同棲をするならパートナーの両親へ挨拶すべき?常識やマナー、タイミングを紹介

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同棲するならパートナーの両親に挨拶すべき?手土産や服装は?

キッチンで一緒に料理をする同棲カップル
恋人と同棲する際の親への挨拶のタイミングは難しい……

パートナーの両親に挨拶するタイミングは、結婚前なのか同棲前なのか曖昧になりがちだろう。そのため、家族を置き去りにして二人だけで話を進めていってしまうケースも多いが、同棲をする当事者と家族との間で後々トラブルになりやすい。

そこで今回は、パートナーの両親に挨拶するべき具体的なタイミングから、挨拶をする際の注意点まで詳しく解説する。気になる手土産や服装のマナーについても解説しているので、パートナーの両親に挨拶をする予定がある人は、ぜひ本記事を参考にしてもらいたい。

この記事でわかること
同棲の挨拶はすべき!堂々と同棲生活ができるうえに、困ったときに相談できて心強い
挨拶するなら同棲の1ヶ月前までがベスト
挨拶をする際は3,000~5,000円程度の手土産を用意しよう!のしはつけなくて良い

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同棲するならパートナーの両親に挨拶するのがおすすめ!

同棲を始めるにあたってパートナーの両親に挨拶を済ませておくと、何かとメリットが多い。特に長く交際を続けていきたい場合や、将来的な結婚を視野に入れている場合は、なるべくパートナーの両親に挨拶しておいたほうが良いだろう。
ここからは挨拶をすることで得られるメリットを詳しく解説する。

同棲の際に挨拶をするメリット①:堂々と同棲生活を送ることができる

同棲する前にしっかりとパートナーの両親へ挨拶をしておくことで、こそこそすることなく堂々と同棲生活を過ごすことができる。事前に両親への挨拶を済ませておくことで信頼してもらえるようになるので、1つのけじめとして同棲前に挨拶を済ませておこう。

同棲の際に挨拶をするメリット②:両親を安心させられる

両親に同棲の報告をするのは、真剣な付き合いをしていることを知らせることでもある。子どものことを信頼している両親でも、きちんと挨拶を受ければより安心できるだろう。誠意ある対応を心掛けることで、将来的に結婚の挨拶へ伺った際もスムーズに話を進めやすくなるはずだ。

同棲の際に挨拶をするメリット③:困ったときに相談ができる

事前に両親への挨拶を済ませておくことで、万が一のときに相談ができるようになるだろう。一方で、挨拶などの最低限のマナーを守らずに当事者の二人だけで同棲してしまうと、親としては積極的にサポートしづらくなってしまうのだ。

同棲の際に挨拶をするメリット④:結婚までスムーズに事を運ぶことができる

この点が、同棲前にパートナーの両親に挨拶する最も大きなメリットとも言える。世間的に見ても、「結婚」を見据えて同棲をする方がほとんどだろう。結婚の前準備として同棲の段階で両親に挨拶をしておくことで、その後の結婚までスムーズに進むことができる。

同棲前の両親への挨拶には、こんな注意点もある

スマホを覗いて考えるカップル
同棲の挨拶をするとどんなリスクがあるか把握しておこう

希望を抱いて同棲前に両親への挨拶を行った結果、かえってデメリットが生じる場合もある。3つの注意点を紹介するので、リスクに備えることも意識しておこう。

同棲の挨拶をする際の注意点①:同棲や結婚を反対されてしまう可能性がある

当然、同棲当事者二人の考えがあるように、両家両親にも考えはある。そのため、同棲前に挨拶を済ませようとしても同棲や結婚願望そのものを否定されてしまうこともあるのだ。

このように両親から反対されてしまうケースはとても多い。仮に否定されたとしても強行するのでなく、これからも付き合っていく家族として時間をかけながら話し合うことが重要だろう。

同棲の挨拶をする際の注意点②:パートナーにプレッシャーがかかる

同棲前にパートナーの両親へ挨拶するとなると、ほとんどが結婚を意識した話になることが多い。そのため、パートナーに「挨拶までしたのだから絶対に結婚しなきゃ……」というプレッシャーがかかってしまうことがある。

