、通信が切れてしまったりするのだ。
Wi-Fiには2つの回線がある
Wi-Fiの通信規格には、2.4GHzと5GHzという2つの周波数がある。周波数の種類によって通信速度などが変わってくるので、どういった特徴があるのかを理解しておこう。
2.4GHz帯域のWi-Fiの特徴
2.4GHz帯域の特徴は、周波数が低いため壁や床など障害物となるものを通過しやすく、遠方まで電波が届きやすいということだ。
電波が届きやすいことから、一般的な家電製品やIH、Bluetoothなどの機器にも使われている。しかし、Wi-Fiの電波の通り道に家電があったり、近くでBluetoothを使ったりすると互いに干渉しあってしまうため、通信障害が起きやすくなる。
5GHz帯域のWi-Fiの特徴
5GHz帯域の特徴は、Wi-Fi専用の電波であるということだ。Wi-Fiのルーターのみで使われる帯域になるため、電波がつながりやすくなることはもちろん、高速通信を可能にしている。
ほかの電波の干渉は受けないものの、周波数が高いだけに障害物に弱く、遠方までは電波が届かないというデメリットがある。
Wi-Fiの速度の目安と確認方法
Wi-Fiには速度があり、ストレスなく通信をするためには、パソコンであれば10~30Mbps、スマートフォンであれば5Mbpsの速度が必要だといわれている。また、速度には上りと下りという種類があり、それぞれに使用容量が異なる。
上りというのは、メールの送信やSNSへの書き込み、動画投稿やWebサイトの更新などデータをアップするシーンの通信速度だ。一方下りは、メールの受信やSNS、Webサイトの閲覧や動画視聴などダウンロードをするシーンの通信速度となっている。
上りでもっとも使用容量が多いのは動画投稿やデータファイルの共有で、10Mbpsが必要となる。下りの場合は、4Kの動画再生に25Mbpsの速度が必要だが、普通の動画視聴などであれば5Mbpsで十分だ。
ちなみに、オンラインゲームで快適にプレイをするには、100Mbps以上の通信速度が必要とされているため、オンラインゲームをやるのであればできるだけ通信速度が速いWi-Fiを使うようにするといいだろう。
ただ、自宅のWi-Fiの通信速度を知っているという人は少ないのではないだろうか。「インターネット回線の速度テスト」を受けるとWi-Fiのbpsをチェックできるので、通信が遅いなどの障害がある場合は一度受けておくことをおすすめする。
Wi-Fiが遅くなってきたときの原因と対処法
ここでは、Wi-Fiが遅くなったときの原因や状況による対処法を紹介していこう。
接続しているデバイスが多すぎると通信が遅くなる
![Wi-Fi 遅い](https://www.chintai.net/news/wp-content/uploads/2021/02/efb8bfee1dd9abc809e1878cb32d2f34-4.jpg)
Wi-Fiに接続しているデバイス(端末)が多いと、ひとつの端末に割り当てられるリソースが低くなるため、通信が遅くなってしまうことがある。
1個のデバイスであればWi-Fiの電波をすべてそこに割り当てられるが、デバイスが2個になれば半分になってしまうので、遅くなるのは当然だといえるだろう。
まずはWi-Fiの接続の周波数帯を切り替える
複数のデバイスを使用している場合、まずは帯域を切り替えてみるという対処法がある。一人暮らしであれば、それほど多くのデバイスを使っていないかもしれない。
それでも遅くなるということは、周囲の電波の干渉を受ける2.4GHzの帯域をしている可能性があるため、5GHzに切り替えてみよう。
Wi-Fiのルーター端末を再起動する
ルーターというのはつなぎっぱなしにしてしまうものだが、長時間使用を続けていると熱を持ったり回線が混乱したり、ログが溜まるなどの症状が起こって不調を誘発する。
突然接続が遅くなった、サイトが固まったなどの不具合はルーターが原因でなることもあるため、そのような場合は再起動を試してみよう。
もっとも簡単な再起動は、コンセントを抜いて、20秒から30秒ほど待って差し直すという方法だ。これで改善されない場合は、ルーターを導入したときにインストールした設定ツールを開き、そこで表示される「再起動」をクリックしてみよう。
ルーター・モデムの設置場所を見直す
ルーター・モデムと接続機器の間に壁や扉、電波に干渉する家電製品などがある場合は、設置場所を見直してみてほしい。
部屋の隅にルーター・モデムが置いてあると、壁や窓が障害になることがある。また、家電製品があると電波の混乱が起こるので、壁から離れたところに置く、あるいは家電製品のそばに置かないなど設置場所を工夫するようにしよう。
ルーターやモデムの劣化からくる不調
ルーターやモデムというのは、長年使っていると端末の部品などが劣化してしまい、Wi-Fiの接続が悪くなることがある。また、搭載されている通信規格が古いと、通信速度が遅いためつながりにくくなるなどの不具合が頻繁に起こるようになる。
ルーターやモデムの劣化、通信規格の古さなどは自分では対処できないため、契約している通信会社の問合せ窓口に相談してみよう。交換などで費用が発生する場合、ほかの通信会社であれば新しいルーターを無料で提供してくれるところもあるので、契約変更を検討するのもおすすめだ。
回線によって速度が遅くなる時間帯もある
Wi-Fiの回線によっては、速度が遅くなる時間帯がある。
昼間は普通に利用できるのに、夜になるとスムーズに利用できなくなるというのは、回線の混雑が原因のひとつといわれている。また、土日などの週末もWi-Fi利用者が増えるため、混雑することが多くなる。
回線の混雑に関してはそれぞれの環境次第となってしまうので、自身で今の契約を変えるという方法がベストだといえるだろう。契約を変える、他社に乗り換えるという場合はキャンペーンを利用するとお得にできるので、「1ヶ月間利用料無料」「1年間基本使用料無料」などお得な情報をしっかりチェックしよう。
また、スマホやiPhoneを契約している通信会社でもWi-Fiを貸し出していることも多い。こちらを利用すると割引特典などが受けられることもあるため、相談してみるといいだろう。
快適なWi-Fi環境で一人暮らしを楽しもう!
パソコンやスマートフォンは現代人の生活の一部となっているので、つながりが遅かったり、通信が途中で切れたりするとストレスが溜まってしまうという人も多いだろう。
Wi-Fiに関しては、どんなルーターも同じというイメージがあるが、実際には機種によって性能や速度に違いがある。電子機器をスムーズに使うためにも、Wi-Fi環境を整えて快適な一人暮らしを楽しんでほしい。