賃貸物件の鍵を紛失した場合の対処法とは?深夜に気づいた場合の対処法も解説

公開日:2018年10月16日

鍵がどこにもない! 賃貸物件の鍵を紛失したときの対処法まとめ

パニックの女性
鍵をなくしてパニックになった経験がある人も多いだろう

どんなにしっかりした人でも、人間誰しもケアレスミスはあるものだ。しかし、鍵をなくしてしまうと、自宅に入れなくなるだけでなく、大家さんからの預かり物を紛失したことにもなる。場合によっては信用問題に関わることになってしまうので、慎重に対処しなければいけない。

今回は賃貸物件の鍵をなくしてしまったとき、どのように対処するべきかについて解説していく。いざというときに慌てることのないよう、事前にチェックしておこう。

賃貸物件の鍵を紛失してしまった場合、まず取るべき行動とは?

鍵を悪用される前に、必ず警察へ
鍵を悪用される前に、必ず警察へ

自宅の鍵をなくしてしまうのは、家を借りている側・貸している側の双方にとって重要な問題だ。もし落とした鍵を第三者に拾われたとしたら、マンション内や部屋に侵入されるなどして犯罪につながる場合があるからだ。

ここでは、賃貸物件の鍵を紛失した場合にどのように行動すれば良いのかについて解説していく。無用なトラブルを避けるためにも、適切な行動を確認しよう。

賃貸物件の鍵を紛失した場合の行動①:まずは、警察・交番で遺失届を出す

鍵を紛失した際にまずするべきことは、最寄りの警察・交番で遺失届を出すことである。既に警察に鍵が届いている可能性もあるし、今後届けられる可能性もある。また、悪意のある第三者がその鍵を手にすると、犯罪に使われてしまう可能性もある。そうならないためにも、確実に警察や交番で遺失届を出そう。

近くに交番がない、あるいは深夜で電車が動かない場合など、すぐに警察に行くのが難しいときはまず管轄の警察署へ電話をして簡潔に用件を伝えよう。電話だけでも一時的に受け付けてくれることがある。その場合は、後日交番などで改めて遺失届の書類を記入することとなる。

賃貸物件の鍵を紛失した場合の行動②:管理会社や大家さんに伝える

遺失届を提出できたら、次に考えるべきはどうやって自室に入るかだろう。翌日に仕事や授業など予定がある場合は、家に入れなければ着替えや入浴もできなくなってしまう。家に入るためにまずするべきことは、管理会社、もしくは大家さんへの連絡である。管理会社が24時間対応している場合には、鍵を自宅まで届けに来てくれるはずだ。

大家さんの自己管理物件に住んでいる場合は、大家さんに直接連絡して対処してもらうことになる。大家さんが近所に住んでいる場合などには、連絡も取りやすいだろう。緊急事態なので、基本的に時間帯を問わずに連絡しておくべきだ。入居者の管理も大家業の1つであるので、躊躇することなく連絡しよう。

ただし、物件は大家さんの持ち物であり、その鍵を紛失してしまった時点で多大な迷惑をかけていることは十分に自覚しておく必要がある。鍵を届けてもらったら、今後の対処について指示を仰ぐようにしよう。

賃貸物件の鍵を紛失した場合の行動③:心当たりのある場所をもう一度自分で探してみる

鍵を紛失した際は、心当たりのある場所をできる限り自分で探すことが大切だ。警察や大家さん、管理会社に連絡する前に自分の手の届く範囲を探していたとしても、今一度冷静になって駅から自宅までの道中やカバン・ポケット、自室内など、心当たりがある場所を隅から隅まで探してみよう。

鍵をなくした際、焦りや緊張によって同じ場所を何度も探してしまうことが多いが、普段鍵を入れているところとは違った場所に入れている可能性もある。
鍵を落としたときこそ普段以上に冷静になる必要がある。今までの行動を振り返り、冷静に記憶を辿っていかなければならない。これまで探した場所をメモに残し、なるべく最低限の労力になるように考えて探すようにしよう。

深夜に鍵を紛失したことに気づいた場合の対処法

仕事や飲み会の帰りなどで帰宅が深夜になった場合、鍵を紛失してしまったらどのように対処すれば良いのだろうか。時間帯が深夜なだけに、大家さんや管理会社への連絡は躊躇してしまうかもしれない。