これは、結婚前後に起こるマリッジブルーという症状と同様だろう。相手のことを考えるあまり、不安になってしまうという症状だ。とくにパートナーの両親へ挨拶は、相当なプレッシャーになることが多いので、事前に話す内容を決めておくといいだろう。

同棲の挨拶をする際の注意点③:親からのプレッシャーがかかる

両親から同棲や結婚に反対されるパターンとは逆に、両親から「早く結婚してほしい」というプレッシャーを受ける可能性もある。親として安心したいという気持ちが強くなり、それが言動や行動に表れてしまう場合があるのだ。

とくに自分の子がある程度年齢を重ねていると、親としては「早く結婚して、家庭を持ってほしい」という気持ちが大きくなる。プレッシャーをかけているつもりでなくても、結婚を急かすような言動が多くなってしまうのだ。

ここで注意したいのが、両親からのプレッシャーに負けて焦ってしまうことだ。あくまでも両親への挨拶はマナーとして大事だが、結婚のタイミングは当事者同士が決めることである。親の言いなりにならないように、はっきりと自分の意思を伝えよう。

同棲する際、パートナーの両親に挨拶しないケースとは?

同棲前の両親への挨拶には、メリットもあればデメリットもある。基本的に挨拶は済ませておくと良いが、あえて挨拶をしないほうが良いケースもあることも知っておこう。とくに以下3つのケースに該当する場合は、臨機応変にベストな対応を決めることをおすすめする。

同棲の際に挨拶をしないケース①:結婚を前提としていない

結婚を前提としていない場合、両親に挨拶をするとお互いに余計なプレッシャーがかかってしまう。両親の立場としても、結婚の予定がないことを知らされながら同棲の報告をされるのは複雑だろう。同棲を反対される可能性も高まるため、このケースではあえて挨拶をしないほうがスムーズかもしれない。

同棲の際に挨拶をしないケース②:遠方に住んでいる

両親が遠方に住んでいる場合、実家に出向くためには時間とコストがかかる。同棲開始時にはそれなりの費用と時間が必要になるため、予算が確保できない場合は挨拶せずに同棲を始めざるをえないこともある。このケースでは、事情を伝えたうえで、電話などで同棲の報告をすると良い。

パートナーの両親に挨拶するなら、タイミングは同棲前

虫眼鏡でのぞいたカレンダー
スケジュール調整は大変だが、しっかりやっておこう

では、パートナーの両親に会うベストなタイミングとは、いつなのだろうか?

それは、物件探しを始める頃。
二人で住む物件を初めから探す場合、即入居可の物件ばかりとは限らないので、1ヶ月以上前には行動を開始したい。このタイミングに合わせて考えると、同棲開始の1ヶ月から1ヶ月半前には、恋人の両親への挨拶も済ませておこう。

結婚すれば、家族ぐるみのお付き合いになるかもしれないので、パートナーの両親には誠意を持って挨拶に伺うことが大事。

ちなみに、7割以上のカップルが同棲をする前に両家、もしくはどちらか一方の両親に報告を行っているため、一般常識としてもきちんと挨拶すべきだろう。1年後には結婚するなど、具体的な結婚の時期を伝えてなるべく好印象を持ってもらえるようにしよう。

同棲前、パートナーの両親に挨拶する際の6つの常識・マナー

いざ同棲前に両親へ挨拶に行くことを決めたら、気になるのは挨拶に関するマナーだろう。挨拶を完璧に済ませて、気分良く同棲生活をスタートさせるために守るべき6つのマナーを解説する。

同棲前の挨拶マナー①:アポ取りはなるべく早めに行う

突然の訪問はマナー違反にあたる。挨拶に行く日時を事前に相談し、両親の都合の良い日時を聞いておこう。両親にも精神面を含めたさまざまな準備が必要になるため、少なくとも1ヶ月前にはアポ取りすることをおすすめする。

