【リアル調査】フランス人は10着しか服を持たないってホント!?実際の暮らしぶりとは
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「フランス人は10着しか服をもたない」ってホント?日本在住フランス人女性の賃貸マンションを訪問して実際の暮らしぶりを調査!

話題の大ベストセラー、『フランス人は10着しか服を持たない』。印象に残るタイトルから大きな反響を呼んだ。
内容は、カリフォルニアで生まれ育った女性がパリに留学し、フランスの貴族の家にホームステイする。その家に住むマダムやホストファミリーの暮らし方に感銘を受け、上質で洗練された「シック」な生活スタイルを紹介するというもの。
今回は、本当にフランス人は10着のワードローブで生活しているのか!?実際のライフスタイルを探るべく、日本在住フランス人女性の住まいを覗いてきた。
今回インタビューしたフランス人はこの方!

プロフィール
Laura Porotto(ローラ・ポロット)さん。現在とある大学の研究生。パリ出身。16-23歳まで学業のためにトゥールーズで生活。温泉好き。日本の好きな場所は幡ヶ谷、代々木。
実はめでたく、昨年ご結婚されたローラさん。お相手はなんと、日本人!!
フランスではなく、日本での生活を決意したローラさん。その馴れ初めを聞いたところ、さすがアムール(愛)の国出身!とてもロマンティックだったのでまず紹介しよう。

どうして日本へ?旅行での思いがけない“運命の出会い”
7年前に友達と旅行で訪れたバルセロナ。同じドミトリーで、当時パリで生活していた「アツシさん」と出会った。この日の出会いがローラさんの人生を180度変えることになった。
日本に来た理由を一言でいうと「LOVE」
運命の出会いからローラさんの人生は、アツシさん寄りに。遠距離恋愛を乗り越え、ワーキングホリデーはアツシさんの住んでいる日本を選んだ。その後、同棲、結婚。アツシさんと出会ったころは全く話せなかった日本語も、今は流暢に話す。

インターナショナルな夫婦の住まいとは?
ローラさん夫婦が住む賃貸マンションは、
・所在地 千葉県流山市
・間取り 3LDK(75㎡)
・家賃 13万
物件の決め手は「広さ」。たしかに、家賃13万円で3LDKという広さはかなりお得。しかも築1年というから驚きだ!流山市を選んだ理由は「職場が近いから」。

では、本題のクローゼット調査!
クローゼット調査!フランス人は10着しか服を持たないってホント!?
本に出てくるのホームステイ先のマダムは、シャツやパンツなどベーシックな服を10着しか持たず、限られた服を工夫して着回している。この10着のワードローブとは、≪季節ごとに見直して入れ替えた10着のコアアイテム≫を中心に構成される。上着類、ドレス類、アクセサリー、靴、アンダーシャツは含まない。
最近日本でも注目されている、必要なものしか持たない「ミニマリスト」のように、フランス人は皆「10のコアアイテム」で着回ししているのか。
今回はリアルを探るべく、ローラさんにいつも使っているクローゼットを見せてもらった。
いざ!クローゼットオープン!

というのはウソ!? 大きいクローゼットにはローラさんお気に入りの洋服がたくさん詰まっていた。
ローラさんのクローゼットの中身は、
・夏服 26着
・春秋服 18着
・冬服 21着
ローラさんは本のように季節ごとに10着ではなく、それぞれ2倍の20着程度持っていた!ショッピングは「1ヶ月に3回くらい」と多めだ。
「フランス人=限られた服しか持っていない」という一論は、ça dépend!(フランス語で「人による」「場合による」)という結果になった!

リアルな暮らしぶりを調査!フランス人が住む賃貸マンションで見つけた「自然派」な暮らし
クローゼットの結果は『フランス人は10着しか服を持たない』とは異なっていたものの、ローラさんの暮らしから本のマダムを漂わせる「毎日の生活にささやかな喜びを見つける自然な暮らし」を見つけた。
ここでは、自然派生活を営むローラさんの家の様子を紹介する。
自然のパワーチャージをする
太陽の光を浴びるのが大好きなフランス人。カフェやレストランではテラスの席を好むフランス人らしい空間をベランダに発見!

ローラさんの家で、観葉植物や植木鉢をいくつか発見。いつも部屋に緑があり、自然の恵みを感じながら、水やりをしたり、野菜の小さな変化に気付くことのできる自然体な生活。
「緑のある暮らし」はローラさんにとって欠かせないそうだ。

ただ飾るのではなく、実用性のあるインテリアをチョイス

夫婦の寝室に、お部屋に柔らかな雰囲気をプラスしてくれる「フェアリーライト」を発見!電飾としてだけではなく関節照明の役割もある。
海外では、普段からお部屋のインテリアアイテムとして人気。100円ショップでも買えるお手頃アイテムだ。
出来る限り自炊して、食事の時間を大切にする
ローラさんの暮らしのこだわりはやっぱり「食」。本の中でも、「食は最も大事なこと」と書かれている。
出来るだけお家でご飯やお酒を楽しむ生活を送る。朝と夜は毎日自炊をするローラさんのキッチンは、日本とフランスの調味料で溢れていた。
外食するよりは自炊の方が出費は抑えられるので、どうせなら家族と料理作りを一緒に楽しみたい。普段、ローラさんは「フランス料理」、旦那さんが「日本料理」を担当しているという。




毎日、自分と家族のために、盛りつけにこだわって料理を作れば、食事の時間を大切にしよう、体に良い物を味わって食べよう、という意識が高くなる。それに、心をこめた料理からは、かけがえのない家族と食卓の喜びを存分に味わいたい、というあなたの思いがきっと伝わるはずだ。(『フランス人は10着しか服を持たない』より引用)
新しい料理にチャレンジするなどして、もっと家での食事を楽しむ。丁寧な食事は、毎日を特別な日にする。まずは、早起きを活用して、朝食に凝ってみてはいかが。朝から優雅な時間を過ごせそう。
手作りを心掛ける
フランスの結婚式は全部自分たちプロデュースすることが多い。パーティ会場から装花・装飾など全てを自分たちでそれぞれ手配して作り上げるのが一般的だ。
ウェディング専門の会場を決めて、そのパッケージの中で、何から何まで準備も進行も全部やってもらえる日本のスタイルとは全く違う。

結婚式に向け、ひとつひとつ想いを込めて招待状を作るローラさん。何でも手に入る世の中だからこそ、手作りを心掛けて「オリジナル」に。
『フランス人は10着しか服を持たない』調査のまとめ

クローゼット調査結果
全フランス人が『フランス人は10着しか服を持たない』通りのワードロープをしている訳ではない
今回の調査で『フランス人は10着しか服を持たない』のようにフランス人の持ち服は少ない、とは断言できなかった。
しかし、ローラさんは本にでてくるマダムのように肩に力が入っていない「自然体」な生活を無意識に送っていた。ローラさんの暮らしは、「お金」や「時間」ではなく「思いやり」から出来ていた。

ローラさんから学んだ、自然派生活のポイント
①太陽や緑を活用する
②実用性とおしゃれを兼ねそろえたインテリアを選ぶ
③毎日自炊する。家族との食の時間を楽しむ
④手作りを心掛ける
『フランス人は10着しか服を持たない』が提言する「手作りにこだわる」「いつも食事を楽しむ」といった暮らしを大切にする視点は、丁寧な生活を送るヒントがたくさんある。
気に入ったところを取り入れて、少しでもライフスタイルの参考になれば幸いだ。
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文・写真=編集部