高齢者の一人暮らしは狙われやすい!おすすめの防犯対策

公開日:2018年11月9日

一人暮らしの高齢者は侵入窃盗に狙われやすい!防犯対策をご紹介

一人暮らしをしている高齢の親を持つ者にとって心配なことの一つが、「親が事件の被害に遭わないか?」ということではないだろうか。

高齢者が巻き込まれやすい事件として多いのが「振り込め詐欺」をはじめとする詐欺事件だが、それ以外に多いのが、住宅に侵入し金品などを盗む「侵入窃盗事件」だ。

千葉県警が発表しているデータによれば、平成30年の1月~7月に発生した侵入窃盗事件の被害者のうち32.6%は高齢者。まして一人暮らしとなれば、家族と同居しているケースに比べて狙われる確率も高くなることが予想できる。

今回は、一人暮らしの高齢の親を持つ方のために、一人暮らしの高齢者におすすめの侵入窃盗の対策について紹介していく。ぜひ親御さんのかわりに今回紹介する対策をして、犯罪の魔の手から守ってあげてほしい。

一人暮らしの高齢者男性
高齢者の一人暮らしでは、気をつけるべきことがたくさんある

侵入窃盗犯に狙われやすい! 一人暮らしの高齢者

侵入窃盗犯に狙われやすいといわれる一人暮らしの高齢者。犯人からすれば、留守だと思っていた住宅に侵入して万が一、住人と鉢合わせてしまった場合、相手が高齢者のほうが撃退される確率が低く、逃げ切れる確率も高いと考えている。

また最近では、不在時に忍び込んで犯行におよぶ「空き巣」だけではなく、高齢者が在宅しているとわかって侵入する強盗事件も頻発している。その場合は金品はおろか、命まで危険にさらされてしまう。

犯人は行動を起こす前に、必ず下見をしている。特に侵入窃盗犯に狙われやすい高齢者の特徴としては以下の通りだ。

防犯対策
高齢者の防犯意識は弱い?

狙われやすい高齢者の特徴 ①外から見て一人暮らしだとわかる

いつも一つの部屋にしか明かりがともっていない、家族構成がわかる表札など、一人暮らしだと悟られる暮らしぶりをしていると犯人に狙われやすくなる。

狙われやすい高齢者の特徴 ②警戒心や防犯意識があまり高くない

高齢者の中には、昔からの習慣で自宅に鍵をかけない、夏場は窓を開けたまま就寝しているという人も少なくない。

一人暮らしの高齢者を持つ人が、親を守るためにするべき防犯対策は?

いくら気を付けていても、いつだれが犯罪の被害に遭ってもおかしくない現代。親御さんにかわって、あなたが積極的に防犯対策をする必要があるだろう。

あなたの親御さんが「うちには盗られるものなんてないから大丈夫」などと話しているなら、防犯対策の重要性についてきちんと説明をしてあげよう。

ここでは、一人暮らしの高齢者の親を守るためにできる侵入窃盗対策について紹介していく。

高齢者の防犯対策①:もっとも多い侵入経路である「窓」を対策する

警視庁の発表によれば、平成29年に発生した侵入窃盗事件で、犯人の侵入経路としてもっとも多かったのが「窓から」。これは侵入窃盗事件全体の、実に61.3%もの割合を占めている。

特に気をつけたいのがベランダの窓。超高層マンションに住んでいるのであれば話は別だが、2~3階くらいであれば、ベランダによじ登るのは難しいことではない。一度ベランダに侵入できてしまえば死角になる。窓ガラスを破って住宅内に侵入することも容易にできてしまう。

窓ガラスを破る手口の一つに、「焼き破り」というものがある。これは窓の錠の周辺のガラスをバーナーであぶり、もろくなったガラスを破るという手口だ。この方法なら、ほとんど音を立てずにガラスを破ることができる。後は、ガラスを破った部分から手を入れ、窓の錠を解錠すれば、窓を開けられる。

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ガラス破りの対策として有効なのが、窓用の防犯ブザーを付けるという方法だ。窓用の防犯ブザーは、窓が開くと自動で大きな電子音を発する優れものだ。大きな音が鳴れば、侵入窃盗犯は驚いて逃げていく確率が高くなる。ぜひ窓に取り付けてあげよう。

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また、ガラス破りへの対策として、窓ガラスに防犯フィルムを張る方法も効果的だ。こちらの商品はポリカーボネートを材質としており、衝撃を加えてもなかなか破ることができない。窓の鍵周辺に貼っておけば、大きな防犯効果が期待できる。

ちなみに、割れたガラスの飛散を防ぐ効果もあるので、地震などの災害時にもその力を発揮しそうだ。

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高齢者の防犯対策②:近隣住民に協力をお願いする

一人暮らしの高齢者の親を侵入窃盗から守る手段として、親の近隣住民に協力をお願いするのも有効だ。

侵入窃盗犯の多くは、いきなり住宅に侵入せず、侵入する住宅を下見する。そうして侵入しやすそうな住宅を探したり、狙った住宅の住人が留守の時間はいつなのかを調べているのだ。

そこで有効なのが、親の近隣に住む人たちに、不審者がいたら声をかけてもらうようにお願いすることだ。侵入窃盗犯は、下見の際に声をかけられると、その地域の住宅に侵入することを諦めることが多いようである。

とはいえ、いきなり親の近隣住民の住宅を訪ねて、頼み事をするというのは現実的ではないかもしれない。日ごろから近所の人とコミュニケーションをとるよう心がけ、関係性を築いておくとよい。

親御さんが集合住宅に住んでいるのなら、管理会社や大家さんに頼んでみるのも手。同じマンションやアパートの住人に、不審者への声掛けをするようにお願いしてもらうといいだろう。

高齢者の防犯対策③:侵入しにくい物件を探す

もし親が住んでいる住宅のセキュリティが充分でないと感じているのなら、侵入しにくい物件に引越してもらうのも一つの方法だ。

窃盗犯が侵入しにくい物件の特徴は以下のとおり。

  • 4階以上
  • ディンプルキー付き
  • オートロック付き
  • 管理人常駐

警視庁のデータによれば、平成29年に発生した侵入窃盗事件のうち、4階以上の住宅で被害にあったのは全体の11.2%のみとなっている。これは、もっとも多い侵入経路である窓までたどり着くのが難しいことが理由だろう。

さらにピッキングの難しいディンプルキー付きの物件なら、鍵のかかった玄関から侵入される心配もほとんどない。オートロック付きの物件や管理人が常駐している物件なら、建物自体への侵入の難易度も上がる。こうした物件を選べば、侵入窃盗の被害にあう危険もだいぶ下がるだろう。

建物自体のセキュリティも重要
建物自体のセキュリティも重要

一人暮らしの高齢者の親のために、防犯対策をしよう

一人暮らしの高齢者は詐欺だけでなく、侵入窃盗の被害にあう危険も高い。一人暮らしで高齢の親を持つ方は、ぜひ今回紹介した防犯対策を行い、被害を未然に防いでほしい。

文=ヴァシコ
元警察官のウェブライター。大学卒業後、警察官になるも病気により退職。以後、どこかに勤めるというワークスタイルを諦め、自宅でライター業を営む。個人ブログ「在宅ヴァシコ~脱警察官ブログ~」も運営。

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