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【解説】映画『ターミネーター:ニュー・フェイト』賛否両論の理由を徹底考察

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シリーズ最新作、映画『ターミネーター:ニュー・フェイト』が公開中

映画『ターミネーター:ニュー・フェイト』

(C)2019 Skydance Productions, LLC, Paramount Pictures Corporation and Twentieth Century Fox Film

現在、ターミネーターシリーズ最新作、映画『ターミネーター:ニュー・フェイト』(原題:Terminator: Dark Fate)が全国の劇場にて公開中だ。

映画をあまり観ないという人でも知っているであろう名作映画『ターミネーター2』の“正当な続編”と銘打たれた本作は、その重要キャラクターであったサラ・コナー役のリンダ・ハミルトンが26年ぶりに復帰したことも話題となっている。

そして、日本公開から1週間が経過した現在、その評価はやや賛否両論となっている。

アクションの派手さ、“追いかけっこ”の面白さ、(詳しくは熱を入れて後述するが)キャラたちの“関係性”の尊さなどを賞賛する意見がある一方で、冒頭のとあるシーンが許せなかった、新鮮味がない、続編を作る意義そのものを感じなかったなどの、手厳しい意見もよく目にする。

ここでは、『ターミネーター:ニュー・フェイト』になぜここまでの毀誉褒貶があるのか、その根本的な理由がどこにあるのか、「賛否両論を呼ぶ3つの理由」「肯定したいと思える3つの理由」「否定的になるのも致し方がない3つの理由」の3項目に分けて、本編の大きなネタバレに触れないように解説していこう。

なお、『2』のネタバレには触れているので、そちらを観たことがない方は注意してほしい。


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映画『ターミネーター:ニュー・フェイト』が賛否両論を呼ぶ3つの理由

映画『ターミネーター:ニュー・フェイト』のワンシーン

(C)2019 Skydance Productions, LLC, Paramount Pictures Corporation and Twentieth Century Fox Film

その1:前3作を“なかったこと”にしてしまっている

『ターミネーター ニュー・フェイト』は1984年の『ターミネーター』から続く、シリーズ通算6作目となる作品だ。本作が物議を醸していることの筆頭は、『ターミネーター2』以降の作品、つまり『ターミネーター3』『ターミネーター4』『ターミネーター:新起動/ジェニシス』という前3作を、“なかったこと”にしていることだろう。

なかったことにしている明確な理由には、製作者側の「(今回は)サラ・コナーの物語を描くため」という意向もある。前述した前3作は、『2』で活躍したエドワード・ファーロング演じる美少年のジョン・コナーの“その後”の姿をフィーチャーしていたが、監督のティム・ミラーは『1』から活躍していたサラ・コナーの物語を掘り下げるべきであると主張しており、それは脚本チームで大いに支持されていたのだそうだ。

なるほど、シリーズで重要だったキャラクターをメインに据えるために、いったん仕切り直すというのは、とても理解できる試みだ。

しかし……前3作が興行的・評価的に振るわなかったから、“なかったこと”にせざるを得なかったのだろうという、作り手の大人の事情もどうしても考えてしまう。『3』はターミネーターの生みの親であるジェームズ・キャメロンからも批判され、『4』は3部作構想となる予定だったが製作会社が倒産し、リブート(仕切り直し)したはずの『新起動/ジェニシス』も続編を匂わせる終わり方をしていたのにやっぱり打ち切られた。

ビジネス面を考えれば、確かに世間的に“失敗した”とされる映画の続編は作りにくいのだろう。(補足すると、テレビドラマ『ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ』のソフトがリリースされた2008年の時点で、『3』はすでに公式サイドからなかったことにされてしまっている)

そのため、今回『ニュー・フェイト』における“正当な続編”という触れ込みに不信感を持ってしまう、「またやり直しか」「どうせこれもなかったことになるんだろう」などと、シリーズを真摯に追ってきたファンこそがどこか冷めた目線になってしまう、または複雑な心境になってしまうのも致し方ないだろう(筆者含む)。

内容うんぬんより前に、何度も何度も失敗して、その度に“やり直し”をしているという、どうしてもネガティブなイメージもつきまとうことになってしまっているのが、この『ターミネーター』シリーズなのだ。


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その2:冒頭にシリーズの根幹をひっくり返すような衝撃的なシーンがあった

さらに今回の『ニュー・フェイト』で賛否両論真っ二つ……というよりも激怒している方も多いのが、冒頭のとある展開だ。具体的にはネタバレになるので絶対に書けないのだが、ここでもう許せなくなったという人の気持ちもよく理解できる、それくらいのシリーズの根幹をひっくり返すような衝撃があったのだ。

筆者個人としては、これは擁護したい。『ターミネーター』の生みの親であるジェームズ・キャメロンが発案したというこの冒頭の展開は、今回のメインとなるドラマを、そして終盤のとある“感情”を描くために、必要不可欠だと思えたからだ。

ティム・ミラー監督も、この序盤の展開について「ドラマティックでインパクトのある始まりにしたかった」と振り返り、脚本家チームも「もしシリーズを新たな方向性に進めるのなら、過去をいくらか水に流す必要がある」と判断していたのだそうだ。確かに、「続編を作るのであればこれくらいのひっくり返しは必要だ」「これくらいやらないとただの焼き直しか、ぬるま湯につかっているような単調なドラマになってしまう」などの意見も、十分に理解できる。

だとしても、『2』の“正当な続編”と言っておきながら、ここまでのことをやってしまうことに、シリーズのファンが必要以上にショックを受けてしまうというのも致し方がない。ただ、その観客が受けるショックは、劇中の登場人物の“怒り”ともシンクロしているとも言える……だからこそ、やはり必要な展開だったのだと、肯定したいのだ。


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その3:アーノルド・シュワルツェネッガーが演じる役には必然性がある?

もう予告編でバレているので言ってしまうが、中盤からはアーノルド・シュワルツェネッガー演じるターミネーターが登場する(『2』でシュワルツネッガーが演じたT-800とは別のT-800である)。今回のこの役の設定に、無理やりな印象を覚えてしまう方もいるかもしれないが……個人的にはこれも擁護したい。

また、作り手の事情のことに触れてしまうが、「70歳を超えたアーノルド・シュワルツェネッガーを“老いた”姿で出演させる」であったり、「『2』のラストでT-800が溶鉱炉に溶けたという事実と矛盾しないようにする」などといった“条件”をクリアーした設定としては、これが“最適解”だとも思えたからだ。ちなみに、『1』においてターミネーターの皮膚は人間の皮膚であること、それを踏まえて『新起動/ジェニシス』でも見た目が人間と同様に老いることが説明されているため、今回の見た目にも必然性がある。

また、『2』のラスト近くでのT-800の名セリフである「(君が)泣く気持ちがわかった。(私は)泣く事は出来ないがね」や、ラストのナレーションである「機械のターミネーターが命の価値を学べるなら、我々も学べるはず」などを踏まえたかのようなセリフと設定も、今回は盛り込まれている。その“『2』にあった精神を受け継いでいる”ことと、それを生かしたドラマには、確かな感動があった。

映画『ターミネーター:ニュー・フェイト』のワンシーン

(C)2019 Skydance Productions, LLC, Paramount Pictures Corporation and Twentieth Century Fox Film

次のページでは、映画『ターミネーター:ニュー・フェイト』を「肯定したいと思える3つの理由」と、「否定的になるのも致し方がない3つの理由」を解説する。

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