また、大家さんや管理会社に連絡が取れなかった場合の対処法も気になるところだ。ここでは、深夜に鍵を紛失したことに気づいた場合の対処法について解説するので、万が一の事態に備えて把握しておくようにしよう。

大家さん・管理会社に連絡する

深夜に鍵を紛失した際は、なるべく早めに大家さんや管理会社に連絡することを検討しよう。24時間対応の管理会社なら、基本的に気兼ねなく連絡して構わない。賃貸の近くに住んでいる大家さんなら、深夜の時間帯であっても合鍵を持ってきてくれるかもしれない。

ただし、深夜の時間帯である以上、大家さんや管理会社に大きな迷惑をかけてしまっていることは認識しておく必要がある。賃貸物件は大家さんからの借り物であり、家の鍵も大家さんから借りている状態だ。貸し手に迷惑をかけているという事実をしっかりと自覚して、誠意のある行動を取るようにしよう。

鍵業者に依頼する

ドアと鍵
鍵の種類によって開錠の料金が変わるので気をつけよう

もしも鍵をなくしたのが深夜帯だった場合に、24時間対応の管理会社ではない、大家さんが寝ていて連絡が取れないなど、鍵を開ける手段がなくなってしまうこともあるだろう。

その場合は、ファミレスやインターネットカフェなどで朝まで時間をつぶして待つか、24時間対応の鍵業者に依頼するしかない。

鍵業者は鍵の構造にもよるが、到着して15分~30分程度で鍵を破壊することなく開錠してくれる。解錠費用は5,000~1万円が相場というところ。ただし深夜料金や交通費がかかる場合もある。深夜の場合、地域によっては業者の選択肢がないこともある。そこは背に腹は代えられないものとして、多少高くても営業している業者に依頼しよう。

また、鍵業者には住所や電話番号、自宅の鍵の構造をさらけ出したうえで開錠してもらうことになる。費用の安さよりも、長年営業している会社か、実績があるかなど信頼性を基準に選ぶべきだろう。

賃貸物件の鍵が見つからないときは、警察への遺失届を出したのちに鍵の交換について相談しよう!

警察に遺失届を出してもすぐに鍵が見つからない場合は、鍵のシリンダーの交換を行った方が良い。費用がかかってしまうことに躊躇してしまう方も少なくないのだが、部屋に入れないと普段の生活ができなくなってしまうので、早めに鍵の交換を行う必要がある。

鍵だけを落とした場合は、もし悪意のある何者かが拾ったとしても、どのアパートやマンションの鍵であるかわかる手立てはない。しかし、そのほかに免許証や保険証といった個人情報がわかるものと一緒に鍵を落とした場合や、あなたの鍵だと知って盗まれた場合などには、犯罪に巻き込まれる可能性があり非常に危険だ。貴重品はもちろん、下着のような人に知られたくないものも盗まれてしまうため、精神的なダメージも甚大なものになってしまうだろう。

しかし、勝手に鍵のシリンダーを交換するのはルール違反だ。勝手に鍵交換をするようなことはせず、大家さんもしくは不動産会社、管理会社に今後の対応について相談しよう。

賃貸物件の鍵を紛失したら焦らず対応しよう

ドアと鍵
いざという時の対処法を知っておこう

鍵の紛失は本人だけではなく大家さんや管理会社にとっても重要な問題なので、焦らずに正しく対処することが求められる。心当たりがある場所をくまなく探してみて、それでも見つからない場合は警察や大家さん・管理会社にすぐに連絡しよう。

鍵が見つからなかった場合は鍵の交換が必要になる。その費用は当然、入居者側の過失であるから、なくした自分が負担するしかない。ただし、入居時加入した火災保険のオプションとして遺失物保険があれば、その保障が下りることもある。まずは保証内容をしっかりと確認しよう。

文=正三

不動産投資を始め1年で脱サラに成功した現役大家。ライター業と兼業で実業の進出を狙う。今投資したいのはリースバック物件。

2021年7月加筆=CHINTAI情報局編集部

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CHINTAI編集部
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1992年創業、お部屋探しや生活の情報を発信してきた株式会社CHINTAIが運営するWebメディア。引越しに関する情報はもちろん、家事や家計、季節の楽しみなど日々を豊かにする知識を調査・ご紹介。
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