子供の落書き。気が付いたら時すでに遅し…
いつの間にか子供が壁や床に落書きしていたり、シールを貼っていたりというのは子育てをしている方なら多くが経験するもの。元には戻らないからと諦めて放置する前に、以下で紹介する手段をぜひ試してみてほしい。
また、落書きやシール跡を消すことばかりに専念するのではなく、割り切って隠すというのも一つの手。対処法を知っておくと、子供がいたずらしてしまった時にも焦らず対応できるだろう。
落書きの種類も色々…
一言で落書きと言っても画材によって、消す方法が変わってくる。クレヨン・マジック・ボールペン・色鉛筆など、特徴に合った消し方を選べばキレイできる可能性がある。また、溶剤などを使って消す際は、きちんと消えるか一度目立たない場所で試してから行おう。
油性のクレヨンには、以下の方法がおすすめだ。ただしこの方法はガラスやプラスチックなどのつるつるした面にのみ有効的。
1.布にクレンジングオイルを浸み込ませ、拭き取る
2.台所用洗剤を布につけたもので拭き、濡れ雑巾で拭う
3.乾いた布で拭く
家具や壁などのでこぼこした面に付着した汚れは、布で乾拭きを繰り返す方法や、歯ブラシに歯磨き粉をつけてこすりとる方法が有効的だ。
マジックは水性か油性かで消し方が異なる。水性の場合は水で落とせるので、濡らした布で拭きとるとよいが、油性は以下のように溶剤を使って落とす必要がある。
1.布に除光液や無水エタノールを浸み込ませ、マジックを溶かせる
2.乾いた布で拭きとる
3.汚れが布につかなくなるまで繰り返す
ボールペンもマジック同様に水性か油性かによって消し方が異なる。水性にはガラスクリーナーを、油性には除光液や無水エタノールを使用する。また、水性は水拭きでも落ちる場合がある。
1.水性・油性に合わせた溶剤を布に浸み込ませて拭く
2.濡らした布で溶剤をキレイに拭きとる
色鉛筆は黒の鉛筆と違って顔料やロウが入っているため消しゴムでこすっても消えにくいのが特徴。
1.布にクレンジングオイルを浸み込ませて拭き取る
2.消えにくい場合は1.の後にドライヤーなどで温めて、キレイな布を汚れに押し当てて取る
3.乾いた布で乾拭きをする
落書きの次にこの悩みを抱えている方も多いはず
シールは貼った直後だとキレイに剥がしやすいが、時間が経ってしまったものはうまく剥がれずに粘着面が残ってしまいがち。剥がし方を心得ておくと、いつ子供が貼ったのかわからないシールを見つけた時も焦らずに済むだろう。
シールの粘着部分は温めることによって、粘着性が落ちて剥がしやすくなる。壁や家具などが熱によって変色しないか確認して行い、熱し過ぎると粘着剤が溶けすぎて逆に剥がれにくくなるので注意を払おう。
1.ドライヤーを10cmほど離してシールを温める
2.剥がれやすくなってきたら、端からゆっくり剥がしていく
3.粘着剤が残った場合は乾いた布などで拭き取る
熱で剥がしにくかった場合はこちらの方法を試してみて。台所用洗剤や除光液はシールを貼っている所によっては向いていない場合があるので、必ず目立たない所で一度試すことを勧める。
1.台所用洗剤や除光液などをシールに浸み込ませる
2.ラップをして10分~20分ほど置いておく
3.シールをゆっくり剥がし、水拭きをする
100円ショップでも売っているシール剥がしスプレーを使うのも効果的。シール好きの子供がいる家庭は1本備えておくと便利だ。
1.スプレーを拭きつけ、シール全体に浸み込ませる
2.剥がしやすくなるまでしばらく置く
3.ヘラや定規などを使って剥がしていく
4.濡らした布で拭きとる
消す以外にも手段があったとは…!
落書きやシール跡を消す方法を紹介したが、それでも消えない場合は割り切って隠すという手段を取ってもいいのではないだろうか。その場合はインテリアコーディネートも考えながら隠すと楽しい。
壁の落書きは、ポスターを掛けたり、小物を飾ったり、家具を移動させたりして隠すのが簡単。また、幅広のマスキングテープを使って腰壁のように一部分だけ貼ると、落書きを隠しつつ部屋のイメージチェンジもできるのだ。床はラグを敷いたりタイルカーペットを敷き詰めるとインテリア的にも楽しめる空間に。これには再びいたずらを防止する狙いもある。
子供にとっては広い壁や家具、床はスケッチブックと同じようなもの。ちょっと目を離したスキに落書きやシール貼りを楽しんでいることも多い。そんな時には、今回紹介した落書きを消す方法やシールの剥がし方を試してみよう。対策を知っているだけで、子供のいたずらも寛大に見てやることができそう。
文=ハナ アズキ
Webライター。大学でインテリア・建築について学んだ後、家具販売会社に勤務。色彩検定1級を持ち、インテリアコーディネートや暮らし・生活雑貨などについて執筆を行う。子育て中のため子供に関する記事も執筆している