同棲前の挨拶マナー②:基本的には実家に伺って挨拶する

挨拶をする場所は両親の実家が基本だ。ただし、「自宅では落ち着かない」「他人を自宅に入れたくない」など両親の意向によっては実家ではない場所で挨拶をすると良い。

同棲前の挨拶マナー③:手土産を持参する

挨拶の際は手土産を持参しよう。予算の目安は3,000~5,000円程度で、熨斗(のし)は付けなくて良い。手土産としてよく選ばれる品物は以下のとおりなので、両親の好みに合うものを選ぼう。

  • 菓子折
  • ケーキなどの生菓子
  • ワイン、ビール、日本酒などの酒類
  • 名産品や銘菓

手土産を渡すタイミングは、一通りの挨拶を済ませた後だ。紙袋から品物を取り出して手渡ししよう。「つまらないものですが」などの謙遜する言葉を添える人は多いが、これはNGである。むしろ失礼にあたるため、「地元の銘菓です」「私の好きな銘柄のお酒です」といったポジティブな言葉とともに手渡すと良い。

同棲前の挨拶マナー④:正しい敬語を使い、最低限の礼儀作法を心掛ける

パートナーの両親に対して、好印象の挨拶を実現するために以下の点を意識しておくといいだろう。

正しい敬語を使う

普段から敬語を使っていれば問題ないが、使い慣れていないと「申されたように」などの間違った敬語を使ってしまう可能性もある。事前に言い回しを考えておき、敬語に問題ないかチェックしよう。ちなみに「申されたように」は「おっしゃったように」が正しい。

最低限の礼儀作法を心掛ける

テーブルマナーや姿勢、言葉遣いなど最低限の礼儀作法は事前に確認しておいたほうが良い。しかし、それほど厳格にチェックされることはほとんどないので、とりわけ焦る必要もないだろう。なお、料理店などで行う場合は「上座・下座」といったマナーを覚えておくとスマートに振る舞える。

同棲前の挨拶マナー⑤:真剣に交際している旨をはっきり伝える

当たり前のことではあるが、パートナーの両親に挨拶する際は真摯に振る舞うようにしよう。真剣に交際をしている旨を明確に伝えることが重要だ。将来のために同棲を選択したことが伝われば、同棲を快く認められる可能性が高まる。

同棲前、パートナーの両親に挨拶する際の服装・身だしなみ

洋服を一緒にみて買い物をするカップル
身だしなみに気を付けて、過度なオシャレは控えよう!

同棲前の挨拶には、最低限のマナーを守った服装と身だしなみで臨みたい。自分らしい服装で構わないが、清潔感と上品さを意識した身だしなみに整えると良いだろう。男女別に分けて、同棲前の挨拶に適した服装・身だしなみを解説する。

男性の服装のポイント

男性の場合はスーツが好ましいが、Tシャツにジーンズのようなラフな服装を避け、フォーマルな装いであれば問題はない。清潔感を出すために髪は整え、ひげは剃り、爪も短くカットしよう。汚れていたり、明らかにすり減っていたりする靴を履いていくのはNGだ。

女性の服装のポイント

女性の場合は、オフィスで働く際のファッションを基本に、清潔感があるワンピースやスーツなどにするのがおすすめだ。露出が少ない服を選び、髪が長い場合はまとめておくと好印象を与えやすいだろう。アクセサリーを多く身につけたり、あからさまなブランドものを持ったり、派手なネイル・メイク・香水を避けたりすることもポイントだ。

同棲前の挨拶当日の流れ

同棲前の挨拶当日の流れを解説しよう。

1.玄関で自己紹介をする

自己紹介は玄関で行うのが基本だ。挨拶をし、名前を名乗り、挨拶の機会を設けてくれたことへの感謝の言葉を告げると良い。この場で名刺などを渡す必要はない。

2.手土産を渡す

部屋に通され、着席するよう促された段階で手土産を渡そう。紙袋から取り出し、パッケージが相手から見て正面になるように向けて、両手で渡すのがマナーだ。洋室の場合は着席する前に手渡しするのが基本だが、和室の場合は着席後に畳に置いて渡そう。

