吊るす収納を試したいけど、賃貸でもできる?穴を開けずにできるアイデア紹介

公開日:2018年10月18日

最近話題の「吊るす収納」、どうやってはじめたらいい?

吊るす収納
吊るす収納、やってみたい!

賃貸物件を借りていると、居室の面積を確保するために、収納スペースをギリギリまで削っている物件も多い。しかし日用品などは収納スペースにまとめておかないと、物件が雑然としてしまい、おしゃれな室内も一瞬で生活感あふれる風景となってしまう。

そこで最近人気なのが見せる収納でもある「吊るす収納」だ。日用品も吊るす収納で目に見える範囲においておくことで、インテリア代わりになることもある。

ただし吊るすとなると、必然的に吊るすための棒やネジが必要になる。賃貸物件の場合、穴を開けると退去時に多額の修繕費を請求されることもあるかもしれない。そこでできるだけ穴を開けずにできる「吊るす収納」の方法を考えてみよう。

突っ張り式のポールを使ってハンガーなどを吊り下げる

突っ張り棒収納
突っ張り棒を使えば、洗剤類も楽々収納!

壁に穴を開けずに物を吊り下げる方法として最もよく使われているのが、突っ張り式のポールだ。押し入れやクローゼットの中にポールを設置し、そこにハンガーなどを吊り下げることができる。突っ張り式であれば壁に穴を開けずに済むので、修繕費が発生する心配もない。ただし、耐荷重量に気をつけていないと、ポールが重みに耐えられずに落下することもあるので注意しよう。

効率的に多くのものを吊るすために最近使われているのが、プラスワンハンギングラックだ。ハンギングラックの最上部の穴にポールを通すことで吊り下げられる。布製のカラーボックスのような見た目をしており、小物をまとめて整理できるのがポイントだ。

有孔ボードは小物を吊り下げられるし、見た目にもおしゃれ

有孔ボード
有孔ボードは、各穴を収納に活かしたい

リビングなど人を呼ぶ可能性のある物件の中で、吊るす収納をしたいのであれば、ぜひ試したいのが有孔ボードだ。

有孔ボードは音楽室の壁のように、小さな穴がたくさん空いているボード。その穴にフックなどを差し込むことで、多くのものを吊り下げることができる。ハンガーで洋服をかけてもいいし、長めのフック棚受け金具を取り付けて、その上に小さなボックスをたくさん置くこともできる。

また、フックの上にレコードやCD、気に入った雑誌などを立てかけることで壁面収納だけではなく、趣味のアイテムの収納スペースとインテリアスペースを兼用できる。

有孔ボードは立てかける場合はベッドと壁の間に立てかけておけば倒れにくい。また床と天井の間に接地する突っ張り棒を購入し、突っ張り棒に結束バンドで固定すればより安全だ。

ツーバイフォー材を使えば釘を打つことも可能

トンカチと釘
工夫さえすれば、賃貸物件でも釘を使うことができる

賃貸物件ではなかなか釘を打つDIYができないので、大型の吊り下げ収納グッズを接地するのが難しい。しかしツーバイフォー材とスペーサーを使えば賃貸でも釘を打つことができるようになる。

ディアウォールというスペーサーは、ツーバイフォー材専用のスペーサーだ。ツーバイフォー材を購入し、ディアウォールを両端にはめれば、天井と床の間で、ツーバイフォー材をガッチリと固定できる。ツーバイフォー材であれば釘を打っても問題もなく、退去時撤去すればいいだけなので、修繕費も発生しないのである。

若井産業 WAKAI ツーバイフォー材専用壁面突っ張りシステム ディアウォール ホワイト

若井産業 WAKAI ツーバイフォー材専用壁面突っ張りシステム ディアウォール ホワイト

ツーバイフォー材に大型のネギや釘穴を開けることができるので、重量のあるものでも容易に釣り下げられるだろう。ツーバイフォー材を2本設置すれば、それぞれに棚受け金具を取り付けて、板をおいて本棚も簡単に作れてしまう。

穴を開けてよいかは大家さん次第。開ける前に確認を

大家さん
何か新しいことをしたい時は、大家さんに相談しよう

吊るす収納であれば、天井から吊り下げたいという人もいるだろう。その場合突っ張りポールを使うことになるが、長さのある突っ張りポールはどうしても崩れやすく、不安である。ネジ式のフックを天井に設置できれば耐荷重量もあり安心であるが、穴を勝手に開けると、大家さんに怒られないか、どうしても不安になってしまう。

現状の民法では、一般的な使用法で起こらないような破損はやはり入居者の責任で退去時に修繕をしなければいけない。しかしその破損の範囲は貸主と借主の協議で決めることもできる。そこで入居時に大家さんに天井や壁に穴を開けてもよいか、きちんと確認をしよう。退去時にはパテなどで穴を埋めておけば、特に問題視しない大家さんもいる。

勝手に行うことが問題なのであり、許可を取っていれば必ずしも修繕費が発生するわけではないのだ。また賃貸物件の中にはDIYを自由に行っても良い物件もある。そういった自由度の高い物件を探せば、吊るす収納も想いのままに楽しめるだろう。

文=正三

不動産投資を始め1年で脱サラに成功した元サラリーマン。ライター業と兼業で実業の進出を狙う。今投資したいのはリースバック物件

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