3.下座に着席する

上座に座るよう促されたとしても、下座に着席しよう。下座の場所がどこかわからない場合は、基本的に部屋の出入り口から最も近い場所を選ぶと良い。

4.交際や同棲についての説明をする

交際している事実を伝えたうえで、両親からの質問がある場合は答えよう。想定質問については、次の項目で詳しく解説する。ひと段落がついたところで本題に入り、同棲したいと告げるのが基本的な流れだ。

5.お礼をして退去する

あまり長居はせず、会話が途切れたタイミングでお礼をし、退去しよう。同棲の許しを得てから行動するのが筋なので、この場で具体的な引越しの日時や住む場所などを伝えるのは好ましくない。仮に決まっていたとしても、詳細は後日決まり次第伝えると述べて退去しよう。

同棲前の挨拶では、どのような会話をする?

玄関先で菓子折りを渡して挨拶をするカップル
どのエリアに住む予定なのか、ある程度決めておくと安心

同棲前の挨拶で「両親からどのような質問をされるのか」「どのような会話をするのが好ましいのか」と悩む人も多いだろう。そこで、両親からの想定質問を用意した。質問を受けたときに明確に答えられるよう、訪問前に準備しておこう。

馴れ初めや交際期間

交際の挨拶を済ませていない場合、馴れ初めや交際期間は両親にとってとくに気になるポイントだろう。大まかな流れについては、自己紹介の際にあわせて伝えても良い。

同棲する理由

なぜ同棲するのかを尋ねられることも多い。両親にとって気がかりなのは将来設計なので、結婚の意思がある場合は明確にそう伝えるべきだろう。「結婚生活が具体的にイメージできるように同棲したい」「結婚資金を貯めるために同棲して節約したい」などの前向きな理由があれば、両親に安心してもらいやすい。

職業

とくに彼女の両親が心配しがちなのは、彼氏の職業だ。経済的に自立しているのか、結婚したとして生計を立てられる人物なのかどうかは両親にとって気がかりなポイントになる。具体的な年収を提示することはないが、仕事の内容や会社の規模などを伝えると良い。

住む場所

住む場所がまったくの白紙では、両親が不安を覚えることもある。大まかで構わないので、どのようなエリアに住む予定なのかは伝えておこう。実家からも足を運びやすいエリアならば、いざというときにサポートを受けやすくなるだろう。

生活費の分担

両親は「自分の子どもだけが損をしないだろうか」「悪い人に騙されていないだろうか」と気にするものである。生活費をどの程度の割合で分担する予定なのか、先回りして自ら伝えると信頼を得やすい。少なくとも均等に分担するか、収入に差がある場合は分担する金額にもある程度の差をつけると良い。

同棲前にしっかり挨拶をして、両親を安心させよう!

素敵な物件なら、親も安心!?

両親への挨拶なしに同棲していたとなると、いざ結婚となったときに、初顔合わせで修羅場を迎えることも。「結婚ではなく、同棲だから」と気軽に考えていると、思わぬ事態を招いてしまう可能性があるのでご注意を!

彼氏・彼女から両親の実家へ挨拶に出向く場合が多いが、両親が「二人がどのような部屋に住んでいるか見てみたい」とリクエストしてくる可能性もある。挨拶よりも前に同棲を始めるならば、あらかじめ両親が安心するような素敵な物件を見つけよう。

文=ありす

OLライター。数々の婚活経験を活かし、現在、婚活・恋愛コラムを多数執筆中

※2022年8月加筆=CHINTAI情報局編集部

CHINTAI編集部
CHINTAI編集部

1992年創業、お部屋探しや生活の情報を発信してきた株式会社CHINTAIが運営するWebメディア。引越しに関する情報はもちろん、家事や家計、季節の楽しみなど日々を豊かにする知識を調査・ご紹介。
不動産店舗での業務経験者、宅建試験合格者などお部屋探し分野のプロも活躍する編集部が、新生活に役立つ情報をお届けします。

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